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2011年2月 6日 (日)

立春が過ぎいよいよ春到来

 
 最近では、赤道太平洋での海面水温が平年より低くなるラニーニャ現象の発生に起因するこの冬の日本海地方の記録的豪雪や、1月末から始まった霧島新燃岳の爆発的噴火による広範囲な火山被害など、あらためて大自然の威力のすごさを実感しています。その一方で、2月に入り立春を迎えた途端に厳寒の気温も上がり、春の陽気を感じるようになりました。季節が巡る自然の着実な営みにも感嘆します。しばらく三寒四温の天気が続きますが、いよいよ春到来です。
 
 この週末は春の陽気につられて、小石川植物園を散策してきましたが、梅林は大勢の人で賑わっていました。梅の花以外にも、ツバキ、ソシンロウバイなどが咲いています。また、草むらにはポツポツと野の花が顔をのぞかせ始めました。
 

 植物園の梅林はいろんな品種の梅の木が生えていて、年末から徐々に咲き出しています。3月くらいまで楽しむことができます。ここの植物園では園内を自由に散策出来るので、梅林でも写真のように入園者が思い思いに梅の花に近づき、接写したり鑑賞したり、あるいは芳香を楽しんでいました。
 

 この満開の紅梅は「佐橋紅」の品種名が付いています。勢いがあって強い香りを放っています。これ以外にも、冬至、緋の司、黒雲、道知辺、未開紅、大盃などの紅梅、田毎の月、雪の曙などの白梅が満開になっています。
 

 花びらがほとんどないテッケン(酈懸)の梅の花も咲いていました。普通の紅梅、白梅の花と違った珍しい梅の花です。黄色のおしべや萼が目立ちますが、少しだけ白い花びらも付いています。
 

 園内にはツバキ園もあります。ツバキ(椿)もいろんな品種があって、山茶花(サザンカ)は早くも11月頃に咲き出します。この鮮やかな赤い色のツバキには柊葉椿(ヒイラギバツバキ)の品種名が付いています。これいがいにも菊月、菊冬至、エミリ ウィルソンなどの品種のツバキが見事な花を付けています。
 

 ロウバイの花は正月から咲き出しましたが、このソシンロウバイ(素心蝋梅)の花は、今年は少し遅れて今がちょうど満開になっていました。ソシンロウバイの花は、花全体が黄色で中央部も透き通ったように色の変化のないのが特徴です。可憐な花でいい香りがします。
 

 春の陽気にあわせて、野の花もポツポツと咲き出してきました。路傍の草むらに咲いていますので、つい見落としてしまいがちですが、よく見るといろいろな種類の野の花が見つかります。これは山野草ユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科)です。数輪の小さな白い花が枯葉の中から顔を出していました。このユキワリイチゲのように春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称をスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)といいます。
 

 草むらにオオキバナカタバミ(大黄花片喰;カタバミ科)が群生していて、黄色の花をつけていました。道ばたなどに普通に咲くカタバミの仲間の野草です。葉の紫の斑点が特徴です。
 

 春の七草の一つであるハコベ(繁縷;ナデシコ科)の花も路傍に見つけました。白い5弁花のハコベの花は本当に小さく、芥子粒のような大きさに過ぎません。写真を拡大するとようやく花の形が分かります。
 

 じっと冬を越していた春の野草ホトケノザ(仏の座;シソ科)もボチボチと花が咲き出していました。葉の様子が仏像の蓮座を連想させます。赤紫のきれいな花が蓮座に座っているように見えます。
 

 最後にわが家の庭先です。筑波山で入手してきた「親子ガマ」の周りに、ユリオプスデージー、サクラソウ、スイセンなどの春先の花を揃えています。近所の保育園の小さな園児達が、散歩の途中にこの親子ガマの頭を撫でていきますので、自然と庭先の手入れに熱が入ります。
 

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季節・風景・植物」カテゴリの記事

コメント

しかし、よく調べていますね~~~。脱帽。なんとか時間つくって春先の小石川植物園にいきたい。

投稿: 奥田健造 | 2011年2月 8日 (火) 20時57分

ブラブラ園内を散策するだけでも、子どもの頃の野原を歩いているような記憶が甦ってきます。オススメです。

投稿: ケイマK | 2011年2月 8日 (火) 23時07分

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