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2011年6月

2011年6月27日 (月)

久しぶりの沖縄、海洋博公園まで足をのばしてきました


 3年ぶりに沖縄を訪れてきました。前回は2008年10月に宜野湾市の沖縄コンベンションセンターを訪れましたが、この時は真っ青な空が出迎えてくれたものです。
           (前回訪問時の南国沖縄)
 
           
 今回もすでに梅雨が明けていましたので、真夏の太陽や青い空を期待していましたが、あいにくと台風5号の接近でやや荒れ模様の天気でした。

 仕事の合間に半日だけ時間の余裕がありましたので、少し足を伸ばして本島北部の海洋博公園を観光してきました。この公園は、昭和50年に開催された沖縄国際海洋博覧会を記念して、昭和51年8月に博覧会跡地に設置された国営公園です。

 園内にはいろんな施設がありますが、今回は美ら海水族館と熱帯ドリームセンターの2カ所を見学してきました。


 海洋博公園に入るとすぐ、伊江島の独特な遠景が目に入ります。島の中央部が盛り上がっていますが、海抜172mの岩山です。鳥帽子を思わせる独特な形から古くから近海を航海する船が目印にしていましたそうです。


 美ら海水族館は沖縄随一の人気スポットになっていて、この水族館を見たいがために沖縄に行きたいという人がいる程です。

 水族館では、神秘に満ちた沖縄の海の生き物たちの雄大な世界が広がります。太陽の光が降りそそぐ「サンゴの海」の水槽では800群体のサンゴを飼育されています。そして「黒潮の海」の巨大水槽では、世界最大の魚ジンベエザメや、世界初の繁殖に成功したナンヨウマンタがゆったりと回遊しているのが観察できます。この大迫力に時が経つのも忘れてしまいそうです。


 水族館の次は、熱帯ドリームセンターです。ここは熱帯樹林の中に廃墟があり、その内部に足をふみ入れると、熱帯・亜熱帯の花々が咲き乱れているといったコンセプトで設計されたとのことです。

 温室内には、ランをはじめとした熱帯・亜熱帯の花々が咲き、トロピカルフルーツが木々に実っています。ランの香りに包まれながらゆったりとした時間を楽しむことができました。


 ランの温室では、端正な美しさの胡蝶蘭やランの女王といわれるカトレアの無数の花々が、色とりどりに咲き競っていました。この場所には自動演奏用のエレクトーンが置かれていて、周りのランの花が音符のように見えます。


 南国のイメージにぴったりのハイビスカス(アオイ科)の花も数多く咲いています。ハイビスカスは熱帯や亜熱帯地域に分布する常緑中木で、沖縄ではアカバナ-の名で昔から親しまれています。交配により多くの園芸種が作られています。


 ツンツンと上に突き出るような形状の黄色の花はメキシコやペルーを原産とする常緑低木のウコンサンゴバナ(キツネノマゴ科;別名 パキスタキス)です。実は、黄色の部分は葉が変形した苞で、この中から小さな白い花が顔を出しています。沖縄から帰って近所の花屋さんの店先にも、パキスタキスの花が並んでいました。


 木の実やフルーツも実っていました。これはマレーフトモモ(フトモモ科;別名 マウンテンアップル)のフルーツです。マレーフトモモはマレー半島原産の常緑低木で、果実は洋ナシ形で水分が多く、サクサクした爽やかな食感です。香りがあり味が淡白なことからサラダ等にも使われます。少し前に真っ赤にブラシ状に咲く花は非常に美しい。


 種子がチョコレートやココアの原料になるカカオの実です。カカオは中央アメリカから南アメリカの熱帯地域を原産とするアオギリ科の常緑樹で、カカオノキ、ココアノキとも呼ばれます。


 熱帯アフリカ西部原産の常緑高木ソーセジノキ(ノウゼンカズラ科)果実が、樹下に長くぶら下がっています。果実は、名前と異なり食用にはなりませんが、アフリカでは皮膚病の薬として用いられているとのこと。


 最後に、沖縄でよく見かけた樹木を2本紹介します。これはコバテイシ(枯葉手樹)でモモタマナとも呼ばれます。樹木の上方が横に広がり、葉も大きいため、沖縄では貴重な木陰を提供し、傘の木とも言われるそうです。街路樹や公園樹としてよく用いられています。

  
 最後は私の大好きなガジュマル(クワ科)の樹です。公園で数多く見つけました。ガジュマルは幹が多数分岐して繁茂し、幹や枝から細い気根を地面に向けて垂らします。そして、垂れ下がった気根は地面に着地すると新たな幹になり、何本もの幹が林立するような独特の形状に成長していきます。沖縄勤務時には、気根を垂らしながらたくましく成長するガジュマルの木に感動を覚え、「ガジュマル精神」が大事だなどと話していたことを思い出します。
  

 なお、この記事を元に季節のスケッチにも「23年6月沖縄」としてアップしています。
 http://keima.la.coocan.jp/season-full/season23-6okinawa/



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2011年6月20日 (月)

梅雨空の候、心を癒す泰山木、紫陽花、花菖蒲などの花々


今年の梅雨は本格的です。梅雨の合間の晴天の日が少なく、どんよりとして湿りがちな天気が続いています。


梅雨空以外にも、迷走する政治状況、思うように収束が進展しない福島原発等々、不快指数が高いこの時期ですが、泰山木(タイザンボク)、紫陽花(アジサイ)、花菖蒲(ハナショウブ)などの花々がしっとりと咲いていて、私たちの心を癒してくれます。

6月中旬の小石川植物園の風景を紹介します。
タイザンボク
タイザンボク(泰山木;モクレン科)の巨大な純白な花が高木の枝々に咲き出していました。威風堂々と崇高な気配を醸しだし、まさに天上の世界に咲く花のように思えます。タイザンボクの樹は園内の散策路から外れて目立たない所に生えているので、咲き頃かなと見当をつけて林に入っていきます。


ハナショウブ(花菖蒲;アヤメ科)が旬の花です。植物園内の白、紫、黄、薄紅などの花菖蒲の優雅な姿は梅雨時のうっとうしさを忘れさせてくれます。ただ、花菖蒲園の様子をみると、今年の咲き具合がやや少ないのが気がかりです。遅れているだけならいいのですが。


園内では、随所にアジサイ(紫陽花;ユキノシタ科)の花が梅雨空にしっとりと咲き出します。このように木陰でも静かに咲いているのを見つけることが出来ます。このアジサイは、観賞用に栽培されている手まり状の西洋アジサイの花です。


これは日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花)で、各地に自生しています。花序の周縁を装飾花が額縁のように取り囲んでいることからこの名が付いています。


フイリガクアジサイ(斑入り額紫陽花)の花です。花はガクアジサイそのものですが、葉に斑が入っています。ガクアジサイから品集改良された園芸種です。


この時期、面白い林の風景が見られます。これはウルシ科のハグマノキですが、木全体がボヤーっと煙っているように見えます。このため、スモークツリーとも言われます。白色の花がやがて薄紅色に変わっていきます。



シロアザミゲシ(白薊芥子;ケシ科)の花で、熱帯アメリカ原産の一年草です。透き通ったような白い色で妖美な感じがします。茎や葉にアザミのような鋭いトゲがあります。美しい花には棘があるので要注意です。


園内で初めて見つけた野の花です。クガイソウ(九蓋草、九階草;ゴマノハグサ科)の花ですが、茎の先端に穂状に薄紫色の花序が付いています。茎に輪生する葉が層になってついていることかからこの名が由来。

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2011年6月 7日 (火)

大震災からもうすぐ3ヶ月、梅雨空に紫陽花が映える6月です


 まもなく大震災の発生からまもなく3ヶ月を迎えようとしています。依然として9万人もの方が避難生活を過ごしていますし、福島第一原発の収束にもまだまだ時間がかかりそうです。膨大な瓦礫の処理も難問です。震災復旧・復興に効果的な体制を組んで全力を挙げて対応していただきたいものです。


 さて、東京地方は早くも5月27日に梅雨入りしましたが、6月に入ってからもすっきりしない梅雨空が続いています。今朝の天気図(日本気象協会)を見ても日本列島の南側に梅雨前線が居座っています。やがて梅雨が明けますと、今度は暑い真夏の太陽が待っています。今年は節電が求められていますので、秋の涼しさが到来するまではじっと我慢の時期になります。

 この前の週末は、しばらくぶりに小石川植物園を散策してきましたが、やはり6月の季節の装いに変貌していました。

 園内の庭園の池の周りに白い花が大樹を覆っていました。5月にはナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)の木が花盛りでしたが、この木は何でしょう。正体は、ノウゼンカズラ科の落葉高木ハナキササゲ((花木大角豆;)です。果実が細長いさく果でササゲ(大角豆)に似ていることからキササゲ(木大角豆)と呼ばれます。

 ハナキササゲの花を観察してみると、紺や黄色のスジが入っていてふわふわとふちが縮れていて、幻想的な感じがします。この模様はシャガ((著莪))の花によく似ています。


 高木ではないのですが、中国産の常緑小高木ガビハナミズキ(峨眉花水木)も、びっしりと白い花に覆われていました。ヤマボウシやハナミズキに似た花を付けます。色は薄く緑がかっているのが面白い。この木は園内の林地の目立ちにくい所に生えています。


 本来、6月の代表的な花はアジサイ(紫陽花;ユキノシタ科)ですが、まだ少し早めでした。園内では6月中下旬にかけて随所で西洋アジサイとかガクアジサイの花が咲き始めます。


 珍しいアジサイの仲間も見かけました。北米原産のカシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の三角錐状に花が密生して咲いています。葉の形が柏の葉に似ていいることからこの名が付いています。


 比較的しっとりとした園内ですが、その中でパッと明るく華やいだ雰囲気はムシトリナデシコ(虫取り撫子;ナデシコ科)です。小さいピンクの花が群集して咲いていました。茎の粘液で小さな虫が這い上がってくるのを防いでいます。昆虫は問題なく空中から飛来します。


 アジサイと共にこの時期の代表的な花は、ハナショウブ(花菖蒲;アヤメ科)です。庭園の池の所に、花菖蒲園があっていろんな名前のついた色とりどりのハナショウブが咲き誇るようになりますが、この時点ではまだポツン、ポツンといった感じで、全体の1割くらいが咲き始めたところです。ハナショウブの優雅な花は梅雨時のうっとうしさを忘れさせてくれます。


 この時期の特に半日陰地の草むらには、ドクダミ(毒溜)の白い花が群生しています。「十薬」ともいわれるドクダミは、様々な薬効があり、腫れ物、皮膚病などに利用されます。3月のハナニラ、4月のオオアマナから野の花の主役交代です。


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