東北や北海道の雪国に記録的な大雪
(雪国に記録的な大雪)
先週の週末、東北や北海道の雪国に記録的な大雪が降り、交通や生活に多くの影響がでました。

2月24日9時の予想図(tenki.jp より)

2月25日1時の降雪分布(tenki.jp より)
これは偏西風の蛇行の関係で上空5000メートル付近にマイナス45度前後の非常に強い寒気が流れこみ、東北付近を低気圧が通過したためで、日本海側を中心に各地で今シーズン1番の積雪を観測しています。

偏西風の蛇行(COKBEE Weather ジェット解析より)
(郷里山形県の状況)
雪国では、雪は慣れっこのはずですが、さすがに今回の大雪は想定外のすさまじさだったようです。私の故郷の山形県でも、金山町で24日午前5時時点の積雪が2メートル23センチに達し、観測史上最高記録を27年ぶりに更新。除雪中の死傷者が相次ぎ、新幹線や空路などの交通網にも大きな影響が出たとのことです。

山形県東根市 2月25日12時(定点観測カメラより)
●24日午後6時現在の積雪量
大蔵村肘折で3メートル92センチ(平年2メートル71センチ)、西川町大井沢で3メートル28センチ(同2メートル9センチ)、山形市でも61センチ(同21センチ)を記録。
●相次ぐ除雪作業中の事故
尾花沢市では、水路に流されて水難事故。大石田町では、車庫の雪下ろし中に転倒し、腰の骨を折る重傷。村山市では、自宅前の市道を除雪中に転倒し、左頭頂部を切る軽傷を負う等々。
●交通機関の大混乱・マヒ
県内の高速道路は吹雪の影響で通行止めが相次ぎ、山形新幹線「つばさ」は19本が運休。奥羽線や陸羽東線、陸羽西線もほぼ終日運休。空の便も山形空港と庄内空港を発着する計9便が欠航といった状況。
北日本を覆う厳しい寒気は、土日の東京地方をも震え上がらせました。日中でも5~6度程度までしか気温が上がりませんでしたので、私自身は健康を考慮し外出を控え、家の中でじっと身をひそめていました。今月の初旬には春めいたポカポカ陽気の日もあったのですが、真冬に逆戻りです。三寒四温の天気がこの頃の常とは言え、振幅の幅が大きくなっているような気がします。
(もうすぐ春のぬくもり)
今後の天気予報によると、今回の長く続いた真冬の寒さがようやく終わりそうです。すなわちく明後日水曜日には、全国で寒さが緩み、関東から九州にかけて15度前後まで気温が上がり、北海道や東北も真冬日から解放されそうです。早く春のぬくもりを感じたいものです。
| 固定リンク
「季節・風景・植物」カテゴリの記事
- 若葉茂り風薫る5月、初夏の木々の花、野の花が咲き競う(2023.05.01)
- 4月中旬の小石川植物園、美しい新緑が広がる(2023.04.24)
- 春爛漫の4月はサクラから新緑、ツツジへ主役交代(2023.04.01)
- 春分の日、はやくもソメイヨシノが満開に(2023.03.21)
- コブシ、ベニシダレ、シナミズキなどの木々が次々と満開(2023.03.16)
「自然災害」カテゴリの記事
- 1月中旬、ようやくロウバイの花が満開(2022.01.16)
- 夏空が戻った小石川植物園の深緑の風景(2021.08.22)
- 金木犀が香る10月下旬の小石川植物園(2019.10.24)
- 小石川植物園に自生する彼岸花、ようやく月末に満開(2019.09.29)
- 台風24号の被害を受けた小石川植物園(2018.10.07)
コメント