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2012年9月

2012年9月30日 (日)

月末に真っ赤な彼岸花が園内に燃えるように広がる

 小石川植物園では9月末(9/30)になって彼岸花がようやく満開近くになりました。真っ赤な花が園内に燃えるように広がり、壮観な眺めでした。ちょうどこの日の夕方に台風17号が直撃する予定になっていましたが、午前中はまだ日が差していて十分に彼岸花を楽しむことが出来ました。

 以下は、園内の彼岸花の様子です。

 メタセコイア林の林床では、満開になった彼岸花がぎっしりと咲き揃っていました。


 園入り口から真っ直ぐ上った所の斜面には、数は少ないのですが、白い彼岸花(シロバナマンジュシャゲ)も咲き出しています。


 メタセコイア林の近くの池辺の草むらでも、彼岸花が盛んに咲き出していました。


 日本に分布するヒガンバナは全て遺伝的に同一の三倍体のため、種子で増えることができず、球根を増やしながら広がります。


 ヒガンバナ以外の花々も見受けました。これは、山地の草地などに生える野菊であるハコネギク(箱根菊;キク科シオン属)です。箱根駒ヶ岳の山頂で見られることから、この名が由来。箱根を中心に富士火山帯の山地に多く分布します。


 ゲンノショウコ(現の証拠;フウロソウ科フウロソウ属)の清楚な花も咲いていました。生薬の一つであり、「胃腸に実際に効く証拠」ということからこの名が付く。アサマフウロ(浅間風露)ハクサンフウロ(白山風露)が近縁種です。


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2012年9月23日 (日)

彼岸花 残暑収まり 三分咲き


 秋の彼岸の週末を迎えました。 「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言われていますが、まさにその通り、先日までの厳しい残暑が一転して半袖では肌寒い天気になりました。よく考えてみれば、この時期に天空の太陽が照りつける時間が一日の半分になり、次第に減少していくわけですから当然とも言えますが、やはり精巧な自然の摂理には驚かされます。


 小石川植物園では、ヒガンバナ(彼岸花)がようやく2~3分咲きになり、彼岸の日になんとか間に合った感じです。先週は園内をくまなく探して数輪のヒガンバナしか見つけられなかったのですが、この日(9/22)は、メタセコイア林の下に広がる草むらにポツポツと赤い花が咲き出してきていました。


 園内の別の丘陵地には、シロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)つまり白花のヒガンバナが咲くスポットもあります。先週訪れた時には一面雑木・雑草に覆われていたのですが、今日(9/22)はきれいに刈り取られていて、紅白のヒガンバナの本格的な開花を迎える準備が整っていました。


 この季節の花のスイフヨウ(酔芙蓉;アオイ科フヨウ属)も高木の中で次々と咲き出しています。一日花のスイフヨウですが、新たに咲き出した白い花と、赤くなって萎んでしまった花とが見受けられます。一つの花で半分白、半分赤というのもありますし、白と赤が交じってほんのりとピンク色がかったものもあります。


 巨大な箒のようなシロガネヨシ(白銀葭;イネ科コルタデリア属)の花穂が、黄色の花を樹上一面につけたフクロミモクゲンジ(袋実木欒子; ムクロジ科モクゲンジ属)を後景にて、悠然とたなびいていました。この花はブラジル南部やアルゼンチンなどのパンパス地帯に大群落を作っているのでパンパスグラスともいわれます。

 これからは、ようやく秋らしい植物園の風景が展開します。ヒガンバナが満開になり、その後はコダチダリア、真っ赤な木の実、紅葉・黄葉へと続きます。楽しみですね。


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2012年9月17日 (月)

敬老の日、植物園には秋の気配が着実に進行


 9月17日は敬老の日でした。厚生労働省公表によれば、2011年の日本人の平均寿命は女性85・9歳、男性79・4歳。大震災や自殺の影響などで男女とも平均寿命は縮んでいるいるとのことですが、それでも相当な長生き社会です。そして、65才を超える高齢者人口は約3千万人で総人口の23.3%を占め、わが国では確実な勢いで少子高齢化が進行しています。出来るだけ若い世代に負担をかけない社会づくりが待ったなしの課題になっています。

 
           (平成24年版高齢社会白書より)

 また、今後どのような国づくりを進めるのか、現在自民党と民主党の総裁選が奇しくも同時進行中です。総選挙も「近いうちに」実施されることでしょう。尖閣諸島の国有化に反対する中国の反日暴動や、わが国経済の根幹を脅かしかねない「原発ゼロ宣言」等々、信じがたいニュースが連日のように報じられています。

 わが国の未来が、子どもたちや孫たちの時代においても安心かつ豊かであり続けることが出来るように、私たちは賢明な判断を迫られています。

 

 さて、敬老の日に小石川植物を散策してきました。台風16号の影響で不安定な天候でしたので、早朝にサッと回ってきました。夏の暑さと少雨が延々と続いていますので、園内の状況が心配だったのですが、花々が季節を忘れずに咲き出していて秋の気配は着実に進行していました。




 この日のお目当ては、もちろん曼珠沙華(赤い花をあらわす梵語)の別名があるヒガンバナ(彼岸花)でした。連日の猛暑の影響がどのように出ているかやや心配でしたが、時期を忘れずに咲き始めていました。ただ、ほとんどが直立した茎の頂に花の蕾が付いた状態で、開花しているのは白花も含め、ほんの数本でした。あと1~2週間経つと、園内の随所に燃える炎のように美しいヒガンバナ(彼岸花)が満開になって咲き出すようになります。


 赤白色が交じったアオイ科フヨウ属のスイフヨウ(酔芙蓉)の花もかなり咲き出してきました。スイフヨウは一日花で、白色から赤色に徐々に変わってしぼみます。「酔う芙蓉」ということから、この風流な名がついています。


 園の入り口付近にフクロミモクゲンジ(袋実木欒子; ムクロジ科モクゲンジ属)の大樹があります。樹上を見上げると、黄色の花が盛んに咲いていて目を引きます。黄色の花ははらはらと地上に落ち、地面は黄色のオガクズを敷き詰めたようになります。


 ブドウの房ではありません。クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木コムラサキ(小紫;)が、その名のとおり紫色の小粒の実が房状に連なって枝中に付き始めました。赤い実を付ける樹木は多いのですが、紫色の実をつけるのは珍しい。


 北海道から九州までの山地に生える多年草カリガネソウ(雁金草;クマツズラ科カリガネソウ属)の薄青紫色の小さく優雅な花が風にたなびいていました。一つ一つの花の形をよく見ると、水鳥の雁(かり、がん)に似ています。


 全国に分布する多年草のツルボ(蔓穂;ユリ科ツルボ属)です。園内の池の周りに群生していて、ピンク色の花穂を付けていました。ツルボは「救荒食物」の一種で、その鱗茎は飢饉の時に食用に供され役立ったそうです。





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2012年9月 2日 (日)

9月に入り、猛暑が和らぎ次第に秋へ



                   (日本気象協会 tenki.jp より)

9月に入りました。8月11日から延々と熱帯夜が続いていましたが、1日夜から2日朝にかけて激しい降雨があって、東京都心は気温が23.8℃まで下がりました。ようやく、熱帯夜にはならなかったわけでヤレヤレと言ったところです。猛暑が和らいで体も少し楽になりました。

 9月の天気予報では、初めの頃は気温が高く、少雨の状態が続くとのことで、もうしばらく我慢です。その後の天気は秋らしくなり、数日の周期で変わり、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みのようです。


 9月の小石川植物園では、夏の花木の代わりに紅白模様のスイフヨウ(酔芙蓉)の花が咲き、また園内の木陰の草むらでは球根植物のヒガンバナ(彼岸花)が群れながら、真っ赤に燃えるような花を咲かせるようになります。また、ガマズミコムラサキなどの木の実も出始めます。


 ところで、先日ご紹介したわが家のサギソウ(鷺草)ですが、驚くことにその後次々に開花し、今では「6羽のサギ」がわが家のベランダに舞っています。サギソウも球根植物ですので球根がどんどん増えたことになります。嬉しい限りで、何か良いことが起こりそうな気がします。



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