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2012年7月 9日 (月)

梅雨の中休み、夏の花木やユリ科の花々が咲き出す


 7月に入ってもぐずついた天気が続いていましたが、8日(日)の午後から晴れ間が広がり梅雨の中休みに入ったようです。私は慌ててカメラ片手にすぐ近くの小石川植物園にウォーキングを兼ねて閉園時間を気にしながらも出かけてきました。


 晴れ上がっていましたので、園内から東京スカイツリーがよく見えました。右側は常緑樹のオキナヤシ(翁椰子)です。園内の小石川養生所で使われたという古井戸のところが眺望に適しています。5月22日に開業して以来、人気の観光スポットになっているスカイツリーですが、夏休みを控えてこの11日からは当日券の発売も始まるそうです。




 園内では、インドや中国原産で夏の代表的な花木のムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)の花が咲き始めました。夏の間中しっとりと目を楽しませてくれます。楚々とした和風の風情をもっていますが、お隣の韓国でもムグンフアと呼ばれ人気があり、国花になっているほどです。庭木として広く植栽されていて、夏の茶花としても用いられています。


 炎暑の夏を延々と咲き続けるキョウチクトウ(夾竹桃;キョウチクトウ科キョウチクトウ属)のピンク色の花が咲き出しました。中国原産の常緑低木で夏の代表的な花木です。葉が竹に似て、花が桃に似ていることから名が由来。キョウチクトウには経口毒性があるので要注意。花、葉、枝、根、果実すべての部分と、周辺の土壌にも毒性があります。

 クサキョウチクトウ(草夾竹桃;ハナシノブ科フロックス属)の花も咲いていました。名前は似ていますが、キョウチクトウとは関連がないようです。クサキョウチクトウは観賞用植物として世界各国で栽培されている多年草で、かつてはオイランソウとも呼ばれていたが、イメージが良くないということで最近は宿根フロックスと呼ばれることが多い。


 この時期はユリ科の花々も多く見かけるようになります。これはオニユリの変種で黄金色に輝くオウゴンオニユリ(黄金鬼百合;ユリ科ユリ属)です。対馬のみに自生しますが、自生地が減少しているので保護復活させようとする動きがあるそうです。


 ヤマユリ(山百合;ユリ科ユリ属)の花も咲いていました。ヤマユリは日本固有のユリで山地の林縁や草地に分布します。豪華な雰囲気で強い甘い香りを放ち、王者の風格を有するユリの花です。




 ユリ科ワスレグサ属の多年草のことをワスレグサ(忘れ草)といいます。多くのワスレグサはこの季節に咲き出します。上の花はヤブカンゾウ(藪萱草)です。八重咲きで濃いオレンジ色が特徴の花で、園内の各所に野生化して咲いています。


 同じワスレグサの仲間のゼンテイカ(禅庭花)。別名のニッコウキスゲの呼び名がよく知られています。本州の高原に自生しますが、特に日光の霧降高原、尾瀬ヶ原、車山などの群落が有名です。園内ではこれ以外にも、エゾゼンテイカ(蝦夷禅庭花)ノカンゾウ(野萓草)ハマカンゾウ(浜萓草)マンシュウキスゲ(満州黄菅)ムサシノキスゲ(武蔵野黄菅)ユウスゲ(夕萓)などのワスレグサの花々も咲き出してきます。


 夏の花木やユリ科の花々以外にも、いろんな花が咲いていました。美しい佇まいのキクイモモドキ(菊芋擬き;キク科キクイモモドキ属)の花が群れて咲いていて、風にたなびいていました。「・・モドキ」の名は花に対して失礼だと思います。幸いにも、キクイモモドキには姫向日葵の風流な別名が付いています。


 透き通っていて妖美な感じのアザミゲシ(薊芥子;ケシ科アザミゲシ属)の黄色の花です。茎や葉にアザミのような鋭いトゲがあります。種子から油が採れ、古くは石鹸の原料や灯火の油として使われていたそうです。シロアザミゲシもアザミゲシ属の仲間です。




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