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2011年7月

2011年7月18日 (月)

「なでしこジャパン」 サッカー女子W杯優勝、逞しく野に咲く華奢なナデシコの花々


 今朝、目を覚まして何気なくテレビを付けたところ、サッカー女子W杯決勝戦で米国チームとPK戦を戦っているところでした。そして間もなくPK戦を制して、なでしこジャパンが優勝してしまいました。まるで夢を見ているかのようでした。

 正直言って、決勝リーグのドイツ戦辺りではもう駄目かと思っていましたが、ドイツを破り、あれよあれよという間にスェーデン、アメリカを連破してしまいました。よく考えてみれば、今まで一度も勝ったことのない相手といっても、メンバーは入れ替わっているので、勝つチャンスはあったわけです。諦めずに最後まで頑張るという、平凡だが一番大事なことを実践してくれました。若い大和撫子たちが、大震災後の停滞した日本に、再び立ち上がる勇気と希望を与えてくれたような気がします。

なでしこジャパン、優勝おめでとう、そして有り難う

 
 さて、なでしこジャパンの大和撫子たちと同様に、ナデシコ(撫子)の花たちも逞しく野に咲いています。小石川植物園にも、いろんなナデシコ科の花々が咲いていて、それぞれ小柄で華奢な感じですが、いつも精一杯力強く生きています。
 

 繊細なカワラナデシコ(河原撫子;ナデシコ科ナデシコ属)の花で、まさに大和撫子の風情です。単にナデシコとも呼ばれます。7月頃から秋にかけて花が咲き、秋の七草の一つにも挙げられています。(19.7小石川植物園)


 ナデシコ科センノウ属の多年草センノウ(仙翁)のあざやかな朱色の花です。京都府嵯峨の仙翁寺に伝わったのでこの和名がついたといわれています。(21.7小石川植物園)
 


 南欧原産のナデシコ科センノウ属の多年草スイセンノウです。フランネルという柔らかな布に手触りが似ていることからフランネルソウの別名があります。(23.6堀切菖蒲園)
 


 ナデシコ科センノウ属の多年草ムシトリビランジ(別名リクニスビスカリア)のピンク色の花です。ムシトリナデシコと同じように花の付け根に粘液をだします。 (21.5小石川植物園)
 


 ナデシコ科マンテマ属の多年草ムシトリナデシコ(虫取り撫子)。可憐な小さいピンクの花を咲かせています。葉のすぐ下の茎から粘液を出していて、そこで小さな虫が上がってくるのを防いでいることから名が由来。(16.5小石川植物園)
 

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2011年7月17日 (日)

小暑から大暑の頃、盆花が咲き始めました


 梅雨が明け、今の季節は暦の上では小暑から大暑の頃になりますが、暦の通り連日猛暑が続いています。今日 7/17 は全国の142カ所で猛暑日を記録したとのこと。ただ、超大型の台風6号が北上しつつあって、今日が暑さのピークとなり、明日からは少し気温が下がりそうです。
 

 私の週末の散策場所の小石川植物園は午前9時に開園します。暑さを避けるべく今日は9時直後に入園しましたが、それでも夏の日差しが厳しく、出来るだけ園内の木陰を選んで歩くようにしました。猛暑の中でも、盆花(ミソハギ)、カンゾウ、ヒゴタイなどの盛夏のいろんな花々が咲いていました。
 


 園内の庭園部に建つ旧東京医学校の赤い建物です。この建物の周りには四季折々の花木が植えられていますが、この時期は青空の下に一面の緑が広がっています。もう少し経つと、夏の花木のサルスベリの赤やピンクの花がこの風景に入り込んできます。
 


 ミソハギ(禊萩;ミソハギ科)の赤紫色の花が盛んに咲いていました。ミソハギは湿地や田の畔などに生える多年草で、旧暦のお盆の頃に仏前に供えられるのでボンバナ(盆花)とも呼ばれます。ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるともいわれます。
 


 この時期はユリ科の花を多く見かけます。特にカンゾウ(萓草)の花は各地の山野や土手などに自生しています。このオレンジ色の一重咲きの花はノカンゾウ(野萓草)です。ヤブカンゾウは八重咲きになります。
 


 同じユリ科の仲間の多年草ゼンテイカ(禅庭花)。ニッコウキスゲの別名で呼ばれることが多い。ゼンテイカは全国に普通に分布しますが、日光の霧降高原、尾瀬ヶ原、車山などの群落が有名です。 花が黄色で葉がカサスゲ(笠萓)に似ているため、地名を付けてニッコウキスゲと呼ばれだして、全国に広まったとのこと。
 


 オニユリの変種で、黄金色のオウゴンオニユリ(黄金鬼百合;ユリ科)です。花弁は強く反り返り、黄地に赤の斑点があります。葉の付け根にムカゴを作るのが、オウゴンオニユリの大きな特徴。オウゴンオニユリはもともと対馬に自生していたもので、自生地を復活させようとする動きがあるそうです。
 


 阿蘇など九州の一部に自生するヒゴタイ(キク科)です。完全な球形の花をつける珍しい植物です。葉はアザミに似て切れ込みがあり、棘を有します。神秘的な瑠璃色の球体の花が咲き出した株もありました。早速、昆虫が集まってきます。
 


 北米原産のキク科の多年草キクイモモドキが元気に咲いています。小さ目の黄色の花が群れて風にたなびいていて、よく目立ちます。立派な花なのですが、「○○モドキ」の名はどうもいただけません。花に対して失礼だと思います。
 


 キキョウ科の多年草キキョウ(桔梗)の花です。秋の七草のひとつに数えられていますが、秋の花というよりも、むしろ盛夏の花といえます。青紫色の上品な和風の美しさを保っています。
 


 野の花(草本)以外にも、花木の花も咲いていました。これは7月当初から咲き出したムクゲ(木槿)の花ですが、盛んに咲いていました。
 


 園内の木陰に、アジサイ(紫陽花)の花がまだ咲き続けていたのには驚きました。スカイブルー色の花は暑中でも清涼感を与えてくれます。
 


 世界一高い電波塔として634mに到達した東京スカイツリーは、来年春の開業を目指しています。その高さ故、都内の各地から眺めることが出来ますが、園内からもはっきりと視認出来ます。右側の高木はオキナヤシ(翁椰子)です。

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2011年7月10日 (日)

大震災から4ヶ月、梅雨が明け猛暑到来です


 東日本大震災は、明日の11日で発生から4ヶ月になりますが、本格的な復興への道筋は依然として不透明な状況が続いています。

 全国各地の避難者は約10万人に上り、このうち約2万4千人が避難所生活を続けているとのことです。被災地では、瓦礫の6割が手つかずになっていたり、廃棄物になった魚介類の腐敗が進み、異臭が漂っているなど厳しい状況です。また、政治の迷走もあって、各地の定期点検中の原発再稼働の見通しが立たなくなっていて、今後の我が国全体の電力供給にも赤信号が灯りはじめました。経済回復を目指す企業活動にも深刻な影響を与えかねません。

 安定した信頼しうる体制の下に、一刻も早く復旧・復興に向けた回復の歩みが確実に進展することを切望します。

  

     (20011/7/10 9:00 天気図(日本気象協会))
 
 さて昨日の9日、気象庁から「関東甲信・北陸・九州北部で梅雨明けしたとみられる」との発表がありました。東京地方が7月上旬に梅雨明けしたのは、10年ぶりとのことです。これで、東北地方を除いてすべての地域が梅雨明けしたことになります。天気図を見ても、太平洋高気圧が列島を覆い、前線が北方に追い上げられています。これからは、本格的な暑い夏が続くことになりますが、早くも秋の涼風が待ち遠しい気持ちです。

 

 梅雨が明けたこともあって、この週末は大変な猛暑でした。都心でも34度まで気温が上昇しました。あまりの暑さで、外出して植物園を散策することも出来ず、代わりにベランダに出て植物園の様子を撮りました。真夏の青空が広がっていますが、遠方には雷雨をもたらす入道雲も見えます。夏空の炎暑に、深緑の植物たちもいささかゲンナリしているように見えました。

 

 これだけ暑いと、いくら節電意識はあっても家の中ではついエアコンに頼ってしまいます。東京電力管内の電力使用状況を見ると、今日の使用最大電力はピーク時供給力の86%にまで上ってきました。この前までは80%前後で推移していましたので、このような猛暑が続くと、厳しい状況も発生しかねません。体調にも留意しつつ、出来るだけ工夫して節電を続けたいものです。



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2011年7月 3日 (日)

緑濃い7月、木槿、キョウチクトウ、紅花などの季節の花々が咲き出しました

 
 7月に入りましたが、梅雨前線がまだ居座っていますので、蒸し暑い日々が続いています(沖縄、南九州はすでに梅雨明け)。熱中症の被害も広がっているようで、街中では時々救急車に出会います。


    (20011/7/3 18:00 天気図(日本気象協会))
 

 7月初の週末、小石川植物園を散策してきました。この時期ですので、虫除け器具を身につけ、長袖の装いです。そして、出来るだけ涼しい時間にということで、開園直後の朝9時過ぎには入園しました。それでも蒸し暑いので、散策後は汗びっしょりになりました。
 

 園内は、木々の緑が濃くなってきました。そしてムクゲ(木槿)、キョウチクトウ(夾竹桃)、ベニバナ(紅花)などの季節の花々が咲き出していました。
 


 園内の高台の所に桜並木があります。桜の開花、葉桜の季節が過ぎ、今ではこのように緑一色の夏木立に変貌しています。猛暑の時は緑陰を提供してくれます。
 


 桜並木の近くに、ヒマラヤスギの生育地があります。ヒマラヤスギの大木の幹を見てみると、緑のナツヅタに一面覆われていました。ナツヅタは夏緑性のツル植物で、立木や垣根など巻き付きながらどんどん成長します。
 


 代表的な夏の花木のひとつであるムクゲ(木槿;アオイ科)の花も咲き出してきました。白やピンク、薄紫の色とりどりの花が咲き、楚々とした和風の風情をもっています。家の周りを散策しても庭先や生け垣などによく見かけ、夏の間中しっとりと目を楽しませてくれます。お隣の韓国でもムグンフアと呼ばれ人気があり、国花になっているほどです。
 


 ムクゲの花は各地で見かけますが、2002年8月に英国のウィンザー城を訪れたことがあって、このとき城内でムクゲの花が風にたなびいていた風景が印象的で、忘れがたい思い出になっています。
 


 炎暑の夏を延々と咲き続けるキョウチクトウ(夾竹桃;キョウチクトウ科 )も夏の代表的な花木です。中国原産の常緑低木で、赤花と白花があります。夾竹桃の名は、葉の形状が竹に似て狭く、花が桃に似ていることからきている。枝も葉もすべて有毒なので要注意。
 


 同じキョウチクトウの名が入っていますが、これはハナシノブ科の多年草のクサキョウチクトウ(草夾竹桃;別名は花魁草)です。赤紫色の小さな花が塊状に咲いていました。観賞用植物として世界各国で栽培されています。
 


 ネムの花も見つけました。夜になると葉が眠ったように閉じてしまうネムノキ(合歓木;マメ科)の花は幻想的な美しさです。花のところが光り輝いているようです。かつて、俳聖芭蕉は雨にうたれるネムの花に、中国の悲劇の美女西施を思い 浮かべ「象潟や 雨に西施が ねぶの花」と詠んでいます。 
 


 夏の最も暑い時期に満開となるヤマユリ(山百合;ユリ科)の花も咲いていました。ヤマユリは北海道と北陸地方を除く近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布します。強い香り、赤い斑点など強烈な個性を感じさせます。 
 


 ベニバナ(紅花;キク科)のオレンジ色の花を見つけました。紅花はエジプト原産といわれ、古くから世界各地で栽培されている。日本にはシルクロードを経て4 - 5世紀ごろに渡来したとのこと。ベニバナは古くから口紅の原料として珍重されていました。江戸時代には、山形特産の最上紅花は、最上川で酒田港まで運ばれ北前船に積み換えられ、はるばる京都へ送られたとのことです。
 

故郷の山形に咲く紅花 (2008年7月)
 2008年7月に郷里の紅花の里で栽培されているベニバナを見つけたときの写真です。背景は奥羽山地の山並みです。かつて、俳聖芭蕉は山形の街道沿いに咲く紅花を見て、「眉掃(まゆはき)を俤(おもかげ)にして紅粉(べに)の花」、「行末は誰が肌ふれむ紅の花」の二つの句を詠んでいます。現在、紅花は山形県の県花となっています。
 


 園内の草むらや池の周り、林地など随所に橙赤色のヤブカンゾウ(薮萓草;ユリ科)の花が目に付くようになりました。ヤブカンゾウは八重咲きで、日光キスゲ、ノカンゾウ(野萓草)、ハマカンゾウなどと同じ仲間。数日花なのでワスレグサの別名あり。この花を見かけると暑い夏が来たと実感します。
 

 なお、小石川植物園の風景:7月セレクション もご参照下さい。
 

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2011年7月 2日 (土)

節電と梅雨明け・猛暑の7月に入りました

 
 節電と梅雨明け・猛暑の7月に入りました。大震災発生から3ヶ月半経過しましたが、内閣府集計によると避難者の数は依然として約11万人(6月16日現在)で、復旧・復興のスピード感に欠けると報道されています。
 http://www.cao.go.jp/shien/1-hisaisha/1-hinansha.html


 天気の方は、九州南部が梅雨明けしましたが、それ以外の地域はもう少しかかりそうです。ただ、梅雨の晴れ間になったと思うと、真夏の太陽で気温がうなぎ登り。各地で熱中症の犠牲者が続出する程でした。梅雨空も猛暑もどちらも大変です。

 
 猛暑になると、節電が強く求められます。7月から37年ぶりに電力使用制限令が発令されたいうことで、各社ともサマータイムの導入、休日の変更、ポロシャツでの接客など様々な工夫をはじめています。

 東京電力の「でんき予報」が7月1日から始まり、翌日の電力需給見通しのほか、新たに5分間隔の電力使用実績な どのリアルタイム情報や、当日の1時間毎の需要予測値を提供しています。「でんき」の状況について、猛暑の期間中は一喜一憂しそうです。 
 http://www.tepco.co.jp/forecast/index-j.html




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