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2013年5月 6日 (月)

風薫る万緑の季節、小石川植物園は色鮮やかな初夏の花々


 4月末~5月初の大型連休の頃は風薫る万緑の季節です。北海道で季節外れの降雪があったというニュースには驚きましたが、東京近辺は暑くもなく寒くもなくといった比較的良い天気に恵まれ、絶好の行楽日和だったと思います。私は、この期間中に近くの小石川植物園に何回か足を運んできました。一面が万緑に覆われている園内ですが、所々に初夏の花々が咲いていて、しっとりと調和がとれた色彩の風景を楽しむことができました。


 小石川植物園のシンボル的な建造物になっている旧東京医学校の建物です。しばらく続いていた修復工事も終わったようで、日本庭園を眺望できる位置に建っています。オオムラサキのツツジが右前景にあって、いかにも初夏の佇まいです。


 植物園の丘上部にツツジ園があって、まだいろんな種類のツツジが鮮やかな彩りを見せています。後方の巨木は常緑樹のクスノキですが、ちょうど新葉への入れ替え時期にあたっていますので、木全体が若々しい感じです。まるで鎮守の森の主のような存在です。


 万緑の季節といわれるこの時期は、本当に樹木の緑が鮮やかです。この樹木はエンジュ(槐;マメ科エンジュ属)です。盛んに新葉が吹き出していますが、この後7月頃に白色の蝶形花を多数開き、蜂などの重要な蜜源になっています。


 イロハモミジ(カエデ科カエデ属)。もちろん秋の紅葉も素晴らしいのですが、緑一色の若葉も見事です。イロハモミジは福島県以西の本州、四国、九州、朝鮮に分布します。


 巨木のユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)を見上げると、大きめの緑葉がうっそうと生い茂っていて壮観です。ユリノキは、チューリップのような花をつけるのでチューリップツリーの別名もあります。秋の黄葉冬木立も見応えがあります。この他にも、園内で鮮やかな木々の緑を存分に満喫できました。


 高木のヒトツバタゴ(モクセイ科ヒトツバタゴ属)の樹上を見上げると、まるで白雪で覆われているかのように、白い花で覆われていました。周りを圧倒する景観で、これを見た昔の人が「何じゃこりゃ」と驚いたことから、ナンジャモンジャの別名が付いたと言われます。


 香りのいいバラの仲間の花も咲いていました。この薄ピンク色の大きめの花はサクラバラ(桜薔薇;バラ科バラ属)です。周りに甘い香りを放っています。これ以外にも、ノイバラナニワイバラサンショウバラ などの花々も咲いていました。


 タニウツギ(谷空木;スイカズラ科タニウツギ属)のピンク色の花が数多く密集して咲いていました。タニウツギは山野に自生する落葉低木で、特に谷間に多く生息します。


 ツツジの仲間もまだ咲いていました。これは石垣島や西表島に自生するというセイシカ(聖紫花;ツツジ属セイシカ亜属)の花です。神秘的な語感の和名は、 山奥の渓流沿いという秘境に咲く花のイメージに似合います。


 ヨーロッパ原産の「西洋あやめ」の代表種の一つジャーマンアイリス(アヤメ科アヤメ属)の花が集まって咲いていました。日本のアヤメの仲間と比べて大柄、花弁にはフリルが入って華やかです。カキツバタイチハツカマヤマショウブ などのわが国のアヤメ科の仲間の花々も咲き始めました。


 暖かな陽光のに誘われ、所狭しと数多くの野の花が咲き出してきました。ふと近くのタンポポの花を見やるとアゲハがぶら下がっているかのようにくっついていました。


 赤紫色のムラサキカタバミ(カタバミ科カタバミ属)の群生です。これ以外にも白い花のシロバナイモカタバミ、黄色い花のカタバミもよく見かけます。


 キンポウゲ科キンポウゲ属の野の花ウマノアシガタ(馬の蹄)です。小さな黄色の花が陽光を浴びてキラキラと光っていました。



 サギゴケ(鷺苔;ゴマノハグサ科サギゴケ属)の紫色の小さな花も見つけました。本州、四国、九州の湿ったあぜ道などに分布する多年草。匍匐茎で広がっていき、やがて苔のように地面を葉がびっしりと覆ってしまいます。 
           → 季節のスケッチ (25年5月)


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