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2013年3月20日 (水)

春分の日(続)、春の妖精のカタクリやニリンソウを見つけました


春分の日の続きです>>

 この時期は、もちろん圧倒的な存在感を示すサクラの花が主役になりますが、私にとってはスプリング・エフェメラル(春の妖精たち)などの可憐な春の野に咲く花々との出会いも大きな楽しみになります。 


 ちょうどサクラの花が見頃になる時期に、カタクリ(片栗;ユリ科カタクリ属)の花が咲き出します。例年は3月末から4月上旬ですが、今年は全体的に開花が早まっていますので、この日もひょっとしたらと思いカタクリの群生地に足を運びました。果たして、やはり薄い赤紫色のカタクリの花が秘やかにかつ可憐に咲いていました。

 カタクリの花は6枚の花びらが反り返っていて、まるで春の陽光の下で森の妖精たちが背中の羽根を羽ばたきながら遊んでいるようです。カタクリは古来から親しまれてきていて、万葉集では「堅香子(かたかご)」の名で詠まれています。 

 春先に花を咲かせた後、夏までの間に光合成を行って地下の栄養貯蔵器官や種子に栄養分を蓄え、その後は春まで地中の地下茎や球根の姿で過ごすというライフサイクルを持つ野の花のことをスプリング・エフェメラル(春の妖精たち)と呼びますが、カタクリはその代表格になります。


 スプリング・エフェメラルの仲間で、山麓の林の縁や林の中、土手などに生える多年草のニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科イチリンソウ属)の白い花も見つかりました。まだほんの数輪ですが、4月になるとどんどん咲き出します。ニリンソウには、ひとつの茎に通常2輪の花が咲きます。葉が複雑に裂けた掌状となることから、鵝掌草(ガショウソウ)の別名があります。


 今月に入って咲き出してきたハナニラ(花韮;ユリ科イフェイオン属)ですが、その清楚な白い花が園内の随所の草むらに広がって咲いてきました。アルゼンチン原産でベツレヘムの星とも呼ばれ、当初は観賞用としてわが国に持ち込まれたものです。ハナニラの周りには、星の瞳とも呼ばれる青紫色のオオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)の花がポツポツと咲いています。


 オオキバナカタバミ(大黄花片喰;カタバミ科カタバミ属)の群生地では、なんと黄色の花が一斉に咲き出していました。目立たない草むらのこの箇所だけは輝いているようでした。オオキバナカタバミは道ばたや畑などにごく普通に咲くカタバミの仲間の野草で、葉の紫の斑点が特徴です。


 薄紫色の可憐なコスミレ(小菫;スミレ科スミレ属)の花も、わが世の春とばかりに路傍の草むらに広がってきました。黄色のタンポポの花も数が増えてきました。


 園内の林地に群生している多年草のヤマアイ(山藍;トウダイグサ科ヤマアイ属)。地味で控えめな花(雄花)を付けていました。一方、葉は青々と茂り、ツヤがあります。ヤマアイは昔から染料用に用いられていました。


 球根植物のバイモ(貝母;ユリ科バイモ属)が草むらの中で、静かに花を付けていました。花びらの内側を見ると、網目模様になっていて編笠百合の別名があります。なお、バイモ属のコバイモ類のものは、スプリングエフェメラルの仲間とされています。

 上記以外にも、いろんな野の花が咲いていました。 → 季節のスケッチ(25年3月)

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