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2013年3月

2013年3月23日 (土)

3月下旬、早くもソメイヨシノが満開になりました


 今日(3/23)の日曜日、早くもソメイヨシノが満開になりました。昨年の満開は4月8日頃でした(→ ブログ記事 )ので、約2週間早まったことになります。ちょうど1ヶ月前には、強い寒波により北海道や東北地方が記録的な大雪に見舞われたばかりです(→ ブログ記事 )。よもや、桜の開花がこんなにも早まるとは全く想像できませんでした。最近の「荒れる気象」のせいだと言えばその通りなのですが、そもそも、その荒れる気象の原因が何なのか大いに気になるところです。

 毎年ソメイヨシノが満開になる休日には、小石川植物園に臨時入口が用意されます。わが家からほんの数分ですので楽々と行き来できました。そして、ソメイヨシノを始めとしていろいろな桜の花を堪能してきました。


 植物園に出かける前に状況観察です。わが家のベランダから見てみると、園内の桜並木の付近が白いじゅうたんのようになっていて、ほぼ満開になっていることを確認しました。先日満開になったハナモモ(花桃)が左手前に見えます。


 ハナモモ(花桃)は日に日に色鮮やかになってきました。赤い椿との対比がいい感じです。


 植物園の入り口から坂道を上った所に本館の建物があり、時計が備わっています。今日は混雑を避けて9時半頃に入園しました。


 ソメイヨシノの桜並木です。小石川植物園は普通の公園とは違うのですが、この時期はやはり桜の木の下に陣取っての花見になります。朝早くから何組かがシートを広げています。


 ソメイヨシノの圧倒的なボリュームの優雅な桜色の花が木全体を覆い、春の青空の中に美しく広がっています。日本美の極致のように素晴らしい眺めです。まさにソメイヨシノは王者の風格を有しています。


 桜並木のすぐ隣りに大きな芝生がありますが、ここにも何本もの桜の木が植えられています。ここでも花見の準備が始まっています。


 ソメイヨシノ(染井吉野)はオオシマザクラとエドヒガンの交雑種です。かつて竹中要博士(1903-1966 昭和時代の植物遺伝学者)がメイヨシノ)の起源を研究する過程で、ソメイヨシノのいろんな品種が生まれました。これは『帝吉野』です。


 『伊豆吉野』@ソメイヨシノ。


 『天城吉野』@ソメイヨシノ。


 『三島桜』@ソメイヨシノ。


 『山越』@ソメイヨシノ。


 エドヒガン(江戸彼岸)の高木もあります。桜の野生種の一つで、早々と彼岸ごろに楚々とした花を咲かせます。ヤマザクラと共にサクラの中では非常に長寿の種で、樹齢2000年を超えるといわれる神代桜(山梨県実相寺境内に生える)もエドヒガンです。また、ソメイヨシノの片親としても知られている。


 エドヒガン(江戸彼岸)のすぐ隣りにシダレザクラ(枝垂れ桜)が植えられています。やはり高木です。花の感じがエドヒガンによく似ています。青空に枝垂れる様は風情があります。


 ヤマザクラ(山桜)は日本の野生の桜の代表的な種で、寿命が長く大木になります。和歌にも数多く詠まれています。吉野の桜が有名です。ヤマザクラを原種として品種改良された種も多い。これは『星桜』の名が付いています。


 これは『二輪桜』の名が付くヤマザクラです。花のつき具合をよく見てみると、名前の通り、2輪の花づつ仲むつまじく並んで咲いています。いい感じですね。



 非常に珍しい桜の花を見つけました。花が凝集して咲いているのも珍しいのですが、何よりも強いバラの香りがするのには大変驚きました。中国原産で、Prunus pusilliflore Card. の名が付いています。和名はまだ無いようです。


 このツツジの花も珍しい。中国原産のホンコンドウダン(香港満天星;ツツジ科ドウダンツツジ属)です。やや大きめで蝋細工のような花が印象的です。中国では旧正月に咲くので、ニューイヤー・フラワーとして人気があるとのこと。


 先日咲いているのを見つけたカタクリの花ですが、この日も元気に咲いていました。奥まった所ですので、やはり殆どの人が気がつかずに通り過ぎていきます。


 クサノオウ(ケシ科クサノオウ属)の野の花も、今年になって初めて見つけました。日当たりのよいところに見られる多年生草本植物です。皮膚病の湿疹(くさ)を治す薬効があるために、「くさ(瘡)の王(おう)」と名が付いています。

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2013年3月20日 (水)

春分の日(続)、春の妖精のカタクリやニリンソウを見つけました


春分の日の続きです>>

 この時期は、もちろん圧倒的な存在感を示すサクラの花が主役になりますが、私にとってはスプリング・エフェメラル(春の妖精たち)などの可憐な春の野に咲く花々との出会いも大きな楽しみになります。 


 ちょうどサクラの花が見頃になる時期に、カタクリ(片栗;ユリ科カタクリ属)の花が咲き出します。例年は3月末から4月上旬ですが、今年は全体的に開花が早まっていますので、この日もひょっとしたらと思いカタクリの群生地に足を運びました。果たして、やはり薄い赤紫色のカタクリの花が秘やかにかつ可憐に咲いていました。


 カタクリの花は6枚の花びらが反り返っていて、まるで春の陽光の下で森の妖精たちが背中の羽根を羽ばたきながら遊んでいるようです。カタクリは古来から親しまれてきていて、万葉集では「堅香子(かたかご)」の名で詠まれています。 

 春先に花を咲かせた後、夏までの間に光合成を行って地下の栄養貯蔵器官や種子に栄養分を蓄え、その後は春まで地中の地下茎や球根の姿で過ごすというライフサイクルを持つ野の花のことをスプリング・エフェメラル(春の妖精たち)と呼びますが、カタクリはその代表格になります。


 スプリング・エフェメラルの仲間で、山麓の林の縁や林の中、土手などに生える多年草のニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科イチリンソウ属)の白い花も見つかりました。まだほんの数輪ですが、4月になるとどんどん咲き出します。ニリンソウには、ひとつの茎に通常2輪の花が咲きます。葉が複雑に裂けた掌状となることから、鵝掌草(ガショウソウ)の別名があります。


 今月に入って咲き出してきたハナニラ(花韮;ヒガンバナ科ハナニラ属)ですが、その清楚な白い花が園内の随所の草むらに広がって咲いてきました。アルゼンチン原産でベツレヘムの星とも呼ばれ、当初は観賞用としてわが国に持ち込まれたものです。ハナニラの周りには、星の瞳とも呼ばれる青紫色のオオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)の花がポツポツと咲いています。


 オオキバナカタバミ(大黄花片喰;カタバミ科カタバミ属)の群生地では、なんと黄色の花が一斉に咲き出していました。目立たない草むらのこの箇所だけは輝いているようでした。オオキバナカタバミは道ばたや畑などにごく普通に咲くカタバミの仲間の野草で、葉の紫の斑点が特徴です。


 薄紫色の可憐なタチツボスミレ(立坪菫;スミレ科スミレ属)の花も、わが世の春とばかりに路傍の草むらに広がってきました。黄色のタンポポの花も数が増えてきました。


 園内の林地に群生している多年草のヤマアイ(山藍;トウダイグサ科ヤマアイ属)。地味で控えめな花(雄花)を付けていました。一方、葉は青々と茂り、ツヤがあります。ヤマアイは昔から染料用に用いられていました。


 球根植物のバイモ(貝母;ユリ科バイモ属)が草むらの中で、静かに花を付けていました。花びらの内側を見ると、網目模様になっていて編笠百合の別名があります。なお、バイモ属のコバイモ類のものは、スプリング・エフェメラルの仲間とされています。

 上記以外にも、いろんな野の花が咲いていました。
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春分の日、ヤマザクラやコブシが満開


 今日(3/20)は彼岸の中日で、昼と夜の長さが同じになる春分の日です。寒暖の日が繰り返され、いつの間にか桜の開花の時期を迎えるようになりました。特に3月に入ってから夏日が多かったため、春の花々が一気に咲き出してきた感があります。

 今日は、午前から昼頃までは青空も出て温暖な天気でした。暑くもなく寒くもなく、外出に格好の季節になりました。最近、桜の開花のニュースが盛んに耳に入ってきますので、休日になると矢も楯もたまらず、近くの小石川植物園に出かけてきました。さすがにソメイヨシノはまだ5分咲き程度でしたが、ヤマザクラやカンヒザクラなどの桜の花々は見頃を迎えていました。また、紅白のコブシの花も満開でした。 
      → 季節のスケッチ(25年3月)

(サクラの花々)

 植物園に入ってすぐの所に立っているヤマザクラの大木が満開になっていました。普通に私たちがサクラと呼んでいるのはバラ科サクラ亜属サクラ節に属する植物で、エドヒガン群、ヤマザクラ群、マメザクラ群、サトザクラ群 、カンヒザクラ群、チョウジザクラ群 に分類されます。


 ヤマザクラ(山桜)は日本の野生の桜の代表的な種で、寿命が長く大木になります。花と葉を同時に付けるのが特徴です。このヤマザクラは群桜という品種です。


 濃い紅色の鐘状の花が強烈な印象を与えるカンヒザクラ(寒緋桜)です。サクラの原種の一つ。満開を少し過ぎましたが、まだ賑やかに咲いています。中国南部から台湾にかけて分布し、沖縄では1月下旬から2月中旬にかけて満開になります。


 シダレザクラ(枝垂れ桜)がソメイヨシノ並木の近くに植えられています。ピンク色の花が満開になって枝垂れていました。エドヒガンの系統が多いと言われています。


 安行寒緋の名が付くサトザクラ(里桜)です。濃いピンク色の花が満開になって青空を覆っていました。ヒヨドリはこの花が好物のようで、よくこの桜の木で見かけます。この日も、このアト盛んに花を啄んでいました。

(コブシの仲間)


 「北国の春」の唄の歌詞「白樺 青空 南風 こぶし咲く あの丘 北国の ああ 北国の春」に出てくるコブシ(辛夷;モクレン科モクレン属)の花は北国の代表的な迎春花です。白い小さな花ですが、力強く青空に咲いていました。


 コブシの近縁種のシデコブシ(四手辛夷;モクレン科モクレン属)は、自生地の消滅が心配され、絶滅危急種に指定されています。この花はシデコブシのピンク色のものはベニコブシ(紅辛夷)と呼ばれています。

(その他)


 中国の中西部からヒマラヤにかけて分布するシナミズキ(支那水木;マンサク科トサミズキ属)が満開になっていました。周りの空間に隙間が無いほどぎっしりと黄色い花が咲き並んでいます。よく観察してみると、枝から穂状花序を垂らし、10輪から15輪くらいの小さなクリーム色の花をつけています。


 シナミズキの近縁種のトサミズキ(土佐水木;マンサク科トサミズキ属)。まるで、無数の黄緑っぽい花が空中に点描されているようでした。トサミズキは高知県原産で、蛇紋岩地帯や石灰岩地帯などに分布します。


 和紙の原料となるミツマタ(三椏;ジンチョウゲ科ミツマタ属)の花。。枝は三叉で個々の花の先の黄色が濃くなっています。アゲハがミツマタの蜜を吸っていました。


 わが家の前に植物園の塀がありますが、塀越しに植えられたハナモモの木が満開になって咲いています。塀沿いに散歩する人が多いのですが、立ち止まってハナモモのピンクの花を見上げていきます。わが家の小さな庭の格好の借景になっています。

 >>春分の日の続きもあります。

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2013年3月14日 (木)

若手囲碁棋士の井山裕太本因坊が史上初の六冠達成


 囲碁の第37期棋聖戦七番勝負第6局が行われ、14日午後5時過ぎ、張栩棋聖が投了。挑戦者の井山裕太本因坊が先番中押し勝ちし、シリーズ4勝2敗で初の棋聖を獲得しました。

 井山新棋聖は23才の若さで天元、王座、碁聖、十段と合わせて、七大タイトルのうち六つを占める史上初の六冠となりました。また、過去に名人も獲得しており、史上最年少での七大タイトル制覇(グランドスラム)も達成したことになります。

 ちなみに、囲碁界の七大タイトルは次のようになっていて、タイトルの順位は、優勝賞金の大きさによって決まり、「棋聖」は最高位のタイトルになります。

囲碁7大タイトル
棋戦名 主催・協賛等 創設年 挑戦手合 優勝賞金
棋聖戦 読売新聞社 1976年 七番 4500万円
名人戦 朝日新聞社 1976年 七番 3700万円
本因坊戦 毎日新聞社他 1940年 七番 3200万円
天元戦 ブロック紙3社連合 1975年 五番 1400万円
王座戦 日本経済新聞社 1952年 五番 1400万円
碁聖戦 新聞囲碁連盟 1975年 五番 800万円
十段戦 産経新聞社 1961年 五番 750万円


 なお、七大タイトル以外にも以下のような囲碁棋戦があります。
その他の主な囲碁棋戦
棋戦名 主催・協賛等 創設年 挑戦手合 優勝賞金
NECカップ戦 日本電気 1981年 - 1000万円
阿含・桐山杯 阿含宗他 1994年 - 1000万円
新人王戦 しんぶん赤旗 1975年 - 200万円
王冠戦 中日新聞社 1953年 - 170万円
大和証券杯 大和証券G 2006年 - 500万円
NHK杯 日本放送協会 1953年 - 500万円
竜星戦 囲碁・将棋ch 1990年 - 600万円
(女流棋戦)
女流本因坊戦 共同通信社他 1981年 五番 580万円
女流名人戦 産経新聞社他 1988年 三番 500万円
女流棋聖戦 NTTドコモ 1997年 三番 500万円


 今回の棋聖戦は、かつて五冠を保持していた張栩棋聖にとっては、次第にタイトルを奪われ最後の一冠になっていました。勝負の世界に非情さはつきものとはいえ、最後に投了するときの張栩棋聖の気持ちは、察して余りあるものがあります。ただ、彼は33才でまだまだ若いわけですので、捲土重来を期待したいと思います。

 一方、井山六冠はしばらくトップとして君臨し続けるものの、23才の井山六冠 v.s 30代の四天王(張栩阿含桐山杯33才、高尾NEC杯36才、山下名人34才、羽根王冠36才)の激闘を中心に囲碁界が動いていくものと思われます。とにかく、井山の碁の内容が溌剌としていて、本当に強いの一語に尽きます。従来の定石にとらわれず自由奔放に碁を打っていて、私たち視聴者も次はどんな手を指すのかとハラハラドキドキしながらも小気味よく彼の碁を楽しむことができます。

 実は、自在の碁の裏には緻密な読みがあります。前に「情熱大陸」のテレビ番組に出演したときに1分間でどれだけ手を読めるかと質問されていましたが、数百手から千手位は読むことが出来るそうです。すごい読みです。
      

 日本の囲碁界にはいろいろと課題がありますが、まずは中国勢や韓国勢が独占している世界戦を制覇することです。棋聖戦6局の解説者をしていた高尾紳路九段(張栩棋聖と同世代で四天王の一人)も、彼(井山)の碁は中国、韓国でも強いと評判で、十分に世界戦を勝ち抜く可能性あり、と大きな期待を寄せていました。

 経済や防衛などの分野での強い日本の復活が、今のわが国社会の悲願になっていますが、囲碁の分野でも歩調を合わせて世界一になってくれることを念願します。



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2013年3月11日 (月)

3.11 東日本大震災から2年経ちました


 今年も3月11日を迎え、東日本大震災から2年経ちました。震災・津波による犠牲者は1万5882人、行方不明者は2668人とまとめられています。また、復興作業も懸命に行われていますが、2月7日時点で31万5千人もの方が避難生活を余儀なくされています。あらためて災害の巨大さ、被害の甚大さを思い知らされます。

 当日は政府主催の追悼会をはじめ、各地で追悼・鎮魂の行事が催されました。また、ニューヨーク、バチカン、ガザ地区等々世界各地から連帯のエールが寄せられました。私たちに大きな勇気を与えてくれます。そして世界中の心がつながって、東北の再生、そして日本の復活を後押ししてくれることを希っています。

 2年経ちWeb上で東日本大震災関係のサイトが多くなってきました。震災の記録、復興状況や原発関連、さらには災害の備えなどに関するサイトを紹介します。

(東日本大震災の記録、映像等)
YouTube映像(キーワード:東日本大震災)
  貴重な大震災時の映像が数多くアップされています。

3.11東日本大震災の地震・津波の記録動画 - NAVER まとめ
  地震・津波の記録動画を集めています。

平成23年版防災白書
  この23年版白書に大震災を詳細にまとめた記述があります。

東北地方太平洋沖地震の観測・解析データ(気象庁)
  東日本大震災関連の観測・解析データなどを取りまとめ。

東北地方太平洋沖地震から2年(国土地理院) 2013.3.8
  大震災から2年間にわたる地殻変動の様子をレポート。

東日本大震災記録-国土交通省の災害対応- 2012.3.11
  国土交通省の東日本大震災の記録。

3.11の記憶と記録(MSNニュース)
  写真と数字で振り返る東日本大震災。

東日本大震災 100枚の記録 写真特集
  時事ドットコムのフォトギャラリー。

東日本大震災の記録|日本鉄道旅行地図帳
  津波被害のあった沿岸部を中心に被災状況の「写真サイト」。
  また、関東大震災時の記録写真も収録。

Yahoo! JAPANビッグデータレポート
  東日本大震災を振り返ったビッグデータ分析レポート。

(復興支援)
官邸震災復興サイト
  震災復興に関する政府の取り組みに関する官邸の公式サイト。
  3.11復興特集~復興の今、そしてこれから~

復興庁HP
  復興事業を実施するため内閣府に設置された機関。
  あなたのまちの復興情報
  復旧・復興のための支援制度情報

助け合いジャパン 復興状況マップ
  県ごとの復興状況が分かります。

Yahooがれき処理
  被災地のがれき処理状況が分かります。

(原発・放射能関係)
官邸東電福島原発放射能関連情報
  東電福島原発放射能関連情報をまとめた政府の公式サイト。
  事故収束に向けた道筋も含まれています。

Yahoo放射線情報
  リアルタイムに定点計測された全国の放射線量情報。

NAVER全国放射線量情報
  文部科学省データに基づく全国放射線量マップを提供する。

(災害の備え)
首都直下地震に関する防災情報ページ
  内閣府防災情報のページから。首都直下地震に関する
  被害想定、震災対策大綱などの情報があります。

南海トラフの巨大地震に関する防災情報ページ
  内閣府防災情報のページから。南海トラフの巨大地震に
  関する津波高、浸水域、被害想定の情報があります。

首都直下地震防災・減災特別プロジェクト総括成果報告書 24.3
  東京大学地震研究所、(独)防災科学技術研究所、
  京都大学防災研究所が実施した『首都直下地震防災・減災
  特別プロジェクト』の成果を取りまとめたもの。


気象統計情報(地震・津波)
  地震・津波に関する観測・解析データなどの各種資料を掲載。

地震調査研究推進本部(文科省)
  地震に関する各種パンフや県別地震情報などがあります。
  地震動予測地図ウェブサイト全国版

東京都防災ホームページ
  首都直下地震への備えなどもある東京都の公式ページ。
  東京都地域防災計画(震災編)概要版
  首都直下地震等による東京の新たな被害想定
  首都直下地震等による東京の被害想定―概要版―

Nanapi 大災害に備える備蓄の方法
  将来の大災害発生に備え、被害を軽減できる備蓄方法を紹介。

AllAbout 震災・災害・防災の基礎編
  防災のため次のような様々な備えるべきノウハウを紹介。

(明日への希望)
心に響くウェブサイト Kizuna311
  多くの人からの、前を向いて一歩進めるようなメッセージ、朗読集。

NHK 「明日へ-支えあおう-」



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2013年3月10日 (日)

東京は夏日で煙霧が発生、植物園はトサミズキ、サンシュユが満開


(破天荒の天気:暴風雪、夏日、煙霧)

 3月10日の日曜日は、北海道では猛吹雪に襲われ、東京では観測史上最も早い夏日を記録するといった破天荒の天気でした。

 北海道内は発達した低気圧が通過した影響で、先週に引き続き再び暴風雪となり、交通機関が大混乱となりました。
 
       (3月10日15時天気図; tenki.jp より)
 この日の天気図を見ると、やはり大荒れの大雪となった先週の天気図と酷似していることが分かります。

      (3月2日12時天気図; tenki.jp  より)

 北日本の猛吹雪の一方では、南から暖かい空気が流れ込んだ影響で関東地方では 3/10朝から気温がぐんぐん上昇し、東京都心で最高気温が 25.3度となり、1876年の観測開始以来最も早い夏日だそうです。

 さらに午後になると、一転して強い北風が吹き、空気中のほこりで視界が10キロ未満となる珍しい「煙霧」の現象まで発生した。この煙霧は、寒冷前線が南下した影響で北風が地表のほこりを巻き上げたのが原因とのことで、中国大陸から飛来する黄砂とは無関係とのこと。
 
    (10日午後1時半煙霧発生;NHKニュースより)

 終戦時の1945年3月10日は、米軍による東京大空襲があった日です。このとき10万人の民間人が犠牲となる大きな被害を受けました。そして2年前の明日は、私たちの記憶が生々しい東日本大震災の当日です。何だか3月11日前後はわが国にとって大厄日のような気がします。


(ポカポカ陽気でトサミズキやサンシュユなどが満開)

 この日の午前中に小石川植物園を回ってきました。ポカポカ陽気でしたのでセーターだけの服装でしたが、これでも暑いくらいでした。このところの気温上昇を受け、園内はトサミズキやサンシュユを始め、春の花が次々に咲き出し、次第に春爛漫といった感じになってきました。


 黄緑色のトサミズキ(土佐水木;マンサク科トサミズキ属)の無数の花が、一斉に枝から吹き出し始めました。トサミズキはその名のとおり高知県原産で、蛇紋岩地帯や石灰岩地帯などに生育する落葉低木です。


 サンシュユ(山茱萸;ミズキ科ミズキ属)も満開になりました。小さな黄金色の花が点々と木枝の至るところから吹き出しています。木全体が黄金色に輝いているように見えます。


 桜の中でマメザクラ群に属するソウシュンザクラ(早春桜)。あざやかなピンク色の小さな花が木枝いっぱいに付いていました。早春桜は、富士山や箱根などの山地に分布する富士桜の園芸種の一つで、小柄でかわいらしい花を咲かせます。


 美しいツツジの花も咲き出しました。これは薩摩地方を中心に分布するハヤトミツバツツジ(隼人三葉躑躅;ツツジ亜属ミツバツツジ節)です。赤紫色の妖美な花が人の心を惹きつけます。


(梅林では紅梅、白梅が咲き続ける)


 梅林は最盛期を過ぎましたが、まだまだいろんな紅梅、白梅が咲いていました。日曜画家のグループも見かけました。


 ピンク色の紅梅は開運(かいうん)の園芸名が付いています。後方の黄金色は、満開になったサンシュユです。梅林の一角にサンシュユの大木が生えています。


 明星(みょうじょう)。大輪の立派な白梅の花です。


 いい香りが強く放つ佐橋紅(さばしこう)の紅梅。バックの白梅は明星。


 藤牡丹枝垂(ふじぼたんしだれ)。薄ピンク色の紅梅が見事に枝垂れています。これ以外にも、まだ多くの梅の花が咲いていました。


 梅林の外れに、ボケ(木瓜;バラ科ボケ属)の赤い花が咲いていました。しっとりと落ち着いた和風の趣があります。添景樹として花を観賞する目的でよく植栽されます。


(野の花も賑やか)


 野の花も賑やかになってきました。ニホンズイセン(日本水仙;ヒガンバナ科スイセン属) の花が、まだ盛んに咲いていました。冬の寒さで咲き始めが遅れていたのかも知れません。


 ハナニラ(花韮;ヒガンバナ科ハナニラ属)の清楚な白い花が咲き始めました。アルゼンチン原産でベツレヘムの星とも呼ばれます。日本には、明治時代に観賞用に導入され、その後帰化。葉にニラやネギのような匂いがあり、このことからこの名が由来。


 春の七草のひとつのハコベ(ナデシコ科ハコベ属)の花を見つけました。小さく可憐な白い5弁花です。島崎藤村の詩集に、「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ 緑なすはこべは萌えず ……」とはこべが登場します。


 暖地の草むらや荒れ地に広く自生するトウダイグサ(燈台草;トウダイグサ科トウダイグサ属)。先端に緑色の花序を形成しています。トウダイグサの名前ですが、東大や灯台とは関係なく、燈火の皿に見立てて和名が付いています。茎や葉を傷つけると白い乳液を出し、全草にわたり有毒です。 

 この日は、お昼頃には家に帰ってその後昼寝をしていたので、幸か不幸か煙霧には出会わずに済みました。今から次第に安定した春の陽気になってくるでしょう。ソメイヨシノ、コブシ、モクレンなどの開花が楽しみです。

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2013年3月 2日 (土)

3月の幕開け、春一番が吹き寒桜が満開


 3月は春の嵐で幕開けです。北海道付近に強い低気圧が発生し、3/1はこの低気圧に向かって強い南風が吹き、九州北部や中国、四国、関東で「春一番」が吹き荒れました。さらに、3/2には北海道付近で低気圧が猛発達し、北海道や東北は冬の嵐となり、秋田新幹線が脱線するとか、北海道では吹きだまりに車が埋もれて遭難してしまうなど、大きな被害をもたらしました。

 
          3月2日12時の天気図(tenki.jp より)

 3/2は東京でも強い北風が吹いてましたが、久しぶりでしたので我慢できずに小石川植物園に出かけてきました。昼過ぎで春の日差しがありましたので、十分に春の散策を楽しんできました。


 園内の古井戸の近くにのカンザクラ(寒桜)の高木が満開になって、青空によく映えていました。例年は年明けの1月から2月にかけて開花しますが、今年は寒い日が続いたことから遅れていました。カンザクラはカンヒザクラとヤマザクラ系サトザクラとの交配種で、ソメイヨシノとは異なり濃い目のしっかりとした花を咲かせます。クスノキの巨木が後方にそびえています。


 オウバイ(黄梅;モクセイ科ソケイ属)の落葉低木の黄色の花が咲き出していました。和名に「ウメ(梅)」がついていますが、バラ科の梅とは、花の形が似ているだけで近縁ではありません。また、ソケ属ですのでジャスミンの仲間ですが、花に香りはほとんどありません。中国の北部・中部の原産で、当地での正式名が「迎春花」(インチュンホヮ)で、春先一番に咲く花として知られています。日本へは江戸時代に渡来。



 梅林に近づくにつれ、いい梅の香を強く感じましたので心躍りました。案の定、開花が出遅れていた梅の花が賑やかに咲き出してきました。花の色も赤、白、ピンクと色とりどりで梅林全体として見事に調和しています。


 いろんな品種の梅の木があります。この趣ある曲線的な枝ぶりの梅の木は唐梅(とうばい)の名が付いています。


 春日野(かすがの)。勢いのある白梅です。


 蘇芳梅(すおうばい)。強い芳香が漂わせています。


 白梅の玉英(ぎょくえい)。後方の紅梅(五節の舞)と美しく混じり合っています。これ以外にもいろんな種類の紅梅、白梅が艶やかに咲いていました。


 白梅の中に丸い物体が!よく見てみると、つる性植物のカラスウリの果実です。果実といっても、中身がなくなり皮だけが残ってフワフワとしていました。


 先月初めに咲き始めだったユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科イチリンソウ属)の花も次第に増えてきました。可憐で小さな花ですので、余り目立たず多くの人が通り過ぎていきます。


 フクジュソウ(福寿草;キンポウゲ科フクジュソウ属)もぽつぽつと咲いていました。フクジュソウもユキワリイチゲも、つかの間の春の陽光に生きるスプリング・エフェメラル(春の妖精)の仲間です。


 代表的な野の花オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科クワガタソウ属 )です。星くずのように可憐な青い小さな花が次第に春の野に広がってきました。

 上記以外にも、園内の風景写真を沢山撮ってきました。
    …> 季節のスケッチ(25年3月)


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