早春の陽光に輝く野の花々
2月に入り厳しい寒さが続いていましたが、ようやく気候が和らぎ、柔らかな陽光が心地よく感じられるようになってきました。
小石川植物園では、陽気のせいもあって、満開の梅の花の下で大勢の人が花見をして楽しんでいました。また、草むらを見やると、いろんな野草の花がまばゆい陽光の中で輝いていました。

梅林の白梅を見上げると、盛んにウグイスならぬメジロが花を啄んでいました。メジロは体がウグイス色、目の周りが白いのが特徴です。

代表的な早春の野草であるフクジュソウ(福寿草;キンポウゲ科)の花が、数輪まばゆい黄金色を放ちながら咲いていました。陽光を抱いているような感じです。

メタセコイア林の近くの枯葉の中で、ユキワリイチゲ(キンポウゲ科)の山野草が小さな白い花を咲かせ、ひっそりと群生していました。何年も植物園に通っているのですが、初めて見つけました。ルリイチゲの別名もあります。

星くずのような小さく可憐なオオイヌノフグリ(オオバコ科、旧ゴマノハグサ科)の花が草むらに点々と咲いていました。路傍や畑のあぜ道などどこにでも見られます。

薄青紫色の小さなタチツボスミレ(スミレ科)の花がポツンと咲いていました。重なる枯葉の間からそっと顔をのぞかせているようです。この花も山野、人里など至るところに自生しています。
…> 季節のスケッチ (22年2月)
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