2019年9月 7日 (土)

残暑続く小石川植物園、秋の気配も進行


 残暑続く9月初旬(9/7)、久しぶりに小石川植物園を回ってきました。炎暑下の8月は散策を避けていましたので、2か月ぶりになります。残暑が残っていることもあって、夏の花木のサルスベリの花が咲き誇っていました。その一方で、ススキ、オミナエシ、シュウカイドウなどの秋の花々も見かけ、秋の気配も徐々に進行していました。

(サルスベリ)

 中国南部原産の落葉中高木のサルスベリ(ミソハギ科サルスベリ属)。代表的な夏の花木で花期が長く、百日紅の別名があります。


 ピンク色、うす紫色、白色など色とりどりのサルスベリの花々がまだ盛んに咲いていました。


 九州や南西諸島に分布する落葉高木のシマサルスベリ(ミソハギ科サルスベリ属)が立ち並んでいます。


スベスベした白い木肌が目立ちますが、高木の頂付近をよく見ると、白い花が咲いていました。

(東京古型・変化アサガオ)

 数多くのアサガオの系統を総合的に研究するナショナルバイオリソースプロジェクト「アサガオ」の協力によるアサガオの標準系統「東京古型」と変化咲きアサガオの展示が園内でなされていました。


 標準系統「ムラサキ」(青鍬型葉濃紅紫丸咲)。由緒正しいアサガオになります。


 大輪品種「月夜野」(黄斑入蝉葉黒鳩縞丸咲)。


 立田遺伝子(柳)の弱いアレル(青斑入立田葉藤色切咲)になります。

(秋の野の花)

 秋の気配を感じる花々を多く見かけました。これは秋の七草の一つオミナエシ(女郎花;スイカズラ科オミナエシ属)。黄色の花が咲き始めていました。


 山野に生えるオトコエシ(男郎花;スイカズラ科オミナエシ属)の白い花です。オミナエシに比べて質実な感じがします。


 お盆の頃に咲き出す質素な感じのミソハギ(禊萩;ミソハギ科ミソハギ属)の花がまだ咲いていました。


 中国原産の多年草シュウカイドウ(秋海棠;シュウカイドウ科シュウカイドウ属)の薄い赤紫色の清楚な感じの花。


 秋の季節の風物詩のススキ(芒、尾花;イネ科ススキ属)の穂がたなびいています。秋の七草の一つです。


 暖地の海岸近くに生育するシマダンチク(縞縞暖竹;イネ科ダンチク属)。長い花穂が付いています。


 全国に分布し、低地から山間部の草地から森林周辺に生える多年草ヌスビトハギ(盗人萩;マメ科マメ亜科ヌスビトハギ属)。小さく細かい花を沢山付けています。花の後の節果の表面にはカギ状の毛が密生していて、衣服に付着します。

(つる性草本)

 この時季になると蔓性の草本が目立つようになります。これはつる性半低木(木質化した多年草)のセンニンソウ(仙人草;キンポウゲ科センニンソウ属)。仙人のヒゲのような多数のふわふわとした白色の花が群がっています。


 つる性半低木のコボタンヅル(小牡丹蔓;キンポウゲ科センニンソウ属)。ギザギザした3つの小葉をもちます。花が似るセンニンソウの葉はギザギザがないハート形です。


 ヤブガラシ(藪枯らし;ブドウ科ヤブガラシ属)。全国の道端、林縁、荒れ地などに普通に生えるつる性多年草で、植え込みなどを覆っています


 日当りのいい草やぶや樹木などに絡みつくヘクソカズラ (屁糞葛;アカネ科ヘクソカズラ属)。花自体はかわいらしいのですが、葉や茎に悪臭があることから和名が由来。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2019年9月)


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2019年9月 2日 (月)

優美で静かに踊る越中八尾おわら風の盆



 越中富山にある人口約2万人の八尾の町で、毎年9月初めに「おわら風の盆」というお祭りが開催されます。約20万人もの大勢の観光客が訪れる人気のお祭りです。是非一度は見てみたいということで、夫婦バス旅行で出かけてきました。風の盆の優美で静かな踊りに大感激。バスの長旅の疲れも吹っ飛びました。



 今回は新宿からのバス旅行で午前11時出発で越中八尾着が午後6時過ぎという長旅で大変な行程でした。全国各地から多くの観光バスが集まり、駐車場は大混雑。井田川沿いの駐車場を出て小高い丘を登っていきます。



 井戸川の橋には風の盆の欄干(上)が設けられていて、ムードが高まります。みんなでゾロゾロと丘を登り切ると八尾の町中に入ります(下)。風の盆は町中の流しもあるのですが、このツアーは演舞場でじっくりと見物するコースです。



 演舞場は小学校の校庭に設営されていて、雨天でも大丈夫なようになっています。ただ、観客席は屋根がありませんので、演舞場入口で手渡される雨がっぱを被っての見物になります。幸いにも、この日は雨がなかったので幸運でした。午後7時から始まった風の盆。暗闇の中に浮かび上がった踊りを間近に観ることができ、大迫力でした。



 二百十日(9月初旬)の初秋の風が吹く頃、おわら風の盆は幕開けを迎えます。昔から収穫前の稲が風害に遭わないよう風を鎮め、豊作を祈願する祭りが「風の盆」の由来になります。期間中、町の老若男女が総出で踊り続けるそうです。



 演舞場からの帰りに町流しの踊りに出会いましたが、雑踏と暗闇の中でよく見えません(上)。やはり演舞場での見学が一番です。帰りの夜の闇の中に橋の欄干や丘の斜面に建つ家々のライトアップ(下)も印象的でした。風の盆を観た後は約2時間かけて南下し、飛騨高山のホテルに宿泊。



 翌日、飛騨高山の城下町をブラブラと散策してきました。城下町は商人の町として発達した上三之町を中心に、江戸末期から明治期に建てられた屋敷等が軒を連ねる古い町並み(上)です。景観を維持するために電線をすべて軒下配線にするなど、街並みがきれいに保存されています。天領時代の代官・郡代の政務所の高山陣屋(下)も公開されています。大門や郷倉、天朝御用の看板を残し、現在は郷土博物館となっています。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2019年9月 おわら風の盆)


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2019年8月17日 (土)

400万本のユリの花が美しく咲き広がる塩原高原


 まだ猛暑が続く旧盆の時期、箒川の渓流が流れ木々の深緑に覆われた塩原温泉郷を旅してきました。温泉に一泊し、翌日近くのハンターマウンテン塩原ゆりパークを回ってきました。ちょうど台風10号が過ぎ去った夏の青空の下、約400万本もの色とりどりのユリの花が高原いっぱいに美しく咲き広がっていました。



 那須塩原市のスキー場ハンターマウンテン塩原のゆりパークで今年も恒例の「ゆり博」が開かれていて、この日は遅咲きのユリが見ごろを迎えていました。エントランスモールから入り、約10分間のフラワーリフトに乗ってゆりパークの高原部まで一気に上ります。3万坪の広大なゲレンデには約50種400万本ものユリの花が生えています。



 リフトを降りた高原部には白い木肌が美しい白樺の丘などがあります。木々の下に広がる草地には遅咲きの色とりどりのユリの花が所狭しと咲き乱れています。



 ここは標高1360mの高原なので、時折吹く夏風も涼しく、整備された遊歩道を辿って清々しい高原散策を楽しむことができます。



 白樺の丘などの高原部からはほとんどの人がリフトに乗らず歩いて下ります。途中のゆり大斜面、ゆり平原にも数多くのユリの花が咲き広がっています。


 ゆり平原の遠方には那須や会津の山々が連なって素晴らしい風景です。



 ゆりパークの園内には清楚な白、鮮やかなピンク、明るい黄色、艶やかな赤などの約50種ものユリの花が植えられています。品種名はとても覚えきれませんが、カラフルで非常に賑やかです。



 高原から下りる途中、道脇の草むらではヨツバヒヨドリ(上)、ゴマナ(下)などの初秋の草花を見かけました。


 最後に、宿泊したホテルの眼下に流れる箒川の渓流の風景です。箒川はやがて那珂川に合流し太平洋に注ぎ込みます。


 また、塩原の道の駅近くの田園では、流行の田んぼアートを見かけました。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2019年8月 塩原ゆりパーク)


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2019年8月 1日 (木)

8月の小石川植物園の風景まとめ


 8月に入りました。今年は梅雨が長引き、ようやく先日梅雨明けしたばかりですが、その後は連日猛暑が続いています。猛暑下では日中の散策も大変ですので、もう少し暑さが治まるまで小石川植物園回りを控えるつもりです。


 そこで今回は、今までの季節のスケッチの写真の中から「8月の小石川植物園」の風景を紹介することにします。上図は日本庭園の赤い建物の風景。サルスベリの花が咲いています。(2010.8)

(木々の花)

 夏の風物詩のサルスベリ(ミソハギ科サルスベリ属)。中国南部原産の落葉中高木。代表的な夏の花木で花期が長く、百日紅の別名があります。炎暑下の強い日差しの下であざやかな深紅の花が咲き続けます。(2007.8)


 アオイ科フヨウ属の一年草トロロアオイ(黄蜀葵)。大輪の黄色の花が夏空によく生えています。トロロの名は、根に和紙を作るときの糊になるネバネバの粘液を含んでいることによる。(2005.8)


 淡紫色の房状の花穂が特徴的なフサフジウツギ(房藤空木;ゴマノハグサ科フジウツギ属)。蜜が多いのでよくチョウが吸蜜に訪れます。サポニンを多く含み有毒。(2016.8)

(野の花(草本))

 植物園の塀越しに背の高いヒマワリ(向日葵;キク科ヒマワリ属)の花が夏の日差しを一杯に受け立ち並んで咲いています。青空を背景にしたヒマワリの花は真夏の風物詩です。北米原産の一年草のヒマワリは高さ3mくらいまで生長し、夏から秋に大輪の黄色の花を咲かせます。 (2011.8)


 キクイモ(菊芋;キク科ヒマワリ属)の鮮やかな黄色の花が静かに風にたなびいていました。地中に塊茎ができ、菊の花と似ていることからこの名が由来。(2012.8)


 園内の薄暗い林地にナツズイセン(夏水仙;ヒガンバナ科ヒガンバナ属)の淡桃色の花が群れて咲き出します。秋から翌年の春にかけてスイセンに似た葉を出し、真夏に鱗茎ひとつに対して一本の長い花茎を伸ばします。葉がないことから裸百合とも呼ばれる。(2004.8)


 秋の七草の一つのオミナエシ(女郎花;スイカズラ科オミナエシ属)を見ると秋近しの感がするようになります。直立した茎の先にあざやかな黄色の花が群生して咲きます。黄色い花が粟(あわ)に似ていることから、粟花ともいわれる。(2008.8)


 園内の日陰の所では、夏から秋にかけて随所にヤブラン(薮蘭;キジカクシ科スズラン亜科ヤブラン属)の花が咲いています。藤色の穂状になった花です。落ち着いた和風の庭園によく似合います。(2007.8)

(夏木立)

 巨樹ユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)の夏木立。北米中部原産の落葉高木。初夏に咲く花の形は百合の花というよりもチューリップに似ていて、チューリップ・ツリーの別名もあります。(2015.8)


 巨樹スズカケノキ(鈴懸の木;スズカケノキ科スズカケノキ属)の夏木立。ヨーロッパ南東部からアジア西部原産の落葉広葉樹。木枝に鈴のような実が付きます。成長が早く街路樹や公園樹、庭園樹として利用されています。(2015.8)


 緑葉があざやかなカツラ(桂;カツラ科カツラ属)。日本各地、中国、朝鮮半島に分布する落葉高木。ハート型に似た円形の葉が特徴的です。また、落葉は甘い香りを呈します。街路樹や公園樹に利用される。 (2015.8)


 メタセコイア(ヒノキ科メタセコイア属、別名アケボノスギ)の林の中からの眺め。スギの先祖のメタセコイヤは絶滅したとされていたが、戦後、中国四川省で生息が確認され。その後わが国にも伝来。現在では全国各地の公園、並木道、校庭などに使用されています。凛として天に伸びるような見事な樹形が目を引きます。 (2011.8)


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2019年8月)

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2019年7月29日 (月)

梅雨明けの7月末、炎天下の浜松城、浜松東照宮を訪れる

 
 今年は梅雨が長引いたので誰もが夏空が待ち遠しいと言っていましたが、いざ梅雨が明けた途端に当然のことながら猛暑が到来。たまらない暑さで、早くも秋の涼風が待ち望まれます。さて、梅雨が明けた7月末(7/29)用事があって夫婦連れで浜松に行ってきました。そして、汗だくになりながらも炎天下の浜松城や浜松東照宮を回ってきました。


 JR浜松駅からタクシーで10分ほどで浜松城公園に着きます。すると、石垣で積み上がった本丸ゾーンにそびえ立つ浜松城の天守閣が目に入ってきます。現在の天守閣は昭和33年に野面積みの旧天守台の上に再建されたもので、浜松市の史跡に指定されています。


 徳川家康は1570年、三方原台地の引間城(浜松城の前身)に入城して武田信玄軍との戦いに備えたが、三方ヶ原の合戦で信玄に大敗。このとき憔悴した自分の絵を描かせ、生涯の戒めとしたという話は有名です。その後、家康は浜松城に大改築して出世街道を歩んでいきます。さらに、家康の後の城主たちが続々と幕府の要職に付くなど活躍しているので、浜松城は「出世城」と呼ばれるようになりました。


 浜松城の二の丸ゾーンには若き日の徳川家康像が建立されています。


 浜松市の市役所の市庁舎は浜松城に隣接しています。炎天下で浜松城を回った後は市庁舎に入って一休み。冷房が効いていたので助かりました。


 浜松城から少し離れた丘の上(引間城跡)に家康を祭神とする浜松元城町東照宮が明治19年に建立されています。引間城は家康が浜松に入ってから浜松城を現在の位置に築くまでの間、活動していた場所です。また、少年時代の豊臣秀吉も出仕していました。このため、現在では二人の武将を天下人へと導いた「出世神社」と呼ばれ、多くの参拝者が訪れています。


 最強のパワースポットとして有名な浜松元城町東照宮の境内には、二人の出世人の像すなわち軍配を上げる家康と少年時代の秀吉の像が建っています。この二人の像の間に立って、スリーショットの写真を撮ることができるようになっています。


 なお、この神社には社務所のようなものがなく、お札やお守りなどを求めることができません。この「質素さ」は驚きです。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2019年7月 浜松)


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2019年7月15日 (月)

狭山市稲荷山公園の北斜面に自生するヤマユリの花



 狭山市に自生するヤマユリが見頃を迎えているとのTVニュースが流れました。ちょうど翌日、梅雨が中休みになりましたので、早速ヤマユリ自生地を目指して車で出かけました。自生地を探すのに少し苦労しましたが、何とか到着。実際には見頃前の咲き始めの見事なヤマユリの花を楽しんできました。


 広大な公園の北斜面緑地がヤマユリ自生地ということです。稲荷山公園の駐車場を出て延々と歩き、いったん公園を出て住宅地に入るとようやく案内図が目に入ってきます。


 北斜面のヤマユリ自生地は連日の雨で桟道は少しぬかるんでいましたが、注意して歩けば大丈夫です。



 この北斜面の自生地には、およそ1000株ものヤマユリが自生しているそうです。この日は、咲き始めということでまだ蕾の状態のヤマユリが多かったのですが、それでも緑地のあちこちに美しく野性味たっぷりの大輪のヤマユリの花を楽しむことができました。


 この自生地の場所は、元々ツツジやカタクリの名所として知られていましたが、数年前にやぶの中で自生するヤマユリの株が見つかり、地元の住民グループが下草刈りやクズの根の除去などの活動を進めることにより、自生する株数が増えてきているとのことです。ただ、クズの根の除去(上図)などにはそれなりの費用がかかり、活動へ支援が必要だとグループの方が言っていました。


 ヤマユリの自生地の斜面を登ったところに、稲荷山公園の見晴らし台があります。


 ここから、狭山市の町並みや遠方の秩父連山を眺望することができます。また、入間川の清冽な流れも見えると書いてあるのですが、よく分かりませんでした。


 詳しくは
  …> 季節のスケッチ(2019年7月 狭山)

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2019年7月 3日 (水)

7月初旬の小石川植物園、深緑の中にムクゲ、ヤブカンゾウなどの夏の花々


 7月に入りましたが、今年は梅雨空が続いています。初旬の7/3は幸いにも雨が上がったので、午前中に小石川植物園小石川植物園を回ってきました。園内は深緑の夏木立が立ち並ぶ中、ムクゲやヤブカンゾウ、オニユリ、シカクヒマワリなど夏の花々が咲き出していました。



 小石川植物園の園内の緑は日毎に深まり、この頃になると深緑の風景が広がってきました。上は旧東京医学校の赤い建物を見る日本庭園、下はスズカケノキやユリノキなどの巨樹が立ち並ぶ巨木ゾーンです。

(季節の野の花)



 山野に自生する多年草のヤブカンゾウ(藪萱草;ススキノキ科ワスレグサ属)を園内の各所で見かけました。ワスレグサ(忘れ草)の仲間でノカンゾウの八重咲種です。深緑の中に咲く鮮やかなオレンジ色の花がひときわ目を引きます。


 近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布し、夏の最も暑い時期に満開となるヤマユリ(山百合;ユリ科ユリ属)。


 北米原産の多年草シカクヒマワリ(四角向日葵;キク科テトラゴノセカ属)。背が高いシカクヒマワリが小さくて黄色の花が咲き出していました。


 北米原産の多年草キクイモモドキ(菊芋擬き;キク科キクイモモドキ属)。ヒマワリと比べ小さめの花でヒメヒマワリ(姫向日葵)の別名あり。


 真夏の炎天下に咲くホウセンカ(鳳仙花;ツリフネソウ科ツリフネソウ属)。実が熟すと、軽くふれただけでも種子がはじき飛びます。


 南米原産の多年草ムラサキカタバミ(紫片喰;カタバミ科カタバミ属)。赤紫色の花が園内の道端や草地など各所に咲き広がっています。


 山地の林の中などに生える多年草ヤブミョウガ(藪茗荷;ツユクサ科ヤブミョウガ属)の可憐な白い花です。葉の形がミョウガに似ていることからヤブミョウガの名がついたとのこと。この時期、園内の各所の草むらで見かけます。


 南米、北米原産の多年草ユウゲショウ(夕化粧;アカバナ科マツヨイグサ属)。日本庭園近くの小さな池の周りで群生していました。午後遅くに開花し艶っぽい花色を持つことが和名の由来。

(木々の花)



 夏の季節の代表的な花木のムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)のいろんな色合いの花が園内の随所に咲き出してきました。ムクゲの花は風雅で落ち着いた雰囲気を有し、夏中咲き続けます。


 淡紫色の房状の花穂が特徴的なフサフジウツギ(房藤空木;ゴマノハグサ科フジウツギ属)。サポニンを多く含み有毒。


 ザクロ(柘榴;ミソハギ科ザクロ属)の真赤な花。秋になると実が大きくなり、酸っぱい果実になります。


 ヨーロッパ原産の多年草ハナハッカ(花薄荷;シソ科ハナハッカ属)。ミントに似た刺激臭とピリッとした辛味がある。

(夏木立、緑葉)


 岩手県・山形県以南の各地に広く分布する落葉樹のクヌギ(ブナ科コナラ属)の夏木立です。


 ヨーロッパから西アジアを原産とする落葉高木のギンヨウボダイジュ(銀葉菩提樹;アオイ科シナノキ属)の夏木立。葉の裏が産毛で覆われていて銀色に見える。


 メグスリノキ(ムクロジ科カエデ属)の夏木立。日本のみに自生する落葉高木の紅葉樹です。葉を煎じて服用したり、洗眼すると目の病気に効用があります。


 ムクロジ(無患子;ムクロジ科ムクロジ属)。南アジア、東南アジア、東アジアの熱帯から亜熱帯域に分布する落葉高木。木の実には沢山のサポニンが含まれ、石鹸のように泡立ちます。


 各地の山地に生える美しく秋を彩る落葉高木イタヤカエデ(板屋楓;ムクロジ科カエデ属)の緑葉。 イタヤカエデは建材、スキー用材などに利用される。


 メンデルのブドウの木(メンデルが遺伝の実験を行ったブドウの木の末裔)が植えられていますが、小粒な房状の実が付き始めていました。


 これ以外にも、いろんな7月初旬の風景写真をアップしています。
     …> 季節のスケッチ(2019年7月)


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2019年6月17日 (月)

久喜市の田園に花菖蒲、ラベンダーの花々が咲き競う


 埼玉県東北部の久喜市の田園でハナショウブがまだ見頃とのTVニュースを見て、早速晴れ上がった6/17に車で出かけてきました。現地に着いてみると、果たして広大な田園の中の菖蒲田に無数のハナショウブの花が風に揺られながら咲き競っていました。さらには近くの小川の堤に紫色のラベンダーの花が咲き出していました。



 久喜市の菖蒲田(菖蒲城址あやめ園)へ車で出かけました。東北自動車道から圏央道に入り白岡菖蒲インターで降りて数キロです。現地まで約1時間のドライブでした。



 この菖蒲田には50品種、1万6千株もの多くのハナショウブ(花菖蒲;アヤメ科アヤメ属)が植えられています。この時期全国各地の庭園、寺社などに植えられた花菖蒲が開花し、大勢の人で賑わいます。白、紫、黄、薄紅色に咲き出すハナショウブの優雅な花は梅雨時のうっとうしさを忘れさせてくれます。



 6月中旬はハナショウブの花期の終わり頃になりますが、この菖蒲田では白色や紫色の無数のハナショウブの花が風に揺られながらまだまだ咲いました。ハナショウブが咲く菖蒲田の遠方を見やると広大な田園が地平線となり、上方の夏空には薄い白雲が流れています。美しい牧歌的な風景でした。



 菖蒲田に近接する小川の堤などで約1万株のラベンダー(シソ科ラベンダー属の半木本性植物)の花が咲き出していました。ラベンダーのいい香りも風に乗って流れてきます。



 この時期、ハナショウブとラベンダーの両方の花を観賞することができ、地元ではブルーフェスティバルを開催しPRに努めていました。菖蒲田とラベンダー堤は田んぼのあぜ道で容易に行き来できるようになっています。


 ラベンダー畑と言えば北海道の富良野が有名ですが、規模は小さいものの東京近郊で見ることができるとは思ってもいませんでした。ラベンダーは、かつては香料原料として盛んに栽培されていましたが、今では美しい紫色のラベンダー畑が観光スポットとなっています。久喜市のこの地はハナショウブとラベンダーがコラボする他にない独特の魅力を有しています。


 周辺には田植えを終えた田園が広がり、水を張った田んぼの苗は日毎に成長していきます。


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2019年6月16日 (日)

府中市郷土の森博物館で1万株の紫陽花が見頃



 梅雨の晴れ間になった6月中旬の日曜日(6/16)、あじさいまつりが開催中の府中市郷土の森博物館を訪れてきました。緑豊かな広大な博物館の敷地内の各所に1万株ほどの紫陽花の花が見頃になっていて、心地よい散策を楽しむことができました。




 郷土の森博物館は府中の自然と歴史を楽しみながら知ることのできるようになっています。約14万㎡の広大な敷地の中に、府中の自然、地形、風土を表現すべく昔の農家や町屋、歴史的な建物などが配置されています。都心からは車で甲州街道を走り、1時間ほどで到着です。




 この敷地内の昔の建物の前や「あじさいの小径」沿いに約1万株の赤、青、紫、白などの色とりどりの紫陽花が植えられていて、毎年あじさいまつりが開催されるとのこと。6月中旬のこの時期にちょうど見頃を迎えていました。



 西洋アジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイなどのいろんな種類の紫陽花の花々が一斉に咲き出していて、緑の木々と調和して見事な風景を醸し出していました。





 敷地内の花々は大部分が紫陽花ですが、紫陽花以外にも様々な花を見かけました。上からシモツケ(下野;バラ科シモツケ属)、ハナショウブ(花菖蒲;アヤメ科アヤメ属)、ハンゲショウ(半夏生;ドクダミ科ハンゲショウ属)、カワラナデシコ(河原撫子;ナデシコ科ナデシコ属)です。紫陽花の風景のアクセントになっていました。


  …> 季節のスケッチ(2019年6月 郷土の森)


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2019年6月13日 (木)

梅雨時の風景(小石川植物園、白山神社)


 今年の東京は6月7日に梅雨入りしました。梅雨空にはアジサイの花がよく似合います。文京区あじさい祭りが開かれている近所の白山神社を訪れてきました。やや狭い境内ですが約3,000株の色とりどりのアジサイの花が咲き出していました。また、緑が日ごとに深まる小石川植物園も回ってきました。

(白山神社のあじさい祭り)

 文京区あじさい祭りは、毎年6月にここ白山神社で開催されます。この白山神社はもともと小石川植物園内にありましたが、徳川時代に綱吉の屋敷造営のため現在地に移っています。白山神社の境内から隣接する白山公園にかけて、約3,000株のアジサイの花がこの時期に咲き出します。


 これは中国辛亥革命の父と言われる孫文の碑の台座のところにつくられた「あじさい富士」です。




 アジサイ(紫陽花)は梅雨時の風物詩です。色とりどりのアジサイの花が梅雨空にしっとりと調和して咲いています。写真上から西洋アジサイ、ガクアジサイ、カシワバアジサイの花々です。

(6月中旬の小石川植物園)

 6月中旬の小石川植物園の風景です。園内の緑は日々深まってきています。万緑におおわれた日本庭園に小さな子どもたちが集っていました。



 植物園内でもアジサイ(紫陽花;アジサイ科アジサイ属)の花が元気に咲いていました。上は日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花)、下は花穂が手毬のように大きい西洋アジサイです。園内にはアジサイのほかにも季節の花々を各所で見かけました。


 純白のクチナシ(梔子;アカネ科クチナシ属)の花。花に顔を近づけると、芳香を放っています。


 ビョウヤナギ(未央柳;オトギリソウ科オトギリソウ属)の黄金色の花。雄しべの花糸が多数に 分かれ、金糸のように光り輝いています。


 ノカンゾウ(野萓草;ススキノキ科ワスレグサ 属)。草むらの中で鮮やかなオレンジ色の花が咲き出していました。


 カワラサイコ(河原柴胡;バラ科キジムシロ属)の小さな黄色の花。日当たりのいい河原や海岸の砂地などに生える多年草です。


 ホソバノキリンソウ(細葉の麒麟草;ベンケイソウ科マンネングサ属)。山地の草原や林内に生える多年草で細い葉が特徴。

  植物園内は緑が広がり万緑の世界になっています。6/1の万緑の木々の風景を補充してきました。

 これはイタヤカエデ(板屋楓;ムクロジ科カエデ属)。各地の山地に生える秋を彩る落葉高木。建材、スキー用材などに利用される。


 ムクノキ(椋木;アサ科ムクノキ属)。日本、朝鮮、台湾、中国に分布する落葉高木。


 岩手県・山形県以南の各地に広く分布する落葉樹のクヌギ(ブナ科コナラ属)の万緑の様子です。


 関東地方から四国・九州の山地に自生するアベマキ(棈;ブナ科コナラ属)。用途は薪炭材、シイタケの原木など。


 ウダイカンバ(鵜松明樺;カバノキ科カバノキ属)。日本の中部地方以北から北海道、千島列島にかけて生育する落葉広葉樹です。広く住宅建材、家具、楽器などに用いられています。


 ウルムス・グラブラ(Ulmus Glabra;ニレ科)。アイルランドからウラル山脈に至るヨーロッパに広範囲に分布する落葉高木。


 チシャノキ(萵苣の木;ムラサキ科チシャノキ属)。本州中国地方から沖縄の川沿いの林内などに生える落葉高木。若葉の味がチシャ(レタス)に似ていることから和名が由来。


 これ以外にも、いろんな万緑の風景写真をアップしています。
     …> 季節のスケッチ(2019年6月)


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