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2013年4月 7日 (日)

春花斉放(続):野の花もにぎやかです


 ソメイヨシノの宴の後の4月7日の小石川植物園の風景(続々)です。野の花も春花斉放です。シャガ、オオアマナ、イチリンソウ、ムラサキケマンなど賑やかになってきました。 → 季節のスケッチ(25年4月)



 シャガ(著莪;アヤメ科アヤメ属)の花が咲き出し、ニュートンのリンゴの木の近くの草むらに群生していました。シャガの白い花に交じった黄と青の模様は、何とも幻想的です。この花は1日しかもたず、開花した翌日にはしぼんでしまいます。


 オオアマナ(大甘菜;ユリ科オオアマナ属)の星型の白い花です。
一見するとハナニラ(花韮;ユリ科イフェイオン属)の花に似ていますが、各花弁が細長くスッキリした印象です。そして、ハナニラの花期が終わった頃から、オオアマナが咲き出します。これから春の陽射しを浴びてとまぶしく輝いていて園内のあちこちの林床を一面の白に染めていきます。明治の末頃、ヨーロッパから入ってきた帰化植物です。


 束の間の春の期間だけ地上に顔を出すスプリング・エフェメラル(春の妖精)の仲間のイチリンソウ(一輪草;キンポウゲ科イチリンソウ属)の白い花です。林地の草むらで一輪だけ見つけました。イチリンソウはひとつの茎に花をひとつだけ咲かせ、ニリンソウと比べて大柄の花です。


 イチリンソウの近縁種のニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科イチリンソウ属)の花は、先月から咲き続けています。このニリンソウはひとつの茎からちょうど2輪の花が咲き出しています。やはり、スプリング・エフェメラルの仲間で山麓の林の縁や林の中、土手などに生えています。


 赤紫色の花序を付けたムラサキケマン(紫華鬘;ケマンソウ科キケマン属)も園内の随所で見つけました。ムラサキケマンの花期は4~6月で、キケマン属に特徴的な筒状の花を咲かせています。やはり、スプリング・エフェメラルの仲間で初夏まで成長した後、地上部が枯れ、地下に団子状の塊茎を残します。そして、その年の秋になると数枚の葉を出して年を越し、春になると花茎を立てて花をつけるといったライフサイクルを有しています。全草にプロトピンを含み有毒。誤食すれば嘔吐・呼吸麻痺・心臓麻痺などを引き起こすので要注意。


 キケマン(黄華鬘;ケマンソウ科キケマン属)の黄色の花も見つけました。関東から九州の海岸や低地の木陰に生えます。主に海岸近くの木陰に生育します。ムラサキケマンと同じキケマン属で、やはり毒性があります。なお、華鬘というのは仏殿の欄間などの装飾具のことです。形状がよく似ています。


 セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草;キンポウゲ科デルフィニウム属)の青紫色の花が咲いていました。セリのような葉と、この花の姿が燕の飛ぶ姿を思わせることからこの名が由来。中国原産で明治時代に渡来し、現在では東京を中心に分布しています。


 ムスカリ(ユリ科ムスカリ属)の濃い青紫の小さな花がブドウの房を逆さにしたように並んで咲いていました。園芸植物としてよく栽培され、ブトウヒアシンスの別名があります。タンポポやヒメオドリコソウもムスカリに交じって咲いていました。

 この時期は木々の花だけでなく、草むらで可憐な野の花を見つけるのも大きな楽しみになります。


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