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2013年11月

2013年11月24日 (日)

11月下旬、都心でも深まる木々の紅葉・黄葉


 23日、24日の週末はよく晴れ上がりました。わざわざ遠出するまでもなく、東京都心でも深まる木々の紅葉・黄葉を存分に楽しむことができました(詳細な写真→ 25年11月のスケッチ )。




 東京駅丸の内口から和田倉門交差点、皇居へと続く行幸通りの両側のイチョウの街路樹は黄金色に輝いていて見応えがありました。東京海上ビル(左)や丸ビル(右)の高層ビル群の間に立ち並んでいます。正面に小さく見えるのは東京駅丸の内口です。


 イチョウ並木のすぐ隣に和田倉門噴水公園があります。公園内に立ち並ぶケヤキの木の紅葉が進んでいます。後方に皇居の建物が見えます。


 和田倉公園付近の日比谷通り沿いの風景です。洋風の銀行会館の建物とイチョウ並木の黄葉がうまく調和しています。お堀の水面も黄葉を映し出しています。


 本郷の東大構内の正門から安田講堂に続くイチョウ並木も有名ですが、イチョウの黄葉のボリュームが余りに多く、安田講堂の建物の姿が全く見えませんでした。後方は法学部の建物です。


  かつて私が学んだ工学部6号館の風景です。前のケヤキの大木が褐色に紅葉していました。


 小石川植物園の旧東京医学校の建物の周り。イロハモミジ(左)やドウダンツツジ(右手前)など紅葉が進んでいました。以下園内の風景です。


 ソメイヨシノの桜並木もかなり染まってきました。春先には桜花が満開になりますが、この季節も紅葉が楽しめます。


 精子発見のイチョウの大木の見事な黄葉です。明治29年に平瀬作五郎博士が、この大イチョウに実るたくさんのギンナンを観察して動く精子を発見し、世界的に有名な研究業績になりました。


 園内には数多くのイロハモミジが生えていますが、葉の様子を観察すると、このように真っ赤に紅葉するものや、まだ緑葉のもの、橙色のものなど様々です。




 ナンキンハゼ(トウダイクサ科ナンキンハゼ属)の無数の木の葉が青空の中で風に揺れ、キラキラと輝いています。 ナンキンハゼの実が見えますが、種皮が蝋状の物質で覆われ、ハゼノキと同じようにロウを採取します。


 落葉高木のムクロジ(無患子;ムクロジ科ムクロジ属)の見事な黄葉。落葉後に残る木の実には沢山のサポニンが含まれ、その界面活性作用で石鹸のように泡立ちます。さらに果皮を剥くと、中から黒い種子が現れる。堅くて光沢があって、羽根突きの玉や、数珠玉として使われます。




 中国の河南、長江流域が原産のニッサボク(ヌマミズキ科ヌマミズキ属)。街路樹や庭園樹に用いられています。ニッサボクの紅葉は美しく、ニシキギ(錦木) 、スズランノキ(鈴蘭の木;ツツジの仲間)と共に世界三大紅葉樹の一つといわれます。


 トサミズキ(土佐水木; マンサク科トサミズキ属)の黄葉。葉脈が目立ちます。春先には小さな黄緑色の花を一斉に開花させ、5月頃には特徴的な緑葉が楽しめます。


 落葉小高木のシラキ(白木;トウダイグサ科シラキ属)。材や木肌が白いことからこの名が付く。丘陵、山地の斜面や谷筋に多く見られ、綺麗に紅葉する地域もあるそうです。ここでは、残念ながら橙色でした。

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2013年11月17日 (日)

晩秋の山形の紅葉風景


 11月中旬、所用があって郷里の山形を訪ねてきました。今年は、1週間前に降雪があったので車でのドライブが心配だったのですが、気温が少し上がり雪が解け、運転は問題がありませんでした。

 ただ上空の寒気の影響で不安定な天気が続き、天気予報では晴れマークが付いても平地は霧が立ちこめ、格好な撮影日和といかなかったのが残念です。それでも、山寺、天童、東根などを回って、晩秋の去りゆく紅葉風景をカメラに収めてきました。


 これは山腹に建てられた山寺(立石寺)の見事な眺望です。山寺は、俳聖芭蕉が「閑かさや 岩にしみいる 蝉の声」と詠んだ地として有名。山肌が紅葉していますが、霧が晴れた時間を狙って撮りました。観光客はまず右下の根本中堂を参拝して、その後山中の石段を登って、左上の五大堂にたどり着きます。ここが大部分の人の目的地になります。ここからの見晴らしは素晴らしい。



 上の山寺の全体眺望は、古民家を移築再現したモダンな和風建物が並ぶ観光スポット「山寺風雅の国」からになります。風雅の国の庭先には先日の初雪がまだ少し残っていました。茶室(芭蕉庵)では一服できます。



 風雅の国の近辺の風景です。上図は赤い実だけが残ったナナカマド、下図は、落葉後に残った無数の柿の実。いかにも晩秋の風情で、まもなく冬に突入です。


 山寺から車で下ると、将棋の駒で有名な天童市に入ります。この地に整備されている県総合運動公園に立ち寄ってみると、まだ美しい晩秋の風景が残っていました。


 公園内の有名なイチョウ並木。落葉した黄葉が歩道にぎっしりですが、木々にもまだ少し黄葉が残っていました。


 ハナミズキの赤い実が残っていました。背景はイチョウの黄葉になります。


 公園内の紅葉風景が続きます。これは橙色に燃えるヤマモミジです。この運動公園は、スポーツをしなくとも散歩するだけでも十分に楽しめるようになっています。


 サクラの木も美しく紅葉していました。


 最後に東根市の大ケヤキに立ち寄りました。わが郷里の誰もが敬愛する巨木です。空は少し薄暗くなっていましが、その雄姿が褐色に輝いていました。落葉が進み、やがて冬木立になります。

 この他にも、いろんな写真があります。
   …> 季節のスケッチ (25年11月)


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2013年11月 9日 (土)

11月上旬、冷え込み厳しく秋深まる


 立冬(11月8日)が過ぎ、暦の通り冷え込みが厳しくなってきました。今朝は北陸から北の広い範囲で、今シーズン最も冷えています。最低気温が零度未満になると「冬日」といいますが、週末の9日は北日本を中心に、全気象観測地点の約4分の1が冬日になりました。郷里の山形では初霜と初氷が観測されたそうです。

 東京地方も気温が低めでしたので、コートを引っ張り出して小石川植物園に出かけてきました。11月に入ってから、休日は晴天に恵まれず、この日もあいにく曇天でした。青空は植物写真の背景に最高なのですが仕方ありません。園内は紅葉・黄葉が徐々に広がり、また木の実も目立つようになり、秋の深まりを実感してきました。


 園内の木々の緑もだいぶ紅葉・黄葉が進んできました。これはカツラ(桂;カツラ科カツラ属)の大樹が立ち並んでいる空間ですが、ハート状の丸みを帯びた木の葉の黄色が目立つようになってきました。カツラは日本各地の街路樹や公園樹に利用されています。落葉は独特の甘い香りを呈しますので、近くにカツラの木があることにすく気づきます。


 ハゼノキ(櫨の木;ウルシ科ウルシ属)が橙色に美しく紅葉していましたが、よく見ると、紅葉の木枝から沢山の薄黒い房状の実が垂れ下がっています。この果実から木蝋が採れ、和蝋燭、坐薬や軟膏の基剤、ポマード、石鹸、クレヨンなどの原料として利用されています。また、樹皮や心材は黄櫨染という優しい感じの染料に用いられます。


 季節の花ツワブキ(石蕗;キク科ツワブキ属)を見つけました。 日陰の薄暗いところで鮮やかな黄色の花が突如出現します。ツヤツヤとした葉が特徴で、形状は蕗の葉に似ています。低地から山地の日陰や海岸に多く、日本庭園の石組みや木の根元などに好まれます。



 先月末から咲き出したサザンカの花が盛んに咲いてきました。童謡の「たき火」にも唱われているようにこの季節の風物詩で、民家の生け垣などにも用いられます。サザンカは種類が多く、上の赤花は根岸紅、下の白花は千代鶴の品種名が付いています。これ以外にも、雪山雪月花タイワンサザンカのサザンカの花が咲いていました。


 紅葉・黄葉も広がってきました。これは、ソメイヨシノ(染井吉野)です。春の桜の花葉桜を楽しんで、この時期は橙色に紅葉します。


 モミジバフウ(マンサク科フウ属)の黄葉。モミジバフウは、北米から中南米原産の落葉高木。葉の形がモミジに似ています。


 北アメリカ原産の落葉高木ヌマミズキ(沼水木;ヌマミズキ科ヌマミズキ属)が紅葉していました。ヌマミズキはイチョウメタセコイアヒッコリスズカケノキなどと共に、第三紀にわが国で繁栄し、その後日本列島から絶滅した植物の一つです。


 シナマンサク(支那満作;マンサク科マンサク属)の木の葉が陽光に透けて美しく輝いています。新春には黄色の花を咲せてくれます。


 ヒッコリ(クルミ科クルミ属)の黄葉も見事です。ヒッコリは北米に広く分布する広葉樹で、アメリカでは伝統的に燻製に使われています。


 この時期、木の実も多く見つかります。これはイイギリ(飯桐;イイギリ科イイギリ属)の赤い実です。大木の樹上に房状の実がいくつも垂れ下がっていました。ヒヨドリなどの小鳥の大好物です。


 ホンカイドウ(本海棠;バラ科リンゴ属)の実が熟し始めていました。この木は、夏の間すっぽりとつる性植物のクズ(葛)に覆われますが、大丈夫のようです。


 ヒマラヤズミ(バラ科ナシ亜科リンゴ属)に小さな赤い実が付いていました。ヒマラヤズミは中国南西部からインド北部(ヒマラヤ)にかけての山地に分布する落葉高木。初夏にリンゴやナシの花に似た白い花を咲かせます。


 ナンテン(南天;メギ科ナンテン属)の赤い実です。年明けまで赤い実を付け続けます。ナンテンは難を転ずる縁起のよい木と言われています。庭木によく用いられます。


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