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2011年4月

2011年4月28日 (木)

身の回りの放射線量や水道水のことがよく分かるサイトを見つけました

福島第1原発の事故以来、私たちの周りの放射能や水道水への関心が急に高まりました。ただ、○○ミリシーベルトなどと何度聞いても、理解が難しいこともあってすぐに忘れてしまい、そして再び心配してしまうといった方も多いのではないでしょうか。
 
 わが家でも、浄水器やペット入り天然水をAmazonで注文したりでバタバタしているのですが、ハタと振り返ってみると、本当のところがどうなっているだろうかと時々ふと自問してしまいます。

 確かに政府や自治体で放射線量や水道水の測定データを公表しているのですが、数字だけですとどう判断したらいいのか分かりません。こんな時に、分かりやすく放射線量や水道水の状況を教えてくれるサイトを見つけました。

 → NAVER全国放射能情報
   http://www.naver.jp/radiation?type=fukushima



 このサイトでは、福島第1原発周辺や全国主要都市の放射線量の分布が地図上にきちっと「見える化」されています。文科省のデータを元にしているとのことですが、表示の仕方でこれほど分かりやすくなるとは驚きです。さらに水道水に含まれる放射性物質の測定量も整理されており、当分は必見のサイトになりそうです。

 さらに、私たちの生活がどの程度の放射線レベルにあるのかが分かる文科省作成の「日常生活と放射能」のファイルもリンクされています。
          (私の別のブログへの投稿記事もご参照下さい。)

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2011年4月25日 (月)

大震災から1ヶ月半、ハナミズキやハンカチノキの花が新緑に映える

 大震災発生から1ヶ月半が経ち、明るいニュースも目立つようになってきました。

○ 今日から、東京から仙台まで東北新幹線が再開し、29日には仙台~一関も開通するとのことで、ようやく東日本の陸の大動脈が復活することになります。今後の復旧・復興活動を支えていくことになります。
○ 草の根的な活動の話題もあります。先日高校の同窓生からの便りによれば、日本の被災地情報を多言語に翻訳して発信する集まりを作り活動を始めたとのこと。海外から正しい認識をしてもらい、あらぬ風評被害を回避するために大切な運動だと思います。
○ 福島第一原発に国産ロボット「Quince(クインス)」が近く投入される見通しになったそうです。建屋内の瓦礫をものともせず走破して、内部の映像や温度・湿度、放射線量などのデータを測定するそうです。先日東電が発表した工程表の確実な実施に大いに役立つことが期待されます。

 しかしその一方、被災地では依然として相当数の方が厳しい避難生活を強いられているようです。日本栄養士会(東京)によると、長引く避難生活で被災者がビタミンなどの必要な栄養を取れない恐れが出ているとのこと。阪神大震災時には、1週間程度で、周辺から弁当などが届いたそうですが、今回は被災地が広く、避難所が点在しているためか、救援物資のご飯とパンだけの災害初期の食事が長く続いていると警告。隅々まで行き届いた救援活動がまだまだ必要です。


 さて、桜前線が北上し、被災地の東北地方の人々の心を和ませているようです。少しでも元気を取り戻していただきたいと思います。桜前線が去ったここ東京ですが、桜に代わって今度はハナミズキやハンカチノキなどの花々が咲きだし、周囲に広がる新緑に美しく映えています。


 昨日の日曜日は初夏の陽気となり、小石川植物園には多くの家族連れで賑わっていました。桜並木も葉桜の状態になってきましたが、木の下は格好の日よけにもなり、皆さん思い思いにくつろいでいました。後方はツツジ園になっていて連休の頃には原色でまぶしく輝くようになります。


 林の中をしばらく進んでいくと上品な感じのハナミズキ(花水木)の花が咲き出していました。新緑や青空と美しく調和しています。わが国のハナミズキは、桜のお礼にと明治時代に米国から贈られたもので、その時のハナミズキの木がこのすぐ近くに植えられています。ただ、もう花は付けないようです。


 また、近くの高木のハンカチノキを見上げると、ヒラヒラとした無数の白いハンカチのような花が春のそよ風に揺れていました。例年ですと連休中の風景になりますので、今年は少し早めの感じです。元来ハンカチノキは中国の固有植物です。中国では、たくさんの白鳩が鳩篭から飛び出そうとするように見えるので、鳩子樹と呼ばれているそうです。


 野の花も、この前まではハナニラで賑わっていましたが、今は春の陽射しを浴びてまぶしく輝くオオアマナ(大甘菜;キジカクシ科)の星型の白い花に主役交代です。園内のあちこちの林床が、一面白色に染まっています。所々に黄色のタンポポの花も咲いています。オオアマナは、明治の末頃にヨーロッパから入ってきた帰化植物です


 また、アヤメ科の常緑草本シャガ(著莪)の花も日陰の草むらに群生しています。花をよく観察してみると黄と青の幻想的な模様が入っていて、つい魅入られ引き込まれそうな美しさがあります。このシャガの白い花は1日しかもたず、開花した翌日にはしぼんでしまいますが、一面にびっしりと咲き、何日でも花が続いているように錯覚するほどです。

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2011年4月17日 (日)

新緑の季節、福島原発は収束へ向けての工程表を発表


 大震災発生から1か月を超え、5週間が経ちました。依然として13万人もの方が避難所暮らしを続けているとのことで、まだまだ災害の爪痕は深いものがありますが、東北の被災地では花見の行事も行われているそうです。花見で心が和み、自然と笑顔も出てきます。少しずつでも被災者の皆さんに希望の芽が膨らんでいって欲しいものです。

 今日は、東京電力から福島原発の今後の収束までの道筋を示す工程表が発表されました。この工程表によると、これから3か月で放射線量が着実の減少し、さらに、これから6~9か月で放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられる状態を達成するとしています。相当な時間を要することにはなりますが、見通しが立ったのは朗報です。是非この工程表に沿って確実に収束が進んでももらいたいと思います。

 

 さてここ東京では、このところ初夏のような天候が続いています。季節が満開の桜から新緑の世界へと移ろいつつある小石川植物園の風景を紹介します。
 
 園内に幾つかの池がありますが、この池の周りには、まだかなりのボリュームで咲き残っているソメイヨシノの高木と新緑に萌えているイロハモミジの高木が隣り合わせになっています。そのコントラストは見事です。


 ニュートンのリンゴの木やメンデルのブドウの木に隣接してイロハモミジの小径があります。この時期は新緑のトンネルになっていて、みんな森林浴を兼ねて散歩を楽しんでいます。秋には、真っ赤な紅葉のトンネルに変貌します。



 ハナズオウ(花蘇芳;マメ科)の紫の花が咲いていました。力強く花が咲く勢いは目を見張るばかりです。若葉がまだ出ていない状態の中で、びっしりと枝から花が吹き出しているかのように見えます。中国原産で、江戸時代初期の頃に日本に渡来している。この時期中国を訪れるとあちこちにハナズオウの花を見かけます。


 ツツジの仲間のシャクナゲ(石楠花)の花も咲き出してきました。ツツジと異なり、細長く堅めのしっかりとした葉が特徴です。シャクナゲは高山性の常緑低木で、日本全土の亜高山帯や周辺の渓谷に自生します。台湾原産のアカボシシャクナゲ(赤星石楠花)や中国原産のテンモクシャクナゲ(天目石楠花)などいろんな品種があります。


 野の花もにぎやかになってきましたが、今年初めてニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科)の白い可憐な花に出会いました。ニリンソウは、スプリング・エフェメラル(春の妖精)の一つで、山麓の林の縁や林の中や土手などに自生します。ひとつの茎に通常2輪の花が咲くことからこの名がついています。

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2011年4月10日 (日)

大震災からほぼ1ヶ月、ソメイヨシノやカタクリの花が満開

 東日本大震災発生からほぼ1ヶ月が経ちました。甚大な大津波被害に原発災害も加わった複合型の未曾有の大災害で、依然として深刻な状況が続いています。

 未だ大勢の行方不明者の存在、見通しが立たない福島原発災害による付近住民の大避難、農水産品の風評被害の拡大などいろんな難題解決の目途がついていません。また、先日は宮城県に震度6強の余震が発生し、再び大停電となり、復旧活動にも支障が生じています。一刻も早く原発問題が収束し、本格的な復旧・復興事業が軌道に乗っていくことを祈っています。

 大災害でまだまだ気持ちが晴れない日が続いていますが、季節は進み、都心ではソメイヨシノが満開になりました。また、春の妖精のカタクリの花も柔らかな陽光の中で精一杯輝いていました。


 都内の千鳥ヶ淵は桜の名所になっています。千鳥ヶ淵の散策路に沿った桜並木の見事ですが、対岸の北の丸公園の斜面も満開のソメイヨシノに覆われ壮観な眺めでした。今年は夜のライトアップが取りやめになっていることもあってか、大勢の人がお堀でボート遊びに興じていました。


 小石川植物園のソメイヨシノの桜並木も、昨年より1週間ほど遅れましたが、見事に満開になりました。午前の早い時間でしたので、やや人出が少なかったのですが、次第に賑やかになりました。清楚な白い花を咲かせるソメイヨシノは、圧倒的なボリューム感で日本人の心を酔わせてくれます。やはり堂々たる花木の王者の風格を有しています。


 小石川植物園の賑やかなソメイヨシノの花見の人の群れとは、少し離れた場所に春の妖精と言われるカタクリ(片栗)の花の群生地があります。3月中旬の頃から観察を続けてきましたが、3月の月末から少しずつ咲き始めてきました。そして4月に入り暖かな春の陽光の中で、一面がカタクリの花で覆われている光景に出会い、大感激です。春の光のエネルギーを受け、精一杯に輝き、楽しく遊んでいるように見えました。

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2011年4月 3日 (日)

ソメイヨシノはまだ3分咲き、サトイモ科3兄弟のウラシマソウを見つけました

 4月に入って初めての日曜日を迎えました。ソメイヨシノが開花したこともあり、例年であれば花見客で賑わう小石川植物園ですが、今年は大震災の影響もあって少なめの人出でした。


 ソメイヨシノはまだ2~3分咲きといったところでした。気温も低めに推移していますので満開までまだ日数がかかりそうです。次の週末の頃に満開でしょうか。年末から、ヒマヤラザクラ(12月)、カンザクラ(1月~2月)、カンヒザクラ(3月)、早春桜(3月)、サトザクラ(3月)といろんな桜の花が園内で咲き出してきましたが、やはり真打ちはソメイヨシノです。もう少し待ちましょう。


 その代わりと言うわけではないのですが、今日は幸運にも、珍しい山野草のウラシマソウ(浦島草;サトイモ科)が開花しているのを見つけました。開花したウラシマソウの形を見ると、まるで浦島太郎が釣り糸を垂らしているかのようです。地味な花ですので、今まではその前を素通りしていて気がつきませんでした。

 サトイモ科には強烈な印象を受けるユニークな野草が多いのですが、私はこの浦島草と水芭蕉、座禅草を自分勝手にサトイモ科3兄弟と呼んでいます。


 ミズバショウ(水芭蕉)は、昨年4月に箱根湿生花園で初めて出会いました。水辺の林地に点々と無数のミズバショウの白い花々が生息する風景を目の前にして、息が詰まるほどの感動を覚えたのを記憶しています。湿生花園内は木で作った回廊が遊歩道になっていますが、遊歩道からもしっかりと見ることができます。


 このザゼンソウ(座禅草)は2007年4月に山形野草園で見つけました。ちょうど黒頭巾をかぶったお坊さんが座禅を組んでいるような姿からこの名が由来。山形野草園は西蔵王の山麓に在って、ミズバショウ、ザゼンソウ、ミツガシワ、アケボノソウなど四季折々の野草が群生します。

 本当は、この浦島草、水芭蕉、座禅草以外にも見つけたいサトイモ科兄弟があるのですが……。

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2011年4月 2日 (土)

大震災から3週間、ようやく4月に入りました

 3月11日の東日本大震災発生から3週間経ち、ようやく4月にたどり着きました。初めて経験した建物のすさまじい揺れ、想像を絶する大津波の襲撃、瓦礫の中を行方不明になった家族を探し廻る人々、原発事故による町丸ごとの強制避難等々、めったに起きないいろんな出来事がこの短い間に凝集して相次ぎ、何ヶ月も何年も経ったような気がしてしまいます。
               
   昨年末に、NHKスペシャル「日本列島 奇跡の大自然」の番組が放映されました。日本の海や山、森などの大自然の豊かさ・恵みが、地球のメカニズムの絶妙なバランスの上に奇跡的に成立しているといった内容でした。今回は、その絶妙なバランスがほんの少し歪んだだけで、巨大な災害が発生したわけです。いつもは忘れていますが、大自然の豊かさと大災害の危険性が常に隣り合わせに存在していることをあらためて痛感しました。圧倒的な大自然の前では、人間の力はあまりにも無力です。それでも人類の英知や世界中の人々から寄せられた思いを結集して、力強く復興の道を歩むことが私たち日本人に課せられた宿命にように思います。
               
    ところで、今回の災害の呼び方がようやく「東日本大震災」に統一されたそうです(私は、これまでNHKの「東北・関東大震災」を使っていました)。通常は、無用な混乱を避けるため発生後すぐに決められるものですが、今回は3週間も要してしまいました。理由はよく分かりませんが、それだけ今回の被害が甚大だったことの証左とも言えるかも知れません。
               
   最後に、心が安まる YouTube の kizuna311 のページを紹介します。 http://www.youtube.com/user/kizuna311
 
  多くの俳優やクリエータの方々からの詩の朗読や思いのメッセージなどを配信しています。
                 
         

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2011年4月 1日 (金)

マイクロナノオープンイノベーションセンター(MNOIC)が発足


 このたび、マイクロマシンセンターのMEMS協議会の下にMEMSビジネスの活性化に資するべくマイクロナノオープンイノベーションセンター(MNOIC)が発足しました。今後、MNOICの活動支援機関、ユーザー企業の拡充を進め、7月以降に本格的な活動を開始する予定です。

     [MNOICの概念図]


 具体的には、今後以下の方向に沿ってMNOICの活動を展開していくことになります。

① MEMS製造8インチラインを中心とするMEMS最新設備、および豊富な知見と経験を有する研究・技術スタッフを有する「つくばR&Dプラットフォーム」(NMEMS拠点)をベースに、産学連携によるイノベーションを創出する場を提供する。

② NMEMS拠点において実施される国/NEDOプロジェクトを通じて早期に成果をビジネスに展開すると同時に、知恵・経験の蓄積を図り、ユーザーにとって魅力ある技術的強みを発揮できるようにする。

③ 当面はマイクロマシンセンター/MEMS協議会の財政的な支援を受けながら運営を本格化させ、将来的には自立的な拠点運営を目指す。

     [MNOICのロケーション]


(参考)
 → MNOIC_HPサイト
 → ブログ記事


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