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2010年3月

2010年3月27日 (土)

賑やかな播磨坂のさくら祭り


 文京区さくら祭りが、3月20日から播磨坂さくら並木で行われています。今日は開花後の初の週末となり、大勢の老若男女がまだ三分咲ほどのソメイヨシノを楽しんでいました。


 江戸時代、この辺りが松平播磨守の上屋敷であったことから、この坂道が「播磨坂」と呼ばれるようになりました。播磨坂は短い坂道の道路ですが、何と環状三号線の一部として造られました。坂道沿いの桜は、ソメイヨシノを中心に約120本植えられ、淡い黄緑色で八重咲きの鬱金桜などのめずらしい桜も見られます。また、黄色のチョウセンレンギョウや赤色のレッドロビンは、桜並木のアクセントになっています。


 花見客のため、この土日は車道が歩行天国になり、また日中は子どもたちの吹奏楽の演奏などが催されていました。この写真は、近くの窪町小のブラスバンドによる演奏です。親御さんたちがデジカメやビデオカメラ片手に真剣そうでした。


 小石川植物園は、播磨坂に隣接しています。植物園の桜並木のソメイヨシノもまだ三分咲きほどですが、みんな思い思いに楽しんでいました。ここでは、桜の真下が芝生になっていて、誰でも自由に座り込んでも構いません。


 全体としては三分咲きですが、局所的には満開です。青空の下、ソメイヨシノが美しく咲き誇っています。植物園には、ソメイヨシノ以外にもカンヒザクラ、大島桜、安行桜、早春桜など多くの桜がありますが、やはりソメイヨシノは王者の風格があります。

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2010年3月21日 (日)

森の中で楽しく遊ぶカタクリの花


 今日の春分の日はこの季節ならではの春の嵐が襲来し、電柱倒壊、相次ぐ空の便の欠航など各地で強風被害が続出しました。おまけに中国大陸からの黄砂飛来も相まって、大荒れの日本列島の様相でした。ただ東京では、明け方までの強風が日中は少しおさまり、南風が温かい空気を運び込んできたので、初夏のような陽気になりました。
 好天になってきた午後に小石川植物園に出掛けてみました。そこでは陽気の到来とともに植物たちがのびのびと躍動していました。


 先週、数輪しか咲いていなかったカタクリ(ユリ科)の花が、今日になると次々に咲き出していました。森の中で、みんな仲良く楽しく遊んでいるように見えます。カタクリの花はお気に入りの野の花です。


 ソメイヨシノの開花を前に、オオシマザクラが満開になっていました。オオシマザクラは、伊豆大島に特に多く自生します。ソメイヨシノと違い、若葉とともに咲き出すのが特徴です。和菓子の桜餅は、このサクラの若葉を塩漬けにしたものを使っています。


 やや黄緑っぽい花を、無数に空中に咲かせているのはトサミズキ(土佐水木;マンサク科)です。トサミズキも春の到来を待ちかねたように精一杯背伸びしているようです。


 高さ数メートルのシャクナゲ(石楠花;ツツジ科)の木の中に数多くの大輪の赤い花があざやかに咲いていました。気品あふれる美しさに魅了されます。

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2010年3月14日 (日)

春の彼岸を目前に花々が一斉開花


 早いもので啓蟄が過ぎ、春の彼岸が近づいてきました。連日のぽかぽか陽気もあって、小石川植物園内はいろんな花々が一斉に開花してきました。

園内のパノラマ写真
 園内のパノラマ写真です。中央の早春桜が満開になっています。左はクスノキの巨木、右はニレの高木、精子発見のイチョウの木と続きます。
 
満開の安行寒緋(サトザクラの一品種)
 ソメイヨシノの開花を前に、安行寒緋(サトザクラの一品種)がまさに満開を迎えていました。うすピンク色の花が青空を埋め尽くし、壮観でした。
 
サンシュユ(山茱萸;マンサク科)の小粒の黄金色の花
 サンシュユ(山茱萸;マンサク科)の木枝からは、小さな黄金色の花が次々と吹き出していました。サンシュユの木は梅園内にもあって、紅梅、白梅と相まって赤白黄の三重奏のキャンバスのようです。
 
春を告げる無数の小さなコブシ(辛夷;モクレン科)の白い花
 春を告げる無数の小さなコブシ(辛夷;モクレン科)の白い花が高い樹上に咲いていました。コブシの花を見ると、「北国の春」が歌が想い出され、春の訪れの歓びを感じます。
 
森の妖精カタクリの花
 山野に群生するカタクリ(片栗;ユリ科)の花が植物園にも自生しています。今日は草地でカタクリの花を数輪見つけました。まるで春の陽光の下で森の妖精のような花です。これから近隣に数多く咲き出してきます。

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2010年3月13日 (土)

野の花プラス、梅百科の新コンテンツ追加


 季節感あふれる小石川植物園の植物の写真を月ごとに整理して四季の植物(小石川植物園の風景)として取りまとめています。これまで約8年間続けている 季節のスケッチ より、お気に入りの写真を抜粋しています。「継続は力なり」と言いますが、まさにその通りだと思います。撮影のための園内の散策は森林浴にもなり、私の健康維持にも役立っていますので、出来るだけ続けてみたいと思っています。

 ところで、このたび 四季の植物(小石川植物園の風景) に月別セレクション以外の次の新たなコンテンツを追加しました。

(1) 野の花プラス

 園内では薬草はもちろんのこと、山野や林地、草原などでふと見かけるいろんな種類の野草が生えていて、野趣に富んでいます。野の花プラスは、野草を中心に月毎にまとめてたコンテンツです。
ニワゼキショウ。園内にはいろんな野草が生えています。

(2) 梅百科

 園内にも梅園があって、1月から3月にかけていろんな品種の梅の花が次々に咲き出して、長い期間存分に花や香りを堪能することができます。これまで園内で撮影した華やかな梅の花の写真を梅百科として揃えました。
園内の梅林には数多くの品種の梅の木があります。


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