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2013年9月

2013年9月21日 (土)

秋の彼岸の連休、無数のヒガンバナで園内が真っ赤に染まる


 先日の台風18号が猛暑を連れ去ってくれて、爽やかな秋晴れの日が続くようになってきました。そして早いもので、いつの間にか秋の彼岸を迎えました。この日は珍しく午後3時頃に小石川植物園に入園し、一面のヒガンバナ(彼岸花)で真っ赤に染まる園内の風景を楽しんできました。園内の日差しは、いつもと異なり午後から夕刻のものになります。


 実は、猛暑の影響がどう出るのか気になっていたのですが、心配無用でした。園の入口のすぐ近くにあるヒガンバナの群生地に足を運んでみると、一面に真っ赤なヒガンバナが広がっていました。


 ヒガンバナの大多数が赤い花ですが、希に白い花も混じっています。白花のものは白花曼珠沙華とも言われます。ヒガンバナは昔から墓地に植えられていて、まさに故人を弔っているように思えます。



 ヒガンバナにはよくアゲハチョウが集まります。ヒガンバナは有毒植物ですが、アゲハチョウには何ともなさそうで、花から花へと飛び回り大好物の花の蜜を堪能しています。


 ヒガンバナは園内の随所に咲いていますが、このヒガンバナの後方に、数多くの「小仏」が立ち並んでいました。本当にヒガンバナが故人を弔っているような風景です。実は、この「小仏」はラクウショウ(落羽松)の気根です。


 ヒガンバナ以外の花も、少し見かけました。これはスイフヨウ(酔芙蓉)の花です。午前中の白い花の色は、この頃になるとピンク色に染まり、まるで酔いが回ってきたような風情です。


 秋の七草の一つのフジバカマ(藤袴)も咲き出してきました。楚々とした白い花が、秋の野に似合っています。

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2013年9月16日 (月)

台風18号が列島横断、この後は本格的な秋へ


 大型の台風18号が暴風域を伴ったまま、16日早朝に豊橋市付近に上陸して、その後夕方にかけて関東から東北地方を通過、各地で大雨、突風が発生し、洪水、土砂崩れ、建物崩壊などの大きな被害をもたらしました。


            (日本気象協会HPより)

 今回最も驚いたのは、台風の進路から外れて北側にある京都、滋賀、福井に「特別の警戒を要する大雨」が降り、観光地で知られる京都嵐山の渡月橋が冠水して今にも橋が流されそうになったことです。幸いにも、橋は流されずに残ったようで、ひと安心です。気象庁によると、日本の北の上空で気圧の谷が西から東へ移動し、乾燥した冷たい空気が流れ込んでいたため、南からの湿った空気とぶつかり合って日本海側に前線ができ、雨雲が発達したためだそうです。

      (京都嵐山の渡月橋、2010年10月撮影)

 台風一過というように、明日からは全国的に朝は涼しい空気に包まれ、カラッとした秋晴れになりそうです。いよいよ秋到来ですね。

 次に小石川植物園の風景ですが、この3連休は台風などの影響で訪れることが出来ませんでしたので、先週の7日の様子を紹介します。


 9月に入ってもサルスベリ(百日紅)の花が咲き続けていて、まだ夏の佇まいが残っていました。その一方で、秋の気配が確実に広がってきています。


 園内の柴田記念館の周りには、マリーゴールドトレニアキバナコスモスなどの秋の草花がきれいに植えられていました。


 マメ科のつる性植物のクズ(葛)が大きな木々をすっぽりと覆っていました。すさまじい風景です。クズは繁殖力が旺盛で、海外ではグリーンモンスターと呼ばれています。


 近くに寄ってみると、赤紫色のクズの花を見つけました。クズの花は秋の七草の一つです。根からは葛澱粉が採れ、葛湯とかくず餅などに用いられます。また、葛根として漢方にも使われます。


 また、彼岸の頃に草むらを真紅に染めるヒガンバナ(彼岸花)が咲き始めていました。とは言っても、まだほんの数輪だけです。今月の下旬には見頃になると思います。

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