晩秋の山形の紅葉風景
11月中旬、所用があって郷里の山形を訪ねてきました。今年は、1週間前に降雪があったので車でのドライブが心配だったのですが、気温が少し上がり雪が解け、運転は問題がありませんでした。
ただ上空の寒気の影響で不安定な天気が続き、天気予報では晴れマークが付いても平地は霧が立ちこめ、格好な撮影日和といかなかったのが残念です。それでも、山寺、天童、東根などを回って、晩秋の去りゆく紅葉風景をカメラに収めてきました。

これは山腹に建てられた山寺(立石寺)の見事な眺望です。山寺は、俳聖芭蕉が「閑かさや 岩にしみいる 蝉の声」と詠んだ地として有名。山肌が紅葉していますが、霧が晴れた時間を狙って撮りました。観光客はまず右下の根本中堂を参拝して、その後山中の石段を登って、左上の五大堂にたどり着きます。ここが大部分の人の目的地になります。ここからの見晴らしは素晴らしい。


上の山寺の全体眺望は、古民家を移築再現したモダンな和風建物が並ぶ観光スポット「山寺風雅の国」からになります。風雅の国の庭先には先日の初雪がまだ少し残っていました。茶室(芭蕉庵)では一服できます。


風雅の国の近辺の風景です。上図は赤い実だけが残ったナナカマド、下図は、落葉後に残った無数の柿の実。いかにも晩秋の風情で、まもなく冬に突入です。

山寺から車で下ると、将棋の駒で有名な天童市に入ります。この地に整備されている県総合運動公園に立ち寄ってみると、まだ美しい晩秋の風景が残っていました。

公園内の有名なイチョウ並木。落葉した黄葉が歩道にぎっしりですが、木々にもまだ少し黄葉が残っていました。

ハナミズキの赤い実が残っていました。背景はイチョウの黄葉になります。

公園内の紅葉風景が続きます。これは橙色に燃えるヤマモミジです。この運動公園は、スポーツをしなくとも散歩するだけでも十分に楽しめるようになっています。

サクラの木も美しく紅葉していました。

最後に東根市の大ケヤキに立ち寄りました。わが郷里の誰もが敬愛する巨木です。空は少し薄暗くなっていましが、その雄姿が褐色に輝いていました。落葉が進み、やがて冬木立になります。
この他にも、いろんな写真があります。
…> 季節のスケッチ (25年11月)
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