大震災から2ヶ月半、東北自動車道で山形へ
先の週末に所用があって、山形まで東北自動車道を通って往復してきました。大震災の発生から、約2ヶ月半です。海岸沿いを走ったわけではないのですが、随所に災害の痕跡が見られました。
東北自動車道を北上して、福島県に入った頃になると、路面が少しデコボコしてきます。ガードレールも継ぎ接ぎの箇所があります。相当に地震でやられたんだなと実感すると同時に、この交通の大動脈の早期復旧に感嘆してしまいます。人々の生活や経済活動を支える道路などの公共土木事業を決しておろそかにしてはならないと思いました。
北上の途中、郡山近辺の安積パーキングに立ち寄りました。一般の観光客の姿はあまり見かけませんでしたが、その代わり物資輸送の車両や荷物を運ぶ車などを多く見かけました。また、ここまでの途中では自衛隊の災害対応の車両なども走っていました。
その後北上を続けましたが、私たちとは反対方向の東京方面の上り車線がガラガラです。どうしたのかなと思っていたら、何台ものパトカー先導でVIPの車両が通過していきました。ちょうど日中韓の首脳会談の日で、韓国の李明博大統領と中国の温家宝首相が宮城県の被災地を訪れ、福島に向かっている場面に遭遇したわけです。震災後ならではの光景でした。
東北自動車は山中を進んでいきます。両側の山地の木々に目を見やると、新緑の中で紫色のヤマフジ、白色のナナカマド、白色のニセアカシアの花、オレンジ色のヤマツツジが随所に咲いていて、美しい風景に心が安らぎます。
古関パーキングのナナカマド(七竈;バラ科) の白い花です。ナナカマドの木は非常に堅く七回カマドで燃やしても燃やしきれないということで、この名が付いたという。秋になると真っ赤な実をたわわに付け、自分自身も見事に紅葉しますが、この時期は控えめな佇まいです。
翌日は雨模様でした。東根の実家の庭先です。二階から写真を撮りました。ちょうどシャクナゲの花が満開で、隣のハナミズキにも紅花がまだ咲いていました。周りの緑とよく調和しています。
この日は寒冷前線が南下しましたが、ちょうどこの南下に合わせたかのように、私たちも山形から東京に戻りましたので、ずっと本降りの雨で、時たま前方が見えなくなるほどの土砂降り。運転が怖いほどした。唯一、洗車の必要がなくなったことだけは助かりました。
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