新緑の中、白いハンカチノキの花が舞う

小石川植物園は、桜の宴が終わりいよいよ新緑や色鮮やかなツツジが美しい季節になってきました。ツツジの花は年間を通じて咲いていますが、特にこの時期は、多くの種類のツツジが鮮やかに咲き競います。

園内ではヤマツツジ、オオヤマツツジ、キリシマツツジ(右)、リュウキュウツツジ、オンツツジなど本当にいろんな種類があって、この季節に咲くツツジは見応えがあります。

ツツジ園やクスノキの巨木のすぐ近くに高木のハンカチノキがあります。ふと見上げると、ヒラヒラとした無数の白いハンカチのような花が春風にゆれていました。今年は少し早めです。元来ハンカチノキは中国の固有植物で、春風に揺れて、たくさんの白鳩が鳩篭から飛び出そうとするように見えるので、中国では鳩子樹と呼ばれているそうです。

白色や薄紅色のハナミズキ(花水木;ミズキ科)の花が美しくに咲き続けています。少々寂しげな林間部が一気に華やかになります。1915年米国から渡来したハナミズキは、現在街路樹にも用いられます。
…> 季節のスケッチ (21年4月)
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