2017年6月11日 (日)

緑の世界にハナショウブ、アジサイ、タイザンボクなどの季節の花々

 

 浜離宮の翌日(6/11)に小石川植物園を回ってきました。幸いにも梅雨の合間が続いていましたので、ハナショウブ、アジサイ、タイザンボク等の季節の花々が咲き出す美しい緑の世界を存分に楽しんできました。



 日本庭園の菖蒲田(花菖蒲園)に色とりどりのハナショウブ(花菖蒲;アヤメ科アヤメ属)の花が咲き始めました。ハナショウブは、この季節の風物詩で、和風で優雅な花は梅雨時のうっとうしさを忘れさせてくれます。


 アジサイ(紫陽花)の花もこの季節の風物詩で、梅雨空によく似合います。園内にはいろんな種類のアジサイの花が咲いています。これは普通によく見かける西洋アジサイ(西洋紫陽花;アジサイ科アジサイ属)です。なお、観賞用には美しいアジサイですが、毒性があるので要注意。


 日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。各地に自生しています。西洋アジサイの球状の花と違って、花序の周縁を装飾花が額縁のように取り囲んでいて、これが和名の由来となっています。


 ガクアジサイから品集改良された園芸種の フイリガクアジサイ(斑入り額紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。花はガクアジサイと全く同じですが、葉に白い斑が入っています。


 アマチャ(甘茶;アジサイ科アジサイ属)。ガクアジサイの変種で、花の形はガクアジサイによく似ています。アマチャの若い葉を乾燥・発酵させてお茶にすると、甘味の強い甘茶になります。また、仏教の花祭りの際に仏像に注ぎかけるものとして古くから用いられています。


 北米原産のカシワバアジサイ(柏葉紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。花が三角錐状に密生して咲いています。葉の形が柏の葉に似ていることから和名が由来。


 ノリウツギ(糊空木;アジサイ科アジサイ属)。北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林縁などに自生します。花の感じがガクアジサイに似ています。ノリウツギの樹液を和紙漉きの際の糊に利用したため、この名が付いています。


 イワガラミ(岩絡;アジサイ科イワガラミ属)。北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の岩崖や林縁に自生します。そして名の通り、幹や枝から気根を出して高木や岩崖に付着し、絡みながら這い登ります。



 威風堂々としたタイザンボク(泰山木;モクレン科モクレン属)の清らかな芳香のする白い大きな花を、今年も樹中・樹上の所々に見かけました。高所に神々しく咲く花は王者の風格があり、見上げると気持ちが鼓舞され清々しくなります。


 これは本州の中国地方、四国、九州、琉球、中国に分布する常緑高木のチシャノキ(萵苣の木;ムラサキ科チシャノキ属)の高木が盛んに花を咲かせていました。花が高所にあることと色が目立たないことから、今までは全く気づきませんでした。近縁のマルバチシャノキは秋になると大きな塊状になった黄色の実を付けます。


 ノグルミ(野胡桃;クルミ科ノグルミ属)の大木にもやはり目立たない花が咲いていました。風媒花で風に乗せて花粉を運びます。後日、松かさに似た果実をつけますが、食用にならないとのこと。


 草むらの世界でも新たな野の花を見かけました。これは薄赤紫色のヒルガオ(昼顔;ヒルガオ科ヒルガオ属)の花です。ヒルガオは地下茎でどんどん広がり、園内の随所に見かけるようになります。


 チガヤ(茅萱;イネ科チガヤ属)が白く細長い穂を出していました。古くから親しまれた野草です。チガヤは植物体に糖分を蓄える性質があって、若い穂は噛むと甘く、かつて子供がおやつ代わりに噛んでいたそうです。

 この他にもいろんな花々が咲いていました。
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2017年6月10日 (土)

梅雨の合間の浜離宮恩賜庭園


 今年の関東地方の梅雨入りは6月7日でした。ただ梅雨入り後も雨があまり降らず、梅雨の合間になったこの週末6/10に浜離宮恩賜庭園を訪ねてきました。浜離宮ではこの時季ならではのハナショウブやアジサイの花が美しく庭園に彩を添えていました。この写真は、汐留の高層ビル群を背景にした潮入の池の風景になります。


 浜離宮恩賜庭園は潮入の池と二つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園で、現在は都立公園として親しまれています。汐留や築地に近くアクセスが便利です。入園料もシニアが150円と安い。


 入口付近に「三百年の松」と名付けられた見事な黒松が植えられています。この黒松は、約300年前に6代将軍家宣によって植えられたもので、都内では最大級の大きさとのことです。



 周りを高層ビルに囲まれていますが、園内は静寂な緑の世界です。上述の三百年の松のほかにも、潮入の池(海水が入る)、お伝い橋と中島の御茶屋、ボタン園などが見どころになります。


 園内では季節の花々が美しく咲いていました。これは菖蒲田のハナショウブ(花菖蒲;アヤメ科アヤメ属)。


 日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。潮入の池の周りに配置されています。


 キンシバイ(金糸梅;オトギリソウ科オトギリソウ属)。鮮やかな黄金色の花の中を覗くと、金糸のような長い雄しべがついています。


 人出はあまり多くなかったのですが、海外からの観光客が潮入の池の中のお伝い橋をぞろぞろと渡っていました。


 浜離宮は周りを東京湾の海水に囲まれていて、この海水が潮入の池に入ってきます。浜離宮には水上バスの発着場があって、浅草やお台場との水路を楽しむことができます。

 この他にもいろんな写真があります。
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2017年6月 2日 (金)

「ふるさと東根」のサイトを大幅にリニューアル


 6月に入りました。周りの緑が日に日に深まる一方、初夏の候であったり真夏日であったりと、気温の変動の大きいこの頃です。しばらくすると梅雨入りもしそうです。地球温暖化防止のためのパリ協定から、世界第2位のCO2排出国である米国が離脱するという大変なニュースが飛び込んできました。原点に立ち還り、世界の人がみんなで美しい地球を守ることを再認識する必要があると思います。

 さて、このたび「ふるさと東根」のサイトを大幅にリニューアル しました。当サイトは、懐かしい我がふるさと東根(山形県東根市)の良さを紹介するものです。



 主なリニューアルの内容は以下の通り。

ひがしねスケッチ の更新

  季節のスケッチ 山形の風景 から、心に響く東根の写真を選別し、次のテーマ別に編集しました。
  • 日本一の大ケヤキ
  • 堂の前公園
  • 白水川
  • 大森山公園周辺
  • 田園風景
  • ソバの花
  • フルーツの里
  • その他の風景

やまがた游自然スポット の更新

 季節のスケッチ 山形の風景 から、山形各地のお気に入り大自然スポット別に写真を選別して編集しました。
  • 最上川
  • 月山・羽黒山
  • 鳥海山
  • 立石寺(山寺)
  • 山形市野草園
  • 最上の巨木
以上


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2017年5月20日 (土)

5月下旬の小石川植物園、ユリノキ、スダジイなどの大樹の花

 5月下旬の週末、季節外れの盛夏のような暑さの中、小石川植物園を回ってきました。この日はユリノキやスダジイの大樹の花を見かけました。樹上に咲いているので、うっかりすると見過ごしてしまいます。木々の緑で落ち着いた感じの園内は、大樹の花以外にもいろんな木々の花や野の花が咲いていて、美しい季節を実感してきました。


 日本庭園の一角に建つ旧東京医学校本館(現東京大学総合研究博物館小石川分館)の赤い建物の周りには季節の花々が配置されています。この日は北米やキューバ原産の小高木のカルミア(ツツジ科カルミア属)の花が満開になっていました。


 サクラ並木の樹下です。周りは盛夏の暑さであっても、さすがに木陰は涼しく、大勢の子供たちで賑やかでした。


 林間地のユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)の巨木を見上げると、ゆたかな緑葉の中にユリノキの花が咲いていました。花の形は百合の花というよりもチューリップに似ています。かなりの巨木でしかも上の方に咲いているので、気がつかずに通り過ぎることも多いと思います。


 園入口近くの常緑広葉樹のスダジイ(ブナ科シイ属)の大樹がうっそうと緑に覆われていました。樹上をよく見てみると、雄花が枝先にたくさん付いています。雄花は強い香りを放ち、虫を呼び寄せます。秋の木の実(堅果)はドングリの一つで、椎の実とも呼ばれる。


 ニュートンのリンゴの木の近くに生えるセンダン(栴檀;センダン科センダン属)の高木にも白い小さな花が密集して数多く枝に付いていました。遠くから見ると、薄い青紫色の雲に覆われたように見えます。また冬の時期になると、冬木立の中に小さなうすい黄色の実がまるで丸い団子のように枝に付くようになります。


 この頃は〇〇ウツギの名の付いた花を沢山見かけます。この白い花は正真正銘のウツギ(空木;ユキノシタ科ウツギ属)です。卯の花とも呼ばれるウツギは全国に広く分布していて、この季節の風物詩にもなっています。


 これはサラサウツギ(更紗空木;ユキノシタ科ウツギ属)。ウツギの八重咲き種で色合いが美しい花を付けます。花弁の外側が赤紫色をしています。


 シロバナヤエウツギ(白花八重空木;ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木)。ウツギの八重咲き種で、わが国の山野に自生します。


 山地に自生する落葉低木バイカウツギ(梅花空木;ユキノシタ科バイカウツギ属)。白い花が盛んに咲いていました。花の形がウメの花に似ています。


 伊豆半島だけに生育するアマギベニウツギ(天城紅空木; スイカズラ科タニウツギ属)。鮮やかな紅紫色の花を付けていました。 タニウツギと同属でよく似ています。


 この時期はバラ科の花も多く見かけます。これは北海道に多く自生するハマナス(浜梨;バラ科バラ属)。浜に生え、果実がナシに似た形をしていることから和名が由来します。


 落ち着いた感じのこの淡いピンク色の花は、潅木のサンショウバラ(山椒薔薇;バラ科バラ属)です。葉の形や茎にトゲの多いところが山椒に似ています。


 ギンロバイ(銀露梅;バラ科キジムシロ属)。キンロバイの白花種でハクロバイともいう。主に高山の岩地に生えます。


 山野に自生するシモツケ(下野;バラ科シモツケ属)の花。ふっくらとした感じのピンク色や白色の花が椀状に密集しています。シモツケは庭木としてもよく用いられる。


 中国南部、台湾が原産の常緑低木のシセンテンノウメ(四川天の梅;バラ科テンノウメ属)に白い花が盛んに咲いていました。山地の岩場に生育する。


 変わった花も咲いていました。これはチヨウキンレン(地湧金蓮;バショウ科ムセラ属)。花びらのような鮮やかな黄色い苞が小さくな花を包んでいます。漢字の通り、地面から湧いてきた金色のハスのように見えます。


 草むらの野の花の世界も賑やかです。これはムシトリナデシコ(虫取り撫子;ナデシコ科マンテマ属)の可憐な小さいピンクの花が密集して咲いていました 。対生する葉のすぐ下の茎から粘液を出していて、そこに小さな虫がつきます。


 熱帯アメリカ原産の一年草のシロアザミゲシ(白薊芥子;ケシ科アザミゲシ属)。透き通ったような白い色で妖美な感じがする。茎や葉にアザミのような鋭いトゲがあります。


 わが国固有種で高山に生える多年草ミヤマトウキ(深山当帰;セリ科シシウド属)。トウキを基本種とする高山型亜種。北海道南西部、本州中部地方以北に分布する。


 トキワツユクサ(常磐露草;ツユクサ科ムラサキツユクサ属)。白い花弁の三角形の花がスダジイの大樹の下に群生して咲いていました。ムラサキツユクサと同属。


 日当りの良い芝生などに群生する一年草のニワゼキショウ(庭石菖;アヤメ科ニワゼキショウ属)の可憐なピンク色の花。北米原産で観賞用として渡来したもの。

    上記以外にもいろんな季節の写真があります。
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2017年5月 8日 (月)

初夏の山形の風景、実家のサクラの木に初花


 大型連休の後半を利用して郷里の山形に行ってきました。日にちを少しずらしたので、行きも帰りも渋滞なしに快適なドライブでした。そして山形では木々の新緑や季節の花々など初夏の風景を十分に楽しんできました。


 東根小の校庭にそびえ立ち若葉が生い茂った日本一の大ケヤキ。樹齢およそ1500年の巨木ですが、いつまでも元気に東根の子どもたちを見守っています。この時期、堂々と横綱を締めています。


 東根のわが実家の庭の風景です。今年は10年位前に植えたサクラの木に初めて花が咲いているのを見つけました。サクラの種類はまだよくわかりませんが、うれしい発見でした。


 狭い庭ですが、いろんな花が咲いていました。赤いハナミズキ(花水木;ミズキ科ミズキ属)の花。かつて米国赴任時の住居に赤い花のハナミズキ(現地ではドッグウッド)が生えていたので、この庭にも植えたものです。この花を見るたびに当時のことが思い出されます。


 植えた記憶がないのですが、いつの間にか庭の片隅にクサボケ(草木瓜;バラ科ボケ属)が広がっていて、濃い橙色の花を付けていました。


 ナナカマド(七竈;バラ科ナナカマド属)の高木に目立たない白い花が咲いていました。晩秋には赤い実を付けます。


 芭蕉が「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の名句を詠んだ山寺の遠景です。芭蕉記念館が建つ高台から、正面の新緑に覆われた山腹に配置された山寺(宝珠山立石寺)の大小30余りの堂塔が一望できます。秋の紅葉時の風景も素晴らしいのですが、この時期の新緑の眺めもいいものです。



 山寺から山を下りたところに山形県総合運動公園があります。県民のスポーツ活動やレクリエーション活動の場として東根市に隣接する天童市内に整備されています。この公園内のイチョウやユリノキなどの並木径は新緑に覆われていました。


 紅白のハナミズキも新緑に調和して美しく咲いていました。


 公園の池の周りも緑の世界です。シダレヤナギ(枝垂柳)の新緑がきれいです。



 沢山の白い綿のような花を付けた珍しい樹木を見つけました。事典であれこれ調べてみると、落葉広葉樹のアオダモ(モクセイ科トネリコ属、別名:コバノトネリコ、アオタゴ)のようです。


 周りをドライブしていると、この時季いろんな果樹の花を見つけることが出来ます。真赤なリンゴは山形の秋に収穫される代表的な果実です。サクラが終わったこの時期に数多くの白い花を付けます。


 リンゴだけではなく、6月中下旬に出荷される山形のサクランボも有名です。特にこの地に多く産出される佐藤錦はサクランボの王様です。この時期に白い花を付けます。


 最後に東根から西の方向の眺望です。葉山にまだ雪渓が残っています。この日は中国からの黄砂が飛来し、モヤがかかっているように見えました。手前はリンゴ畑になります。

 初夏の山形のすべての風景写真は次のサイトへ。
   …> 季節のスケッチ(29年5月 山形)


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2017年5月 5日 (金)

立夏の日、小石川植物園は緑あふれる初夏の風景

 
 今年の大型連休はいい天気が続きます。5月5日はもちろん祝日(こどもの日)ですが、24節気では立夏に当たります。晴れ上がり暦どおりの初夏の陽気の中、緑あふれる小石川植物園を回ってきました。ひらひらと舞うハンカチノキや若葉に衣替えのクスノキなど初夏の風景を楽しんできました。以下、緑豊かになった園内の初夏の風景を紹介します。                


   ツツジ園に隣接する鎮守の森の主ようなクスノキ(楠木;クスノキ科ニッケイ属)の巨木が新鮮な緑葉に覆われていました。クスノキはそもそも常緑樹ですが、ちょうどこの時期に若葉に入れ替わるので、鮮やかな緑を楽しむことができます。


 ツツジ園から見たイチョウやニレの大樹の風景も、4月上旬の頃と比べるとかなり緑が濃くなってきました。


   イロハモミジの並木径も鮮やかな緑に覆われ、緑のトンネルのようです。多くの人が散策し、ベンチで休んでいたりしていました。晩秋には紅葉のトンネルに変貌します。


   落葉高木のハンカチノキ(ミズキ科ハンカチノキ属)の樹を見上げると、白いハンカチのような花(実は葉が変形した苞)がまだ少し残っていました。ヒラヒラと舞う様子がたくさんの白鳩が飛び出そうとするようにも見えることから、海外では     Dove tree (鳩の木)といわれます。


   ヒトツバタゴ(モクセイ科ヒトツバタゴ属)の高木全体がまるで細かい白雪に覆われているように見え、アッと驚かされる景観です。この景観の異様さからナンジャモンジャとも呼ばれます。ヒトツバタゴはわが国では絶滅危惧II類に指定されていて、長野県、木曽川流域、東美濃地方、対馬地方などに自生。


   新緑に覆われたイヌザクラ(犬桜;バラ科 サクラ属ウワミズザクラ亜属、別名シロザクラ)の枝先をよく見ると、密生した総状の白い花を付けていました。イヌザクラはウワミズザクラと同じ亜属で、いわゆるサクラ(サクラ属サクラ亜属サクラ節)の仲間とは少し異なります。



 園内の各所にツツジが生えていますが、今年は例年より早めに花が終わっている感じがします。それでも珍しいツツジの花がいくつか残っていました。これは秘境に咲く神秘的な花といわれるセイシカ(聖紫花;ツツジ科ツツジ属セイシカ亜属)。沖縄の西表島の渓流沿いに自生するツツジで、聖なる紫色の花を咲かせます。遠方に東京スカイツリーのシルエットが見えます。


   北アメリカ産のツツジのロドデンドロン・アウストリヌム(Rhododendron Austrium;ツツジ科ツツジ属)。地元ではフロリダアザレアと呼ばれますが、和名はまだ付いていません。濃い黄色の花で何本もの長いオシベが特徴的。


   シロバナエンシュウシャクナゲ(白花遠州石楠花)。ホソバシャクナゲとも呼ばれるエンシュウシャクナゲは日本固有種で、本州の静岡県、愛知県などに分布。山地の日当たりのよい岩場に生育します。


   最後にわが家のブーゲンビリア(Bougainvillea;オシロイバナ科ブーゲンビリア属)。鮮やかな原色の花を付ける熱帯の花。植物園から戻って来ると、アゲハチョウが盛んに蜜を吸っていました。

    この日のすべての風景写真は以下のサイトをご覧ください。
         …> 季節のスケッチ(29年5月)

               

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2017年5月 3日 (水)

大型連休中の皇居東御苑、美しい緑や初夏の野の花


 大型連休中の憲法記念日の日に皇居東御苑を訪ねてきました。苑内では色鮮やかなツツジの花がアクセントになった美しい緑の世界が一面に広がっていました。また、雑木林などでは初夏の野の花を数多く見かけました。


 東御苑は旧江戸城本丸・二の丸の跡地に広がり、四季折々の花木や野草を楽しむことが出来るようになっています。平川門から入苑して少し歩くと二の丸庭園が広がっています。美しい木々の緑と色鮮やかなツツジの花が見事に調和した風景です。


 二の丸庭園の池の周りには散策径が設けられていて、大勢の人がゆったりと初夏の風景を楽しんでいました。東御苑は観光バスのコースに入っているようで、海外からの人たちの姿が目立ちました。


 池の周りの散歩径のお休み所に藤棚が造られています。白色や青紫色の多数の房状のフジ(藤;マメ科フジ属)の花がちょうど満開になって棚から垂れ下がっていました。


 散歩径沿いにいろんな花々が咲いていました。フジ棚の近くの草むらでは無数のシャガ(著莪;アヤメ科 アヤメ属)の花が群落を成し、一面に咲き広がっていました。


 色鮮やかなナスヒオウギアヤメ(那須檜扇菖蒲;アヤメ科アヤメ属)。那須町と那須塩原市の一部にだけに咲く絶滅危機種です。


 リュウキンカの近縁のエンコウソウ(猿候草;キンポウゲ科リュウキンカ属)。茎が横に長く這って広がり、先が斜上して花をつけます。


 池の方を見やると、アヤメの後方にヒメコウホネ(姫河骨;スイレン科コウホネ属)の多くの黄色の小さい花が池面からポツポツと突き出しています。


 明治期の茶室風の建物として優雅な外観を持つ諏訪の茶屋の建物。当初吹上御所にお休み所として建てられましたが、その後、皇居東御苑の整備に伴い日本庭園の一角に吹上御所から移築されたものです。


 諏訪の茶屋の庭にボタン(牡丹;ボタン科ボタン属)やシラン(紫蘭;ラン科シラン属)の花が咲いていました。


 二の丸庭園に隣接して雑木林が広がっています。この雑木林でいろんな初夏の野の花を見かけました。これはキンラン(金蘭;ラン科キンラン属)。キンランが依存している菌が樹木の根に外菌根を形成する樹木共生菌であることから、人工栽培がきわめて困難とされています。


 白い花のギンラン(銀蘭;ラン科キンラン属)。雑木林の一隅に数多くの株が群性していました。キンランもギンランも日本の野生ランですが、乱獲などの影響で絶滅が危惧されています。


 やはりラン科のエビネ(海老根;ラン科エビネ属)の白い花も見つけました。エビネの和名は、地下茎が横に連なって海老のように見えることに由来します。


 可憐なチゴユリ(稚児百合;ユリ科チゴユリ属)の花が林床にひっそりと咲いていました。日本国内では全国で見られ、落葉樹林の木陰に生えます。球根はなく、白くてやや太い地下茎を持ちます。


 二の丸ゾーンの散策を終え汐見坂を上ると本丸ゾーンです。本丸ゾーンでは真っ先に天守台が目に入ります。かつて江戸時代初期には江戸城天守閣がこの天守台の上に建っていました。大勢の人が天守台を往来しています。


 前方に広がる大芝生では家族連れなどが自由にくつろぐことが出来るようになっています。丸の内の高層ビル群が背景となる美しい風景です。


 大芝生の一角に見事な樹形のケヤキの大樹が生えています。右端に白い雲に覆われているような樹木が見えます。



 その白雲がかかっているような樹木に近づいてみると、結構な大樹でした。この正体はハクウンボク(白雲木;エゴノキ科エゴノキ属)でした。よく見ると白い小さな花が群がり連なっていて遠くからは白雲のように見え、これが和名の由来になっています。ハクウンボクは全国の山地の落葉樹林に生育します。また、庭木や公園樹としてよく用いられています。


 ハクウンボクから少し歩いたところにタニウツギ((谷空木;スイカズラ科タニウツギ属)のピンク色の花が咲いていました。タニウツギは北海道や本州の日本海側の山野に自生し、特に谷間に多く生息します。


 タニウツギに隣接してバイカウツギ(梅花空木;ユキノシタ科バイカウツギ属)の白い花が咲いていました。バイカウツギは山地に自生する落葉低木で、花の形が梅の花に似ています。


 ヒメウツギ(姫空木;アジサイ科ウツギ属)の小さな白い花が群がって咲いていました。ヒメウツギは温帯から暖帯にかけた河岸の岩上の日当たりのよい場所などに生育する落葉低木で、日本固有種。


 本丸ゾーンに珍しいバラの花を集めた一角があります。これは近現代バラの原種の一つといわれるコウシンバラ(庚申薔薇;バラ科バラ属)です。四季咲きで枝先に1個から数個の花を付けます。


 周りに甘い香りを放つサクラバラ(桜薔薇;バラ科バラ属)です。これ以外にも、モッコウバラキモッコウバラナニワイバラハマナスなどのバラの花が集まっています。


 本丸ゾーンの草むらでも季節の野の花を見つけることができます。休憩所の裏に赤紫色のレンゲソウ(蓮華草;マメ科ゲンゲ属、別名はゲンゲ)が群生しています。レンゲの花の蜜は、良質の蜂蜜の源となる蜜源植物として利用されています。


 ムラサキツメクサ(紫詰草;マメ科シャジクソウ属、別名アカツメクサ)の赤紫色の花も咲いていました。ヨーロッパ原産で牧草として導入されたが、各地で野生化している。


 小さく可憐なホウチャクソウ(宝鐸草;ユリ科チゴユリ属)の白い花も見かけました。宝鐸(ほうちゃく)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りのことで、花が垂れ下がって咲く姿がこの宝鐸に似ることが和名の由来。


 平川門から出て橋の上から眺めた左方の竹橋方面の風景です。若葉に入れ替わった常緑樹のクスノキや新緑のケヤキの木など街路樹も美しい緑の世界になってきました。

 上記以外にも多くの季節の写真があります。
   …> 季節のスケッチ(29年5月 皇居東御苑)

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2017年4月22日 (土)

南房総の春の海辺の風景


 久しぶりの房総半島、2日間の行程の南房総ドライブでした。天気は曇り空でしたが、雨も降らず暑くもなくいい小旅行になりました。今回は、桜も終わったので春の海を見ようということで、足の向くまま南房総の灯台や館山城跡などの海辺を巡ってきました。


 まず、館山市の城山公園に向かいました。この公園の高台に館山城が建っています。館山城は、かつて戦国時代の武将である房総里見氏が築城し居城としていましたが、後の改易に伴い廃城となり、破却されています。現在建つ天守は近年再建された模擬天守だそうです。




 館山城跡の高台へは急な坂道を登っていくことになります。この道沿いが季節の花々で美しく彩られていました。写真上から、ソメイヨシノやツツジ、鬱金桜(うこんざくら)、文目(あやめ)。


 城山公園の高台からは館山市街が一望できます。



 城山公園の近くに洲埼灯台(すのさきとうだい)が立っています。洲埼灯台は、三浦半島最南端の東端にある剱埼灯台(つるぎざきとうだい)と共に東京湾へ出入りする船舶の目印となっていて、両灯台とを結んだ線が東京湾の境界をなしています。灯台の丘から三浦半島や伊豆半島が眺望できます。



 2日目は房総白浜の野島埼灯台(のじまさきとうだい)を回ってきました。2009年11月以来の訪問になりました。野島埼灯台は、房総半島の最南端野島崎に立つ白亜の八角形をした大型灯台です。「日本の灯台50選」に選ばれていて、国の登録有形文化財にも登録されています。


 野島埼灯台周辺は、南房総国定公園に指定されていて、雄大な太平洋のパノラマが望めます。朝日と夕陽の両方が見える格好の眺望ポイントです。


 灯台入り口付近にトビウオのようなモニュメント(右)が建っています。かつて、源頼朝公、里見義実公がこの地で再起を願ったことから、21世紀に飛翔する願いを込めて作られたそうです。



 灯台周りの散策路沿いにいろんな花々を見かけました。写真上は日本各地の海岸に分布するハマエンドウ(浜豌豆;マメ科レンリソウ属)で、紫色の花を付けています。写真下は群生するハマダイコン(浜大根;アブラナ科ダイコン属)です。ハマダイコンは、ダイコンが野生化したもので海岸の砂地に生えます。

 今回は、久々に海辺のドライブを楽しんできました。
     …> 季節のスケッチ(29年4月 南房総)


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2017年4月15日 (土)

ソメイヨシノの満開が過ぎ、徐々に新緑が広がる


 ソメイヨシノの満開から1週間経った4月中旬の小石川植物園の風景です。ソメイヨシノは満開が過ぎましたが、まだサトザクラ、ヤマザクラなどの他のいろんな桜の花が美しく咲き続けています。その一方で、イロハモミジなどの園内の木々から薄黄緑色の若葉が吹き出し、新緑の世界が徐々に広がってきました。


 入園して直進するとすぐ上り坂になります。正面にはソメイヨシノの大木の見事な眺望です。ソメイヨシノは満開が過ぎましたが、まだ5~6分程度咲き残っていました。


 古井戸近くのソメイヨシノの大木です。スケールの大きさに圧倒されます。


 依然として鮮やかな赤紫色に咲き続けているハナズオウ(花蘇芳;マメ科ハナズオウ属)。周りをよく見ると、サクラの花吹雪が舞っています。


 日本庭園近くの池の風景。池面には、サクラの花びらの花筏が浮かんでいます。


 ソメイヨシノ以外のサクラの花も数多く咲いていて、まだまだ「花見」を楽しむことができました。この清楚な感じのサクラは、日本の桜の野生種の一つのヤマザクラ(山桜)です。花が小ぶりで、赤みがかった若葉とともに開花します。


 美しい八重咲のヤエノオオシマザクラ。オオシマザクラ(大島桜)の八重種です。オオシマザクラも野生種のサクラの一つで、伊豆大島などに多く自生します。


 サトザクラの紫桜です。満天が薄紫色に覆われたような感じです。サトザクラは主に観賞用にオオシマザクラを基にしてヤマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、マメザクラなどを掛け合わされた園芸品種の総称。


 やはりサトザクラの長州緋桜(ちょうしゅうひざくら)。赤紫色の花があでやかです。長州緋桜は開花期間が非常に短いようで、この日はラッキーでした。明治時代に荒川堤から全国に広まったとのことで、長州との関係は不明。


 サトザクラの鬱金(うこん)。花弁に葉緑体をもち、淡い黄緑色の八重咲の花を付ける珍しいサクラです。鬱金の名は、ショウガ科のウコンの根を染料に用いた鬱金色に由来します。


 サクラの近縁のホンカイドウ(本海棠;バラ科リンゴ属)。白い小さな花を静かに咲かせていました。年末頃には、サクランボの実に似た赤や黄の実を付けます。


 イロハモミジは新緑や紅葉が見事ですが、花も咲きます。新葉に交じって暗赤色の粒々が見えます。これがイロハモミジの花になります。


 新緑が園内全域に広がっています。小さな池の周辺に生えるシダレヤナギ(左)やラクウショウ(正面後方)なども新緑に覆われてきました。


 入り口付近のイチョウの大木も新緑になってきました。イチョウの木は街路樹にも多く使われていますので、都心も新緑がまぶしい季節になります。


 野の花の世界も賑やかになってきました。星形の白い大きなオオアマナ(大甘菜;ユリ科オオアマナ属)の花が多く咲き出してきました。黄色のタンポポ(蒲公英;キク科タンポポ属)の花やムラサキカタバミ(紫片喰;カタバミ科カタバミ属)の赤紫色の花も交じっています。


 ラショウモンカズラ(羅生門葛;シソ科ラショウモンカズラ属)。桜並木の近くの草むらに群生していました。かつて渡辺綱が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てこの名が付いたとのこと。


 これ以外にも多くの風景写真があります。
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2017年4月 9日 (日)

小石川植物園でもソメイヨシノが満開に


 気象庁の桜開花情報によると今年の東京の桜満開は4月2日ということでしたが、わが家の近辺の小石川植物園の様子を見ると、4月2日時点では5~6分咲。満開になったのは、週半ばの6日(木)頃でした。

 [桜満開の植物園の眺望、わが家のベランダから 4/7]

 そこで、満を持して週末の8日、9日の花見を楽しみにしていたのですが、あいにく両日とも天気が悪く残念な状況になりました。それでも幸いなことに、8日(土)の午後にほぼ雨が上がりましたので、私はこの時に小石川植物園やすぐ近くの播磨坂などを急いで回ってきました。翌9日(日)は一日中雨模様だったのですが、千鳥ヶ淵付近はカサを差しながら大勢の人で混みあっていました。みんなが今年の「最後の桜」を惜しんでいるようでした。

 以下、4月8日午後の小石川植物園の風景を紹介します。



 ソメイヨシノ(染井吉野)が満開の週末はあいにくの小雨模様でしたが、午後になって少し雨が上がってきました。散策路の水たまりも苦にならず、大勢の人出で賑わいました。


 サクラの木の下ではみんな最後の花見を楽しんでいました。


 ソメイヨシノは、桜並木以外にも、園内の各所に生えています。園内が桜色に輝いていました。このソメイヨシノの後方にイロハモミジの新緑が見えます。



 ソメイヨシノの研究課程や実生から多くのソメイヨシノの品種が生まれています。帝吉野(上)と三島吉野(下)。これらの花の裏側に緑色の若葉が付いています。


 ソメイヨシノ以外のいろんな桜も咲いていました。これは日本の野生の桜の代表的な種のヤマザクラ(山桜)。和歌にも数多く詠まれています。花が小ぶりで、赤みがかった若葉とともに開花します。サクラの仲間では寿命が長く、ときに樹高30mを超える大木になります。


 オオシマザクラ。野生種のサクラの一種で、伊豆大島などに多く自生します。


 これもサクラの野生種の一つのチョウジザクラ。花を横から見ると丁字のように見えます。花の数が少なく、全体的に地味が感じがします。



 サトザクラの雨宿(上)と紫桜(下)。サトザクラは主に観賞用にオオシマザクラを基にしてヤマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、マメザクラなどを掛け合わされた園芸品種の総称で種類が多い。


 サクラ以外にもいろんな花が咲いてきました。シャクナゲ(石楠花;ツツジ属)の高木が満開になっていて壮観でした。無数の真赤で大きな花がギッシリと並んで咲いています。シャクナゲは葉にケイレン毒を含む有毒植物です。


 ハナズオウ(花蘇芳;マメ科ハナズオウ属)の紫の花が勢いよく咲いていました。後方の知り花はオオリキュウバイ。ハナズオウの花をよく観察すると、幹や枝から直接吹き出しているように見え、ビッシリと密生しています。


 草むらでは春の妖精のニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科イチリンソウ属)の花が 咲き出してきました。ニリンソウの花はイチリンソウよりも少し小ぶりで、ひとつの茎に通常2輪の花が咲きます。葉が複雑に裂けた掌状となることから、鵝掌草(ガショウソウ)の別名があります。


 園の入口付近のメタセコイア林の風景です。林立するメタセコイアはまだ冬木立のままですが、周りにサクラのピンク色やチョウセンレンギョウの黄金色で全体が色鮮やかになってきました。


 色づいてきたツツジ園の後方では、ニレ科のウルムス・プロセアの高木がうっすらと新緑になってきました。これから、次第に新緑が美しい季節に移っていきます。

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