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2013年2月 3日 (日)

いよいよ立春、マンサクの花が満開に 春の花はそろりそろり


 2月に入りました。立春を目前にした週末はポカポカ陽気に恵まれ、気持ちよく小石川植物園を散策してきました。園内ではちょうど満開になったシナマンサクの花が力強く咲いていました。その一方で、梅、山茱萸、雪割一華などの春を代表する花々が春暖に誘われように、そろりそろりと咲き出してきました。



 年明けに咲き始めたシナマンサク(支那満作;マンサク科マンサク属)の花が満開になっていました。無数のふわふわした黄色の花びらが青空に伸び伸びと広がっています。満開の花は花びらの数も多く力強い感じがします。マンサクという名は、春にまず咲くことに由来します。


 小石川植物園の梅園には多くの梅の木が植えられています。遠くから眺めるだけでなく、顔を寄せて梅の香を楽しむことが出来ますが、1月が寒かったこともあり、この時期はまだ開花準備中といったところでした。


 それでも、梅の木をよく覗いてみると少しずつウメの花が咲き出してきました。この淡い紅梅には「古郷の錦」の名が付いています。


 「寒紅梅」の名が付く紅梅です。梅の香りは、色の濃さに比例するようで、寒紅梅に顔を近づけるといい香りがします。梅園はこの後次々に花が咲き出してきて、3月中頃まで楽しめます。


 サンシュユ(山茱萸;ミズキ科)の花が一輪だけ見つかりました。まさに咲き始めです。梅園の中にサンシュユの大木があります。満開は、3月中旬です。


 満開になったサンシュユです(2012.3.20撮影)。小さな黄金色の花が点々と木枝の至るところから吹き出し、木全体が黄金色に輝くことからハルコガネバナとも呼ばれます。


 スプリング・エフェメラル(春の妖精たち)の仲間のユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科イチリンソウ属)も一輪だけひっそりと咲いていました。小さな花ですので、よく注意しないとそのまま通り過ぎてしまいます。


 やがて、ユキワリイチゲが密集して咲き出してきます(2012.3.20撮影)。ユキワリイチゲは広葉樹林の林床などで春の間だけ姿を見せ、初夏には地上部が枯れてしまいます。


 草むらにオオキバナカタバミ(大黄花片喰;カタバミ科カタバミ属)の花を見つけました。そろりそろりと咲き始めたばかりです。オオキバナカタバミは道ばたや畑などにごく普通に咲くカタバミの仲間の野草で、葉の紫の斑点が特徴。


 わが家の花壇でも、春暖に誘われたかのようにパンジーの花が勢いよく咲き出してきました。これでひと株(1ポット)分です。

 これからは、春の花が賑やかに咲き競うようになってきます。待ちかねた春の野の散策が楽しい季節がいよいよ到来です。

    …> 季節のスケッチ(25年2月)

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