12月の都心の風景、まばゆい黄金色や真っ赤な紅葉に染まる
いよいよ慌ただしい年の瀬を迎えましたが、今年もいろんな出来事が相次ぎ、平穏な年末にはなりそうもありません。社会面では、11月末に爆弾低気圧による暴風雪の影響で北海道登別市などの大規模停電被害が発生するとか、12月初旬に中央自動車道笹子トンネルで天井板が崩落するなど衝撃的なニュースが相次いで入ってきます。
また、政治面では次の政権党を決める衆議院選が今日公示されました。米国、中国ではつい最近次の指導者が選出されましたし、日本、韓国が近々新しいリーダーが決まることになります。対外的にはこれらの近隣諸国の新たなリーダーたちと伍して難局を切り拓いていけるような指導者が必要です。内政でも景気回復、雇用確保、エネルギーの安定確保、震災復興等々、いろんな課題が山積しています。うわべだけのキャッチフレーズに惑わされることなく、豊かで安心できる社会を実現しうる本物の政権党を選択することが強く求められています。
さて、喧噪たる人間の世界とは異なり、植物の世界では美しい紅葉が本格化し、都心はまばゆい黄金色や真っ赤な紅葉に染まっているかのようです。優しい自然の営みは私たちに感動を与え、心を癒してくれます。
12月初旬の週末の小石川植物園の風景です。全般的に肌寒く、天候も不安定でしたが、このように晴れ上がった時間帯もありました。日本庭園の池の周りに植え込まれたドウダンツツジが美しく紅葉しています。
イロハモミジの並木道では、相当紅葉が進んでいました。イロハモミジの真っ赤な紅葉とあざやかな橙色のソメイヨシノの黄葉が見事に競演しています。
林の奥では、イロハモミジの「アート作品」を見つけました。まるで一枚一枚の赤いモミジの葉を、真っ黒な木の幹に貼り付けているかのようです。
植物園入口を入ってすぐのところに、凛として天空を目指すようなメタセコイア(別名:アケボノスギ)の高木が林立していますが、次第に褐色の装いになってきました。これから年末、新年にかけて次第に冬木立に変貌していきます。
ブナ科の落葉高木イヌブナ(別名:黒ブナ)が陽光を受けて、黄色や橙色に染まっていました。イヌブナはブナよりも低地の太平洋側に主に自生します。
中国原産の落葉樹ニッサボク(ヌマミズキ科)が青空を背景にして美しく紅葉していました。ニッサボクの果実は藍色になり、中国では藍果樹と呼ばれる。
中国原産のカリカルパ・ボディニエリ(クマツヅラ科)の紫色の実がたわわに木の枝に付いていました。 カリカルパ・ボディニエリは、日本原産のムラサキシキブやコムラサキの仲間です。園内ではいろんなサザンカの花が咲き出していますし、また色とりどりの果実(木の実)を見つけることも出来、紅葉以外にも存分に楽しめます。
丸の内の和田倉門交差点近辺にも足を運びました。東京駅から皇居までの行幸通り沿いの銀杏並木が目当てでしたが、黄葉がかなり進んでいました。銀杏並木から高層ビル群が突き抜けています。真ん中あたりの赤レンガの建物は東京海上日動の本社ビルです。
この周辺の日比谷通り沿いには通り側にイチョウの木が、またお堀側にはヤナギの木がそれぞれ街路樹として二重に立ち並んでいます。これは、和田倉門交差点から日比谷交差点方面の眺望になります。
本郷の東大構内ではイチョウ並木の黄葉がちょうど最高潮の時期の当たりました。大勢の人で賑わっていました。この風景は安田講堂から正門の方を望んだものですが、圧倒的な黄葉するイチョウのボリュームです。
イチョウ並木から少しだけ歩くと工学部の敷地が広がっていますが、この敷地の中庭には珍しく円錐型の樹形に剪定されたイチョウの大木が植えられています。この大樹も黄金色に輝いていました。
詳しくは
--> 季節のスケッチ(24年12月)
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