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2011年2月12日 (土)

スプリング・エフェメラル(春の妖精たち)との出会い


春の陽光を受け可憐に咲くカタクリの花(18年4月小石川植物園にて)
(代表的なスプリング・エフェメラルのカタクリの花 18.4)

 最近小石川植物園でユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科)の花を見つけ調べていたところ、春に出会う山野草の特定のグループをスプリング・エフェメラルと称することを知りました。

 
 すなわち、広葉樹林の林床などで春先に開花し夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の野の花を総称してスプリング・エフェメラル (Spring ephemeral) と呼ぶとのこと。

 
ウィキペディアによると、主なスプリング・エフェメラルは以下の通り。(キンポウゲ科)キクザキイチゲ、ユキワリイチゲ、アズマイチゲ、イチリンソウ、ニリンソウなどのイチリンソウ属、フクジュソウ、セツブンソウ (ケシ科)エゾエンゴサク、ヤマエンゴサク、ムラサキケマン (ユリ科) カタクリ、ショウジョウバカマ、ヒロハノアマナ、バイモ属コバイモ類
 

 春先に園内を散策しているときの楽しみは、草むらや林地から顔をのぞかせている野の花を見つけることです。春の陽光の中で、精一杯に可憐な花を咲かせている様子を見ると、まるで春の妖精たちが草むらで遊んでいるように思えたものです。小石川植物園でも多くのスプリング・エフェメラルの野の花を見つけることが出来ます。

 
 典型的なスプリング・エフェメラルの植物であるカタクリは、春先に花を咲かせた後、夏までの間に光合成を行って地下の栄養貯蔵器官や種子に栄養分を蓄えます。そして、その後は春まで地中の地下茎や球根の姿で過ごすというライフサイクルを持ちます。このようにスプリング・エフェメラルの植物たちは、春の陽光がすっかり落葉した広葉樹林に差し込んでくるのをじっと林床の下で待っています。そして地上に出た後はつかの間の春を謳歌します。

 
 スプリング・エフェメラルは、何とも魅惑的な響きをもった言葉です。エフェメラルは「はかない」とか「つかの間の」を意味する形容詞ですので、スプリング・エフェメラルは「つかの間の春の植物たち」ということになり、春植物とも呼ばれます。ただ、春植物は何とも味わいのない言葉ですので、私は「春の妖精」のほうが適切だと思います。

 
  【園内で出会うスプリング・エフェメラル(春の妖精たち)】
カタクリ(片栗;ユリ科) フクジュソウ(福寿草;キンポウゲ科) ユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科)
カタクリ20.3 フクジュソウ16.2 ユキワリイチゲ22.2
イチリンソウ(一輪草;キンポウゲ科) ニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科) ムラサキケマン(紫華鬘;ケシ科)
イチリンソウ20.3 ニリンソウ18.4 ムラサキケマン22.4
 

 季節のスケッチのコンテンツとして、スプリング・エフェメラル(春の妖精たち)をアップしました。 (ケイマK投稿)



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