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2011年12月18日 (日)

東日本大震災を振り返って(3) 国内外で相次いだ自然災害

 12月中旬になって、寒波到来で北日本から西日本まで積雪のニュースが飛び込んで来るようになりました。
                  
 今年一年を振り返ってみますと、言うまでもなく3月11日の東日本大震災が空前絶後の規模の自然災害だったわけですが、これ以外にも国内外で大きな災害が相次いだことが分かります。世界的な異常気象が続き、地球全体が大荒れの年だったような気がします。
                  
 以下、東日本大震災を除く 国内外で相次いだ自然災害を振り返ってみたいと思います。
                  
日本海側大雪(鳥取、島根など)2011.12~
 まず、昨年12月下旬以降、冬型の気圧配置となる日が多く、特に、年末から年始にかけては、西日本を中心に強い寒気が流入し、西日本の日本海側等の一部では記録的な大雪となった。また、1月は中旬と月末にも強い寒気が南下し、北日本から西日本にかけての日本海側で大雪となった。                内閣府からこの雪害のレポートが出ています。
                  → 平成22年度冬期の大雪等に関する災害教訓 (PDF)
               
                 
                   大渋滞で雪に閉じ込められた車(雪害レポートより)
               
               
霧島新燃岳大噴火 2011.1.26~
 今年の1月末に、九州南部の霧島山中央部に位置し、有史以降も噴火を繰り返している標高1,421mの活火山新燃岳(しんもえだけ)が、爆発的噴火を観測しました。今回の噴火は1822年以来189年ぶりとなるマグマ噴火で、27日の噴煙は高度3000㍍まで達し、このとき北側の一部を除く火口周辺には直径7~8㌢の噴石も飛散。
                              
                  
ニュージーランド地震 2011.2.22
 海外でも大きな自然災害が発生しました。2011年2月22日、ニュージーランドの南島の最大都市クライストチャーチでM6.3の強い地震が発生しました。震源は、クライストチャーチより南東約10kmの港町リトルトン。震源の深さも5kmと浅く、クライストチャーチ市街地を中心に大きな被害が出ました。クライストチャーチのシンボルの大聖堂、地元テレビ局CTVビルディング、パイン・ゴールド・コーポレーションなども倒壊し、現地で語学研修に来ていた何名もの日本人の若者が犠牲になりました。             

 実は、前年の2010年9月4日にニュージーランドの南島中央部クライストチャーチの西約30kmを震源として、マグニチュード7.1の地震が発生しました(この時の方がマグニチュードが大きかった)。クライストチャーチ市内の古い建物や道路、水道管等に大きな被害が出ています(人的被害無し)。
               
               
アメリカ南部で発生した巨大竜巻 2011.4
 2011年4月アメリカ南部オクラホマ州やアーカンソー州、アラバマ州などで巨大竜巻が大量発生。NHKの集計では、350人以上の死者を出すなど、1925年3月18日につぐ、史上二番目の規模になることが明らかになった。日本の東日本大震災の後だったので、あまり話題にはならなかったのですが、災害の規模としては非常に大きいものです。

               
タイの大洪水 2011.7~
 2011年のモンスーン期にタイで大洪水が発生し、多くの日系企業が立地する工業団地にも浸水。我が国の経済活動にも大きな打撃を与えました。
  今回の洪水はチャオプラヤー川流域で甚大な被害を出し、メコン川周辺でも洪水が発生。7月の始まりに発生し3か月以上続いた洪水は、2011年11月5日の時点で446人が死亡し230万人が影響を受けたと見られ、また被害総額は1,567億バーツ(4,000億円弱)と想定されています。600万ヘクタール以上が浸水。北部のチエンマイ県から、チャオプラヤー川流域の支流に存在するタイ中部のバンコクまで、58の県に浸水が及びました。この洪水は、「流出した水量と、影響を受けた人数に関して最悪の洪水」であると言われている。7つの主要な工業団地も最大で3m程度浸水し、それが40日程度続くと考えられています。
                  
               
比ミンダナオ島台風21号 2011.12
 年末ギリギリになっても災害が続いています。フィリピン南部のミンダナオ島では、台風による大雨で洪水や土砂崩れが発生し、死者の数は500人を上回りました。
                  
 NHKニュースによれば、台風21号は16日、ミンダナオ島に上陸し、島の北部にあるカガヤン・デ・オロやイリガンなどで洪水や土砂崩れが相次いで発生しました。フィリピン赤十字によりますと、死者の数はこれまでに532人、行方不明者は458人。フィリピンの防災当局などによると、12月は通常、台風が少ないというだけでなく緯度の低いミンダナオ島に上陸するのは、12年ぶりと、極めてまれだということで、住民の備えが十分でなかったことも、被害の拡大を招いたとの指摘が出ています。
                  
 このような大災害のすさまじさを見聞し、体験するにつけ、人間の無力さを思い知らされますが、ただわれわれは祈り念ずることはできます。来るべき新年が平穏な年であることを心から祈念したいと思います。

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