今年の8月は前半は猛暑で、後半が秋霖のような長雨と特徴的な天候でした。ちょうどこの時期に開催された北京五輪が夏に始まり秋に終わったとも言えます。以下に猛暑下の小石川植物園の風景を紹介します。

夏の花木サルスベリ(百日紅;ミソハギ科)の真紅の花が鮮やかに咲いていますが、塗り替えられた旧東京医学校の赤い建物と調和してしています。

やはり夏の花木で炎暑の夏を延々と咲き続けるキョウチクトウの花です。枝も葉もすべて有毒なのですが、昆虫にとっては大丈夫なのでしょうか。クロアゲハが戯れていました。

ヒガンバナ科ナツズイセン(夏水仙)の淡桃色の花が木陰に何本かづつ集まってあちこちに咲いていました。水仙という名がついていますが、やはり
彼岸花に似ていてます。

アオイ科のワタ(綿)の黄色の小さな花です。奈良時代に渡来し、明治中頃には国内で盛んに栽培されたそうです。秋になると
ふんわりとした綿が取れます。

ブラジル原産の熱帯性の花木シコンノボタン(紫紺野牡丹;ノボタン科)のあざやかな紫の花です。花の中の雄しべとその先の葯の部分がクモの足のように見えます。

秋の七草の一つオミナエシ(女郎花)の花が咲き始めました。オミナエシを見ると秋近しの感がするようになります。直立した茎の先にあざやかな黄色の花が群生して咲きます。

この時期、オオハンゴンソウ(大反魂草;キク科)が園内の随所に群生していました。北アメリカ原産の帰化植物で、各地でよくみられます。
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季節のスケッチ(20年8月)
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