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2011年2月

2011年2月23日 (水)

わが家に啓翁桜(けいおうざくら)が開花

  
 
 先日、山形で親類の結婚式に参列したところ、啓翁桜(けいおうざくら)の木の枝を2本お土産にいただいてきました。まだ蕾の状態でしたが、そのまま花瓶に挿して日当たりのいい窓際に置いていたところ、2~3日であっという間に開花しました。
 

 啓翁桜は、支那桜桃と彼岸桜を交配してつくられた桜で、12月下旬~3月の真冬に咲く桜として注目を集め、お正月飾りとして、あるいはちょっとした贈答用として人気が高まっています。山形県内の各地で栽培され、出荷されていることは聞いていたのですが、間近で見るのは初めてです。家の中に本当に春が来たようで華やいだ雰囲気になります。

 桜といえば、最近興味深い「宇宙帰りの桜」のニュースがありました。岐阜県の中将姫誓願桜の話です。この桜の種からは地元では発芽せず、接ぎ木でしか増やせないそうです。ところが、この種を宇宙に送って回収後に蒔いたところ、何粒かが発芽し苗木に成長したとのこと。また、岡山県の醍醐桜は、普通では1年に約30センチしか伸びないはずなのが、宇宙帰りにしたところ1年で135センチにも達したとのこと。近年のバイオテクノロジーの著しい進展もあって相当程度自然の解明が進んだように思っていましたが、まだまだ人智をはるかに超えた領域がいくらでもあるようです。

 「たかが桜、されど桜」ですね。



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2011年2月15日 (火)

都心はバレンタインデーに初冠雪


 日本海側の記録的な積雪にもかかわらず、東京地方は乾燥した冬晴れの日々が続いていましたが、昨日のバレンタインデー(2/14)にようやく都心に積雪がありました。昨夜からみぞれ模様でかなり降ったのですが、やはり上空の気温が少し高めなのでしょうか、朝起きてみると積雪量はわずかでした。小石川植物園もうっすらと雪化粧といった感じでした。

 この時期の降雪は、冬型の西高東低の気圧配置によるものではなく、太平洋側の洋上に発達した低気圧、いわゆる春の台風が北上することに伴うものです。ですから2~3月の受験シーズンに重なることが多く、受験生には気の毒な感じがします。
 
 先日の週末(2/13)にも植物園を訪れました。植物園は近所ですので幾度となく訪れますが、その都度新しい発見があります。

 園内のツツジ園から何気なく東の方向を見やったところ、東京スカイツリーが見つかりました。右側にそびえ立っているのはオキナヤシで、手前の冬枝は桜並木のものです。来年には東京スカイツリーを背景にした満開の桜の構図の写真が撮れそうです。
 

 園内ではいよいよシナマンサク(支那満作;マンサク科)の花が咲き出してきました。ふわふわした黄色の花びらが青空に精一杯背伸びしているようです。マンサクという名は、春にまず咲くことから「マンサク」と名付けられたとか、花が多く咲くと豊年豊作となるから満作(マンサク)といわれているとか諸説あります。
 

 フクジュソウ(福寿草;キンポウゲ科)も数輪まばゆい黄金色の光を放ちながら咲いていました。まるで陽光を抱いているようで、新春を告げる花として親しまれています。大小の福寿草が並んで咲いているのを見ると「福寿草家族のごとくかたまれり 福田夢汀」の俳句のように、ほのぼのとした感じがします。
 

 暖かさに誘われるように落ち葉の下から一輪のタンポポ(キク科)の花も顔を出していました。今年初めての出会いです。もう少し暖かくなりますと、野原一面にタンポポの花が咲き出しますが、この時期の最初に見つける一輪には感動を覚えます。


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2011年2月12日 (土)

スプリング・エフェメラル(春の妖精たち)との出会い


春の陽光を受け可憐に咲くカタクリの花(18年4月小石川植物園にて)
(代表的なスプリング・エフェメラルのカタクリの花 18.4)

 最近小石川植物園でユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科)の花を見つけ調べていたところ、春に出会う山野草の特定のグループをスプリング・エフェメラルと称することを知りました。

 
 すなわち、広葉樹林の林床などで春先に開花し夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の野の花を総称してスプリング・エフェメラル (Spring ephemeral) と呼ぶとのこと。

 
ウィキペディアによると、主なスプリング・エフェメラルは以下の通り。(キンポウゲ科)キクザキイチゲ、ユキワリイチゲ、アズマイチゲ、イチリンソウ、ニリンソウなどのイチリンソウ属、フクジュソウ、セツブンソウ (ケシ科)エゾエンゴサク、ヤマエンゴサク、ムラサキケマン (ユリ科) カタクリ、ショウジョウバカマ、ヒロハノアマナ、バイモ属コバイモ類
 

 春先に園内を散策しているときの楽しみは、草むらや林地から顔をのぞかせている野の花を見つけることです。春の陽光の中で、精一杯に可憐な花を咲かせている様子を見ると、まるで春の妖精たちが草むらで遊んでいるように思えたものです。小石川植物園でも多くのスプリング・エフェメラルの野の花を見つけることが出来ます。

 
 典型的なスプリング・エフェメラルの植物であるカタクリは、春先に花を咲かせた後、夏までの間に光合成を行って地下の栄養貯蔵器官や種子に栄養分を蓄えます。そして、その後は春まで地中の地下茎や球根の姿で過ごすというライフサイクルを持ちます。このようにスプリング・エフェメラルの植物たちは、春の陽光がすっかり落葉した広葉樹林に差し込んでくるのをじっと林床の下で待っています。そして地上に出た後はつかの間の春を謳歌します。

 
 スプリング・エフェメラルは、何とも魅惑的な響きをもった言葉です。エフェメラルは「はかない」とか「つかの間の」を意味する形容詞ですので、スプリング・エフェメラルは「つかの間の春の植物たち」ということになり、春植物とも呼ばれます。ただ、春植物は何とも味わいのない言葉ですので、私は「春の妖精」のほうが適切だと思います。

 
  【園内で出会うスプリング・エフェメラル(春の妖精たち)】
カタクリ(片栗;ユリ科) フクジュソウ(福寿草;キンポウゲ科) ユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科)
カタクリ20.3 フクジュソウ16.2 ユキワリイチゲ22.2
イチリンソウ(一輪草;キンポウゲ科) ニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科) ムラサキケマン(紫華鬘;ケシ科)
イチリンソウ20.3 ニリンソウ18.4 ムラサキケマン22.4
 

 季節のスケッチのコンテンツとして、スプリング・エフェメラル(春の妖精たち)をアップしました。 (ケイマK投稿)



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2011年2月 6日 (日)

立春が過ぎいよいよ春到来

 
 最近では、赤道太平洋での海面水温が平年より低くなるラニーニャ現象の発生に起因するこの冬の日本海地方の記録的豪雪や、1月末から始まった霧島新燃岳の爆発的噴火による広範囲な火山被害など、あらためて大自然の威力のすごさを実感しています。その一方で、2月に入り立春を迎えた途端に厳寒の気温も上がり、春の陽気を感じるようになりました。季節が巡る自然の着実な営みにも感嘆します。しばらく三寒四温の天気が続きますが、いよいよ春到来です。
 
 この週末は春の陽気につられて、小石川植物園を散策してきましたが、梅林は大勢の人で賑わっていました。梅の花以外にも、ツバキ、ソシンロウバイなどが咲いています。また、草むらにはポツポツと野の花が顔をのぞかせ始めました。
 

 植物園の梅林はいろんな品種の梅の木が生えていて、年末から徐々に咲き出しています。3月くらいまで楽しむことができます。ここの植物園では園内を自由に散策出来るので、梅林でも写真のように入園者が思い思いに梅の花に近づき、接写したり鑑賞したり、あるいは芳香を楽しんでいました。
 

 この満開の紅梅は「佐橋紅」の品種名が付いています。勢いがあって強い香りを放っています。これ以外にも、冬至、緋の司、黒雲、道知辺、未開紅、大盃などの紅梅、田毎の月、雪の曙などの白梅が満開になっています。
 

 花びらがほとんどないテッケン(酈懸)の梅の花も咲いていました。普通の紅梅、白梅の花と違った珍しい梅の花です。黄色のおしべや萼が目立ちますが、少しだけ白い花びらも付いています。
 

 園内にはツバキ園もあります。ツバキ(椿)もいろんな品種があって、山茶花(サザンカ)は早くも11月頃に咲き出します。この鮮やかな赤い色のツバキには柊葉椿(ヒイラギバツバキ)の品種名が付いています。これいがいにも菊月、菊冬至、エミリ ウィルソンなどの品種のツバキが見事な花を付けています。
 

 ロウバイの花は正月から咲き出しましたが、このソシンロウバイ(素心蝋梅)の花は、今年は少し遅れて今がちょうど満開になっていました。ソシンロウバイの花は、花全体が黄色で中央部も透き通ったように色の変化のないのが特徴です。可憐な花でいい香りがします。
 

 春の陽気にあわせて、野の花もポツポツと咲き出してきました。路傍の草むらに咲いていますので、つい見落としてしまいがちですが、よく見るといろいろな種類の野の花が見つかります。これは山野草ユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科)です。数輪の小さな白い花が枯葉の中から顔を出していました。このユキワリイチゲのように春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称をスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)といいます。
 

 草むらにオオキバナカタバミ(大黄花片喰;カタバミ科)が群生していて、黄色の花をつけていました。道ばたなどに普通に咲くカタバミの仲間の野草です。葉の紫の斑点が特徴です。
 

 春の七草の一つであるハコベ(繁縷;ナデシコ科)の花も路傍に見つけました。白い5弁花のハコベの花は本当に小さく、芥子粒のような大きさに過ぎません。写真を拡大するとようやく花の形が分かります。
 

 じっと冬を越していた春の野草ホトケノザ(仏の座;シソ科)もボチボチと花が咲き出していました。葉の様子が仏像の蓮座を連想させます。赤紫のきれいな花が蓮座に座っているように見えます。
 

 最後にわが家の庭先です。筑波山で入手してきた「親子ガマ」の周りに、ユリオプスデージー、サクラソウ、スイセンなどの春先の花を揃えています。近所の保育園の小さな園児達が、散歩の途中にこの親子ガマの頭を撫でていきますので、自然と庭先の手入れに熱が入ります。
 

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