初秋の風情が漂う蓼科高原・霧ヶ峰高原

白樺やカラマツの林が美しく、四季折々の表情を持つ蓼科高原の女神湖畔に宿泊しました。ホテルからは女神湖と蓼科山が一望できました。夏休みも終わり頃でしたので、静かな落ち着いた雰囲気でした。

ホテルからすぐ女神湖畔に出て、湖を一周する散策路を少し散歩しました。湖畔に咲くムラサキツメクサにアキアカネが一休みしていました。高原は初秋を迎えています。

秋を彩るコスモス(キク科コスモス属)の花が女神湖周辺の車道に沿って咲いていました。華やかです。

蓼科高原に隣接する霧ヶ峰高原は長野県の高地にあり、年間平均気温は5.8℃で北海道と同じような気温です。 そのため夏の7、8月は多くの花々が一斉に咲き、色とりどりの花を見ることができます。今回は、霧ヶ峰高原の奥にある八島湿原を訪れてきました。平地と異なるいろんな山野草を見かけました。

湿原をザッと見回すとただの草原のようですが、よく見るといろんな初秋の山野草が咲いていました。この一角でも、キオン(黄苑;キク科キオン属)、タムラソウ(田村草;キク科タムラソウ属)、ヨツバヒヨドリ(キク科ヒヨドリバナ属)などの植物が交じって群生います。

夏の高原を黄金色に彩るニッコウキスゲは残念ながら7月で終わりです。この時期の代表的な花はマツムシソウ(松虫草;マツムシソウ科マツムシソウ属)です。これ以外にも、フジアザミ、ハクサンフウロ、キオン、ゴマナ、クサフジ等の数多くの花々が見つかります。

蓼科への途中、八ヶ岳南麓に建つ平山郁夫シルクロード美術館に立ち寄ってきました。この美術館は、平山画伯からシルクロード周辺国の美術品九千点あまりの寄贈を受け、2003年に発足しています。JR小海線の甲斐小泉駅に隣接しています。

「私がシルクロードを歩くようになったのは,日本文化の始まりである仏教伝来の道をたどることが目的」だったという平山画伯の文化遺産のような素晴らしい作品群が展示されていて、じっくりと堪能してきました。

美術館の庭園には秋の山野草が美しく植えられていました。秋の七草のオミナエシ(オミナエシ)やフジバカマ(藤袴)やミソハギ(禊萩)、後方には目立たないもののワレモコウ(吾亦紅)が見えます。
今回の風景写真は、季節のスケッチ「24年8月蓼科・霧ヶ峰」としてアップしています。
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