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2010年4月

2010年4月18日 (日)

新緑は異常気象下でも確実に進行

 4月下旬になっても、三寒四温のような天候が続いていて、冬と夏が交互に現れ体調管理が大変です。また世界各地でも、中国青海省・大地震、アイスランド火山噴火など大災害が続いていて、地球全体が荒れ気味の様相を呈しています。
 しかしながら、植物たちの新緑は確実に進行しています。春らしさが実感でき、ホッとしました。
 

 小石川植物園の日曜 4/18 の昼下がりの風景です。新緑が生えてきて、イロハモミジ並木が緑のトンネルになっています。秋の紅葉も見事ですが、この時期の新緑も見応えがあります。


 園内ではヤマツツジ、オオヤマツツジ、キリシマツツジ、リュウキュウツツジ、オンツツジなどいろんな種類のツツジ(躑躅)の花が咲き始めました。ただ開花状況は例年より遅れ気味です。


 ヒマラヤズミの小さな可憐な花が満開になっていました。リンゴやナシの花に似ていて、ハナカイドウ(花海棠)やズミ(酢実)が同じ仲間です。ヒマヤラズミは中国の北部からヒマラヤの山地帯から高山帯に分布しています。


 赤紫色のシモクレン(モクレン科)の花も新緑の中で優雅に咲いていました。シモクレンは単にモクレンとも呼びます。白い花を咲かせるハクモクレンに比べて木が小振りですが、花の大きさは同じ位です。

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2010年4月14日 (水)

Gデバイス@BEANSの研究プロジェクトがスタート


 このたびNEDO公募の「高機能センサネットシステムと低環境負荷型プロセスの開発(Gデバイス@BEANS)」の研究プロジェクトをBEANS研究所が受託することが決まりました。今回は予算措置の都合上、実施期間が2010年度末までの短期間になりますが、企業、大学からなる18機関が結集して、将来の本格研究の初期段階としての初動研究を行います。



 本研究は、現在進行中のBEANSプロジェクトの一環として実施されるもので、次のような研究開発項目を掲げています。
1)高機能センサネットシステム開発
  大口径MEMS用クリーンルームにおける各製造・評価装置や空調、純水製造等の周辺装置の消費エネルギー、温度、圧力、風量、異物粒子、ガスなどをセンシングし、省資源、高効率に最も適した集積化センサチップ及びセンサネットワークシステムを検証するとともに、省エネルギー、低炭素化などに関する効果を分析するための、センサネットワークシステムを試作する。

2)低環境負荷型プロセス技術開発
シリコン貫通深掘り加工、様々な異種デバイスをウェハレベルで一括集積化する技術、及び多品種少量生産における製造歩留り向上、性能ばらつき低減を目指したMEMS三次元設計・計測情報の共有化技術などを開発する。




 さらには、本研究に必要な設備として産総研集積マイクロシステム研究センターの中に先端的な8インチMEMS製造ラインを導入することとしています。

(参考)
 → Gデバイス@BEANSの概要
 → ブログ記事


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2010年4月11日 (日)

箱根に群生するミズバショウ


 週末に箱根の仙石原にある箱根湿生花園を訪れてきました。東京からは、東名高速の御殿場インターを降りて15分程で到着します。箱根町立の植物園で仙石原の広大なスペースの原野に湿生の野草をはじめとして、コブシ、ツツジ、レンギョウ、アジサイなどの数多くの樹木なども生育して、野趣あふれるスポットです。


 箱根湿生花園に入って、一面に群生するミズバショウ(水芭蕉;サトイモ科)を見つけました。そもそもミズバショウに出会ったのは初めてですが、水辺の林地に点々と無数のミズバショウの白い花々が生息する風景を目の前にして、息が詰まるほどの感動を覚えました。
 

 ミズバショウは尾瀬に行って見るものと思っていたのですが、箱根にも群生地があったのですね。ミズバショウの白い花のように見えますが、実はこの純白の部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ぶ葉が変形した苞で、真ん中の緑の部分に粒々のような小さな花が結集しているとのことです。


 湿生花園には、ミズバショウの他にも沢山の野草が咲いていました。これはカタクリ(片栗;ユリ科)の花です。時期的にはそろそろ終わりの頃かと思いますが、園内の丘のところに、薄赤紫色の可憐な花がまだ数多く咲いていました。歩道のすぐ近くにも咲いていますので接写ができました。


 野草以外にも、サクラやコブシなどの木々に春の花が青空に舞っていました。これはコブシの仲間のシデコブシです。湿地周辺に生育する種であることもあって、開発なども加わって減少しつつある種として絶滅危急種に指定されています。通常は白い花ですが、このシデコブシは薄紅色をしているので、特にベニコブシと呼ばれます。

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2010年4月 4日 (日)

久しぶりの故郷の風景


 この週末4/3-4/4、土曜日早朝に満開の桜を楽しんだ後、久しぶりに故郷の東根@山形県を訪れてきました。冬の期間は降雪で車の運転が危険なので、出来るだけ避けるようにしていますので、今年に入って初めての故郷入りでした。さすがに北国ですので、桜の開花はまだまだですが、その代わり素晴らしい風景に出会うことができました。


 東根から西の方角に望んだ風景ですが、美しい霊峰月山がくっきりと見えました。月山は、羽黒山、湯殿山とともに朝日山系に連なる出羽三山の一角を成している信仰の山ですが、夏山スキーでも有名です。年間を通じて月のような真っ白な丸い山頂が望めます。ただいつもは雲や霞がかかっていて、なかなか姿を現わさないのですが、この日は写真のように霊峰の姿をしっかり見ることができ、本当に幸運でした。


 この田園地方は有数の米の産地で、秋になると黄金色の稲穂で覆われます。ちなみに、この写真は昨年の9月のものですが、月山の頂は雲に覆われていて全く見えませんでした。


 東北の4月上旬はまだまだ寒く、ようやくコブシの白い花が咲き出していました。


 また、東根の実家の庭先にツクシ(シダ植物スギナの胞子茎)が何本も芽生えているのを見つけました。雪が溶け、枯れ草の隙間からニュキニョキと顔をのぞかせています。いかにも春らしい風景です。

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2010年4月 3日 (土)

4月に入りソメイヨシノが満開


 東京地方では3月22日にソメイヨシノの開花が発表されましたが、その後低温が続いたため、ゆっくりと開花が進み、ちょうど4月最初の休日に満開になりました。昨日の金曜日は、ものすごい強風で桜の花が吹き飛んでしまうのではとやきもきしましたが、心配無用だったようです。小石川植物園のソメイヨシノの桜並木もしっかりと最高の見せ場を用意してくれました。


 大勢の見物の人が押し寄せる前にと思い、開園早々の朝 9時に出かけたのですが、それでもパラパラと人手がありました。ソメイヨシノは満開になると迫力あるボリューム感に圧倒されます。なんと1本の桜の木に数万個もの花が咲くそうです。


 空を見上げてもこの通り、無数の白い花で埋め尽くされそうです。


 幸いなことに、わが家のベランダからも満開の桜の花見ができます。春には満開の桜、秋にはイロハモミジの紅葉などを借景しています。


 この時期は、満開の桜にばかり目を奪われてしましますが、足元を見やると園内は野草の楽園にもなっています。多年草のニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科)が林地に群生していました。ひとつの茎に通常2輪の花が咲くことからこの名がついています。


 ニリンソウの近隣の木陰のところで、セリ科の多年草セントウソウ(仙洞草)も見つけました。極く小さな白い花が肩を寄せ合っているかのように集まって咲いていました。

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