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2013年7月

2013年7月21日 (日)

参議院選挙の週末はハス、サルスベリ、ナデシコ等の夏の花々


 この週末は、参議院議員選挙が行われています。今回の選挙は、「衆参のねじれ解消」、「アベノミクスによる経済回復」などが争点になっています。私は早朝に投票を済ましてきましたが、正午時点では投票率は低めのようです。果たして結果がどうなるのでしょう。
 

 さて、この週末の都心の夏の風景を紹介します。先週の猛暑が一服しましたので、散策も比較的容易でした。


 日曜の早朝、ハス(蓮;スイレン科)の花を見ようと上野公園の不忍池に出かけてきました。果たして池の所々にかなりの数の桃色のハスの花が咲いていました。そして、驚いたことに早朝にもかかわらずカメラやスマホをもった大勢の人で賑わっていました。


  ハスの花は東の空が白む早朝に開花し、午後には閉じてしまいますので、午前の早めに出かける必要があります。大きな楯型の葉と天を向いて咲く大きな美しい花が幻想的で、いつもその見事さに感動します。仏教では極楽浄土を象徴する花として「蓮華」ともいいます。


 不忍池には、水鳥や亀、鯉などの小動物が生息しています。池の周辺部に等距離に並んで杭に水鳥が一羽ずつ仲良く休憩していました。池の中の小魚でも狙っているのでしょうか


 これは、わが家の庭先です。今年はサルスベリの花が盛んに咲き出してきました(昨年まではあまり花を付けなかった)。ムクゲの花も前から咲いています。元気な花の勢いを見ると、嬉しくなってしまいます。


 以下、小石川植物園の風景です。赤い建物の周りは季節ごとにいろんな花が咲くようになっていますが、今は緑一色です。右手前や左方はサルスベリの木なのですが、花をまだ付けていません。


 見事な迫力のオニユリ(鬼百合;ユリ科ユリ属)の花が咲いていました。オニユリは、大型の鱗茎をもつ多年草でいろんな薬効があります。黒い斑点の大きな花はすごさがあり、鬼の名が付いたのでしょう。


 カノコユリ(鹿の子百合;ユリ科ユリ属)の花も咲いていました。四国・九州地方の山地に自生しています。花が美しいので、昔から観賞用に栽培もされている。花弁に鹿の子模様の斑点があることからこの名が由来。ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)の別名があります。カノコユリは、シーボルトがオランダに持ち帰り、ヨーロッパのユリ栽培ブームの立役者になったユリです。


 ヒマワリの近縁種の多年草シカクヒマワリ(四角向日葵;キク科)です。ヒマワリは真夏の太陽の下で大輪の花を咲かせますが、このシカクヒマワリは小さくて華奢な花を多く咲かせ、ヒマワリとは異なった風情をもっています。茎の断面が四角なことからこの名前が付いたようです。


 繊細な感じのカワラナデシコ(河原撫子;ナデシコ科ナデシコ属)の花です。秋の七草の一つで、7月頃から秋にかけて花を咲かせます。単にナデシコとも呼ばれる。まさに大和撫子の風情があります。


 草むらにヤブミョウガ(藪茗荷;ツユクサ科ヤブミョウガ属)の白い花を多く見かけました。ヤブミョウガは、山地の林の中などに生える多年草。葉の形がミョウガに似ていることからヤブミョウガの名がついています。


 草むらの随所に、ヤブラン(薮蘭;ユリ科ヤブラン属)の紫色の穗状の小さな花が咲いています。ヤブランは東アジアに分布し、 開花期は夏から秋。 園芸品種には葉に斑入りのものがあり、庭の木陰で栽培され、花期以外にも鑑賞されます。


 湿地に生える多年草ミズカンナ(水カンナ;クズウコン科ミズカンナ属)が、青々と園内の池の中に繁っていました。葉はカンナに似ていことからこの名が由来。よく見ると、大きな葉の上部に質素な花が付いています。

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2013年7月19日 (金)

社会センサー先導研究プロジェクトのスタート


 このたび新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「社会課題対応センサーシステム先導研究」の中で「社会課題対応常時・継続モニタリングシステムの開発」の受託が決まり、これを受け、NMEMS技術研究機構に16企業、1独法および1一般財団法人が結集し、1年間の先導研究を実施します。

         [研究体制]



       [先導研究の概念図]


 本プロジェクトでは、社会・産業インフラ、農業・畜産、健康・医療分野において『対象を常時・継続的にモニタリングし、現象を把握し、管理者に最適な判断材料を提供することを可能とする』といった共通のコンセプトを有する社会課題対応センサーシステムの先導研究を行うこととしています。

(参考)
 → 社会センサー先導研究プロジェクトの概要
 → ブログ記事


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2013年7月 7日 (日)

梅雨明け後に猛暑到来、小石川植物園は本格的な夏の風景


 7月6日、関東甲信地方は梅雨明けしたとみられるとの発表が気象庁からありました。平年の梅雨明けは7月21日頃ですので15日早く、昨年の7月25日より19日早い梅雨明けになりました。


 これは梅雨明け当日の風景です。わが家のベランダから小石川植物園を眺めてみると、濃い緑に覆われる植物園の上方に真夏の青空が広がっていました。

 梅雨明け後の7日は日曜でした。南から暖かい空気が流れ込んで気温がぐんぐん上昇し、東京の都心で今年初めて35度を超える猛暑日になりました。この猛暑はしばらく続きそうなので、熱中症には要注意です。

 さて、日曜日(7日)に数週間ぶりに小石川植物園を訪れてきました。朝から猛暑が予報が出ていましたので、開園時間の午前9時直後に入園しました。それでも相当な暑さで大変でしたので、急いで園内を周り、夏の風景の写真を撮ってきました。


 桜並木の風景ですが、すっかり深緑に覆われてきました。暑さのせいで、さすがに人出はまばらです。


 園内では、夏の花木が花を付け始めました。これはムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)の花です。いろんな色合いのムクゲの花々が園内の随所に咲くようになります。風雅なムクゲの花は落ち着いた雰囲気で夏中咲き続けます。


 炎暑の夏を延々と咲き続けるキョウチクトウ(夾竹桃 キョウチクトウ科キョウチクトウ属)です。中国原産の常緑低木で、赤花と白花があります。夾竹桃の名は、葉の形状が竹に似て狭く、花が桃に似ていることに由来します。ただ、キョウチクトウは優れた夏の花木ですが、花、葉、枝、根、果実すべての部位や、周辺の土壌にも毒性があるので注意が必要です。


 クサキョウチクトウ(草夾竹桃;ハナシノブ科フロックス属)の鮮やかな赤紫色の小さな花が塊状に咲いていました。その名のとおり花はキョウチクトウに似ているのですが、分類上は全く異なります。


 この時期は、夏の野がユリ科の花々で賑やかになります。橙色の八重咲きの花はヤブカンゾウ(薮萓草;ユリ科ワスレグサ属)です。園内のアチコチに自生しています。ノカンゾウ(野萱草)ユウスゲ(夕菅)ニッコウキスゲ(日光黄菅)などはワスレグサ属の同属です。


 夏の最も暑い時期に満開となるヤマユリ(山百合;ユリ科ユリ属)も林の中で咲いていました。、北海道と北陸地方を除く近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布します。強い香り、赤い斑点など強烈な個性を感じます。


 オニユリの変種で、黄金色のオウゴンオニユリ(ユリ科ユリ属)。黄金色に赤褐色の斑点が点々と付ける美しいユリの花です。オウゴンオニユリはもともと対馬に自生していたものですが、自生地が極端に減少しているようです。


 北米原産の多年草キクイモモドキ(キク科キクイモモドキ属)の花も咲き始めました。小さ目の黄色の花が群れて風にたなびいていて、よく目立ちます。立派な植物に対して、「○○モドキ」の名付けはどうかと思います。


 阿蘇など九州の一部に自生するヒゴタイ(キク科ヒゴタイ属)です。完全な球形の花をつける珍しい植物です。これから徐々に色づき、神秘的な瑠璃色の球体の花を咲かせます。葉はアザミに似て切れ込みがあり、棘があります。


 質素な感じのミソハギ(ミソハギ科ミソハギ属)の花が咲き始めているのを見つけました。ミソハギはお盆の頃に仏前に供えられるので盆花とも言われます。この花を見ると夏を実感します。


 ヤマモモソウ(山桃草;アカバナ科ガウラ属)。多数の小柄の白い花が風に舞っているようでした。一つ一つの花をじっくりと見ると、花の姿形が白蝶に似ています。このことからハクチョウソウ(白蝶草)とも呼ばれます。


 ヒルガオ(昼顔;ヒルガオ科ヒルガオ属)の花を園内の随所で見かけます。ヒルガオは地下茎で広がります。このヒルガオはオキナワハイネズ(ヒノキ科)の植え込みから顔をのぞかせていました。


 面白い形状のネジバナ(捩花;ラン科ネジバナ属)の花を見かけました。すなわち、花が花茎の周りに螺旋状に並んで咲き、ちょうどネジのようです。「ねじれた花序」が和名の由来になります。湿っていて日当たりの良い、背の低い草地に生育します。

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