ニッコウキスゲ、ヤブカンゾウ等のワスレグサの仲間は夏の花々
この季節、清涼の夏山の高原にに咲くニッコウキスゲは人気があり、この花を求めて大勢の人々が押し寄せます。特に、霧ヶ峰高原、尾瀬、車山などの群落が有名です。私はかつて夏に霧ヶ峰高原を訪れたことがありましたが、その時はニッコウキスゲが咲き終わっていて残念な思いをしたことを覚えています。

(霧ヶ峰自然保護センターHPより)
このニッコウキスゲはワスレグサ(忘れ草)の仲間です。ワスレグサとはススキノキ科(旧ユリ科)ワスレグサ属の多年草のことで、花の形状がよく似ています。ワスレグサ(忘れ草)は朝開いて夕には萎む一日花で、そもそも属名のHemerocallisは「1日美しい」の意味です。中国では萱草と呼ばれます。
小石川植物園でも、夏の時期に多くのワスレグサの花々を見かけますので、以下にまとめて紹介します。
(ヤブカンゾウ)

(2008年7月@小石川植物園)

(2012年7月@小石川植物園)

(2012年7月@小石川植物園)
園内の随所で見かけるのは、中国原産のヤブカンゾウ(藪萱草)です。八重咲きで濃いオレンジ色が特徴でよく目立ちます。林地や池辺などに野生化して咲いています。草丈は1~2mと高く育ち、匍匐茎を出して拡がります。
(ノカンゾウ)

(2006年8月@小石川植物園)
ヤブカンゾウが八重咲きであるのに対して、一重のすっきりした形状のノカンゾウ(野萱草、別名ベニカンゾウ)の花です。ユリの花が上を向いたような形をしています。日本、中国、朝鮮半島、サハリンが原産になります。アゲハが蜜を吸いにきています。
(ハマカンゾウ)

(2010年9月@小石川植物園)
海岸に咲く常緑種のハマカンゾウ(浜萓草)です。ノカンゾウと花がよく似ていますが、自生地がほぼ海岸に限定されることや、冬の間でも地上部の葉が残ることが特徴です。
(ゼンテイカ、ニッコウキスゲ)

(2012年7月@小石川植物園)
ゼンテイカ(禅庭花)の花です。ゼンテイカの名よりもニッコウキスゲ(日光黄菅)の名のほうが通用しています。日本の本州などでは高原に普通に見られ、花期は6月上旬から8月上旬。草原・湿原を代表する花で、群生すると山吹色の絨毯のようで美しい。日光の霧降高原も群生地になっていて、 花が黄色で葉がカサスゲ(笠萓)に似ているため、地名を付けてニッコウキスゲと呼ばれるようになったとのことです。
(エゾゼンテイカ)

(2005年5月@小石川植物園)
北海道に分布し、湿地や海岸の草原に自生するエゾゼンテイカ(蝦夷禅庭花、別名は蝦夷萓草)です。ゼンテイカに地域名を付して種を区別しているようです。
(マンシュウキスゲ)

(2003年5月@小石川植物園)
わが国に自生するエゾキスゲの基本種となるマンシュウキスゲ(満州黄菅)。開花期が5~6月と早めで、鮮やかな黄色の花が特徴的です。
(ムサシノキスゲ)

(2003年5月小石川植物園)
やはり早い時期に開花するムサシノキスゲ(武蔵野黄菅)です。東京府中の丘陵地に自生しています。
(ユウスゲ)

(2005年7月@小石川植物園)
鮮やかなレモン色をしたユウスゲ(夕菅)の花です。別名はキスゲ(黄菅)。夕方に開花して翌朝にしぼむ一日花です。清楚な感じがします。

(2004年8月@山形自動車道古関PA)
かつて山形自動車道の古関PAで咲いているのを見つけたワスレグサの花ですが、夕方近い時間だったことや花の色合いなどからユウスゲの花ではないかと思っています。アキアカネのトンボがとまっていました。

(霧ヶ峰自然保護センターHPより)
このニッコウキスゲはワスレグサ(忘れ草)の仲間です。ワスレグサとはススキノキ科(旧ユリ科)ワスレグサ属の多年草のことで、花の形状がよく似ています。ワスレグサ(忘れ草)は朝開いて夕には萎む一日花で、そもそも属名のHemerocallisは「1日美しい」の意味です。中国では萱草と呼ばれます。
小石川植物園でも、夏の時期に多くのワスレグサの花々を見かけますので、以下にまとめて紹介します。
(ヤブカンゾウ)

(2008年7月@小石川植物園)

(2012年7月@小石川植物園)

(2012年7月@小石川植物園)
園内の随所で見かけるのは、中国原産のヤブカンゾウ(藪萱草)です。八重咲きで濃いオレンジ色が特徴でよく目立ちます。林地や池辺などに野生化して咲いています。草丈は1~2mと高く育ち、匍匐茎を出して拡がります。
(ノカンゾウ)

(2006年8月@小石川植物園)
ヤブカンゾウが八重咲きであるのに対して、一重のすっきりした形状のノカンゾウ(野萱草、別名ベニカンゾウ)の花です。ユリの花が上を向いたような形をしています。日本、中国、朝鮮半島、サハリンが原産になります。アゲハが蜜を吸いにきています。
(ハマカンゾウ)

(2010年9月@小石川植物園)
海岸に咲く常緑種のハマカンゾウ(浜萓草)です。ノカンゾウと花がよく似ていますが、自生地がほぼ海岸に限定されることや、冬の間でも地上部の葉が残ることが特徴です。
(ゼンテイカ、ニッコウキスゲ)

(2012年7月@小石川植物園)
ゼンテイカ(禅庭花)の花です。ゼンテイカの名よりもニッコウキスゲ(日光黄菅)の名のほうが通用しています。日本の本州などでは高原に普通に見られ、花期は6月上旬から8月上旬。草原・湿原を代表する花で、群生すると山吹色の絨毯のようで美しい。日光の霧降高原も群生地になっていて、 花が黄色で葉がカサスゲ(笠萓)に似ているため、地名を付けてニッコウキスゲと呼ばれるようになったとのことです。
(エゾゼンテイカ)

(2005年5月@小石川植物園)
北海道に分布し、湿地や海岸の草原に自生するエゾゼンテイカ(蝦夷禅庭花、別名は蝦夷萓草)です。ゼンテイカに地域名を付して種を区別しているようです。
(マンシュウキスゲ)

(2003年5月@小石川植物園)
わが国に自生するエゾキスゲの基本種となるマンシュウキスゲ(満州黄菅)。開花期が5~6月と早めで、鮮やかな黄色の花が特徴的です。
(ムサシノキスゲ)

(2003年5月小石川植物園)
やはり早い時期に開花するムサシノキスゲ(武蔵野黄菅)です。東京府中の丘陵地に自生しています。
(ユウスゲ)

(2005年7月@小石川植物園)
鮮やかなレモン色をしたユウスゲ(夕菅)の花です。別名はキスゲ(黄菅)。夕方に開花して翌朝にしぼむ一日花です。清楚な感じがします。

(2004年8月@山形自動車道古関PA)
かつて山形自動車道の古関PAで咲いているのを見つけたワスレグサの花ですが、夕方近い時間だったことや花の色合いなどからユウスゲの花ではないかと思っています。アキアカネのトンボがとまっていました。
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