11月の植物たち:威風堂々の皇帝ダリアほか
暦の上で立冬が過ぎ、寒暖の差が大きい日々が続いていますが、都心にある小石川植物園の植物たちは晩秋の日差しに輝いていました。

例年のごとく皇帝ダリア(コダチダリア)が空中高く威風堂々と咲いていました。ちょうど満開で見頃でした。実はコダチダリアの名は前から知っていましたが、皇帝ダリアという立派な別名があるとは最近のNHKニュースで紹介されるまで知りませんでした。名に恥じない堂々としたダリアです。

ナンキンハゼ(トウダイクサ科)の大樹が真っ赤に紅葉し、小さな無数の木の葉が、柔らかい陽光を受けきらきらと輝いていました。ナンキンハゼは種皮が蝋状の物質で覆われ、ハゼノキと同じようにロウを採取します。

ユリノキ(モクレン科)の大樹も黄葉が進んでいます。ユリノキは落葉すると、百合の花やチューリップに似た花の名残が目立つようになります。かつて大正天皇が皇太子の時に来園され、この木を見てユリノキと命名されたとのことです。

ハゼノキ(ウルシ科)は美しく紅葉し、俳句でも秋の季語になっています。果実から蝋(ロウ)を取ります。
…> 季節のスケッチ(21年11月)
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コメント
今年初めて植えた我が家の皇帝ダリアも、立派に咲いてくれました。
10月の台風で折れそうになり慌てて支柱を立てたのですが、なにしろ背が高いので棒が届かず、一番大きな枝は折れてしまいました。
幸い、残った5本の枝から分岐して伸びた花芽がたくさん咲いてくれています。
息子が一枝学校へ持っていき、クラスの花瓶に挿したら、たいへん好評だそうです。
投稿: 丘の豆の木 | 2009年11月25日 (水) 10時47分