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2013年1月

2013年1月26日 (土)

暖を求めて新宿御苑の新温室へ


 大寒(1/20)が過ぎても厳しい寒さが続いています。この週末は晴天に恵まれましたが、気温はまだまだ低いので、暖を求めて新宿御苑の新温室を訪れてきました。

 苑内はまだ冬木立で覆われています。画面の左側に新温室の丘が見えます。

 新温室は大木戸門を入ってすぐの丘の上に立っています。温室の丘へ大勢の人の流れが見られます。

 御苑の温室は、明治8年以来の歴史がありますが、昨年全面的な建て替えを行い、11/20にリニューアルオープンしたばかりです。温室内では、新宿御苑の温室の歴史をはじめ、絶滅危惧植物とそれを守る取組や熱帯に代表される多様な植物と人との関わりなど様々なテーマについて、実物の植物が展示されています。

 オオオニバス(大鬼蓮;スイレン科オオオニバス属)。南米アマゾン地方原産。温室の中央部に池が配置されていて、この池で大きな丸い葉が水面にその葉を浮かべています。


 オオベニゴウカン(大紅合歓;マメ科ベニゴウカン属)。熱帯性常緑低木。ネムノキ(合歓の木)の近縁種。


 オオベニウチワ(大紅団扇;サトイモ科アンスリウム属)。コロンビア、エクアドル原産。


 ディオーン・スピヌロスム(ソテツ科(ザミア科)ディオーン属)。メキシコ原産。中生代植物相の生きた化石といわれる。


 ウナズキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉;アオイ科ヒメフヨウ属)。メキシコ・南米原産の常緑低木。


 ベニバナフクジンソウ(紅花福神草;ショウガ科コスタス属)。ブラジル原産。

 これ以外にも、気候に応じて多様に展開する熱帯の植物や絶滅危惧植物が多数展示されています。

 また、御苑の温室では明治時代からランの栽培を行っていて、交配による独自の新品種の作出にも力を入れています。現在、温室ではそれらの歴史的に価値の高い品種を継承するとともに、ワシントン条約により入手が困難となっているランの原種を多数保有栽培しています。以下のように、温室の随所にこれらのランの花が配置されています。

 Cephalanthera セファランセラ属


 Dendrobium (Den.) デンドロビューム属


 Paphiopedilum (Paph.) パフィオペディラム属


 属名不詳

 新温室はリニューアルしたばかりですので、これから更なる展示の充実が期待されます。寒い時期には絶好の集合場所になりそうです。
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2013年1月14日 (月)

三連休の最終日、都内は大雪で大混乱


 三連休の最終日14日は成人式の祝日でしたが、東京都内は大雪で交通トラブルも続出するなど大混乱になりました。昨年の初冠雪は1月24日朝でしたので、今年は10日ほど早い初雪でした。今回は、低気圧が急速に発達しながら本州の南海上を進む、いわゆる爆弾低気圧によるもので、太平洋側の広い範囲で強い風が吹き、海上は大しけ、関東・東北地方で大雪になり、大荒れの天気になりました。


               (1月24日12時の天気図:tenki.jpより)

 わが家では、朝方の雨から昼頃には本格的な雪模様に代わったため外出をあきらめて、わが家の周りで雪の世界の撮影につとめました。

 わが家のベランダから眺める小石川植物園の風景は、激しい降雪により昼頃には水墨画の世界に早変わりしてしまいました。


 このような日は誰も外出しませんので、家の前の道路は足跡もなく、車のわだちもなく真っ白の平面が続いています。


 わが家の花壇もすっかり雪を被ってしまいました。スイセンの花も雪の重みに耐えきれず倒れてしまいました。モノクロの風景の中で黄色のワンポイント・アクセントになっています。



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2013年1月13日 (日)

迎春花のロウバイの花が新年早々咲き出しました


 1月中旬の小石川植物園の新春風景です。まだ寒さが続き、園内の多くが冬木立に覆われている状況ですが、ロウバイやカンツバキなどの新春の花々が今年も咲き出していました。



 ロウバイ(蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)は新年に咲く迎春花です。植物園に入ってすぐの所で、やはり今年も可憐な花がしっかりと咲き出していました。ロウバイの黄色の小さな花は、その名のとおり、まるでロウ細工のようです。その精巧な造形美に感動すら覚えます。顔を近づけると本当に甘いいい香りがします。


 ロウバイの木の隣では、同じ仲間のソシンロウバイ(素心蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)の花も盛んに咲いています。ソシンロウバイの花は、花の中央部の色の変化のないのが特徴で、花全体がうす黄色で透明感があります。また、ロウバイと同じようにいい香りがします。


 この時期、ほとんどの落葉樹が冬木立になっています。スギの先祖といわれるメタセコイア(スギ科メタセコイア属)の冬木立は、天空をめざし凜と伸びています。見事な樹形で、眺める私たちの気持ちもシャンとなります。


 これも冬木立の風景です。右はスクッとそびえ立つセイヨウハコヤナギ(ヤナギ科ヤマナラシ属)いわゆるポプラの高木です。また、左には、丸みを帯びたラクウショウ(落羽松;スギ科ヌマズギ属)の高木です。ラクウショウは沼沢地に生育するので、ヌマスギの別名もあります。


 いろんな冬木立を観察していたところ、ヤマナシの樹木の枝の上にヤドリギ(宿り木;ヤドリギ科ヤドリギ属)を見つけました。葉が生い茂っている時期は気がつきませんでしたが、落葉しているこの日は、団塊状の株を形成したヤドリギが遠くからでも見て取れました。このヤドリギは常緑の葉を持ち自身で光合成を行うが、地面からのミネラルの供給は宿主に依存する半寄生です。


 ツバキ属の世界では、晩秋から咲いていたサザンカ(山茶花)からツバキ(椿)へと主役交代の頃になりました。これは冬の代表的な花木のカンツバキ(寒椿)で獅子頭の名が付いています。淡紅色の八重咲きの花が次々に咲き出してました。寒椿は正確にはサザンカの園芸種で、サザンカとツバキの交雑種といわれます。一般の椿の開花はこれからです。


 この白い大輪の花はグランサムツバキ(ツバキ科ツバキ属)です。12月の頃からにメタセコイア林の近くに咲いていましたので、今は終わりの時期なので花の色が黄色がかってきました。グランサムツバキは1955年に香港で発見され、当時の香港総督グランサム卿にちなんでこの名が付けられたとのこと。


 野の花は春暖に誘われて次々に咲きようになるので、寒中のこの時期の草むらは、ほとんどが落ち葉や枯れ草に覆われています。それでも、ポツポツと野の花が咲いているのを見つけました。これは、タンポポ(蒲公英;キク科タンポポ属)です。一輪の鮮やかな黄色の花が落ち葉をかき分け、顔をのぞかせていました。


 タンポポの近くには、とても小さなオオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)の花がポツンと咲いていました。オオイヌノフグリは、暖かくなると星くずのように可憐な青い小さな花が地面いっぱいを覆うようになってきます。


 植物園の「飼い猫」たちです。仲良く並んで、少しばかり暖かい陽だまりの中でひなたぼっこをしていました。

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2013年1月 1日 (火)

謹賀新年2013、力強いわが国再生へ


 2013年の新年明けましておめでとうございます。
  
 昨年末の総選挙によって自公政権が復活しましたが、これに伴い日本再生を目指す本格政権始動への期待から、近年の円高基調に改善の兆しが見られ、年末には日経平均株価も1万円を突破しました。経済回復の明るい希望をもって新年を迎えることが出来る喜びを皆さまと分かち合いたいと思います。

 景気回復・雇用増大による経済対策の推進、震災復興の迅速化・防災力の強化、安定的なエネルギー供給体制の確立、近隣国からの領土圧迫に対する現実的な外交の展開等々、わが国の内政外交上の重要課題が山積していますが、皆で力を合わせることによって必ずや力強い日本再生を実現できるものと確信します。


 さて、元日の朝のわが家のベランダからの眺望です。7時17分頃、あいにくと薄雲がかかっていましたが、街の水平線から本年の初日が昇ってきました。初日に向かって、今年がいい年になるようにと念じて手を合わせました。


 まだ丸い月(月齢19日)が浮かぶ)小石川植物園の風景です。次第に初日の曙光が園内の冬木立を照らし始めました。万物に大自然の恵みが行きわたるような感覚を覚えます。


 また、昨年完成した東京スカイツリー(日本一の電波塔;高さ634メートル)が元旦の朝焼けの空に浮かび上がってきました。


 前日の大晦日の夜には、見事にライトアップされたスカイツリーが視認できいました。これは「冬粋」のライティングだそうです。


 元日の初詣先は、徳川家ゆかりの名刹傳通院です。傳通院は家康の生母於大の方や孫娘の千姫の墓所があります。わが家から徒歩で15分の近さですので、最近では傳通院への初詣がわが家の恒例になっています。

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