三連休初日、穏やかな天気で白梅が咲き出しました

三連休の初日、今年初めて小石川植物園に出かけてきました。全国的は厳しい寒さが続いています。東京も朝方には零度になってこの冬一番の冷え込みになったようですが、日中の気温は9度まで上がり、風もなく穏やかで心地よい園内散策になりました。
新春の園内の様子ですが、年末から咲いている山茶花(さざんか)の花に加えて、蝋梅(ろうばい)や水仙(すいせん)などの季節の花も咲き出していました。梅林ではポツポツと咲いている白梅を見つけてました。少しづつですが園内が賑やかになってきます。また、メタセコイア、スズカケノキ、ユリノキなどの巨木・高木の冬木立は迫力があります。


サザンカ(山茶花;ツバキ科)の花は色んな品種があって11月頃から咲き出しますが、新年になってもまだ咲き続けています。上の赤花は品種名が歌枕の山茶花です。下の小さな白い花はトガリバサザンカ(尖葉山茶花;ツバキ科)です。葉の先が尖っているのが特徴です。 ツバキ科の仲間では、サザンカの花が咲き終わるとツバキの花にバトンタッチします。


ロウバイ(蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)の花はいつも新年の時期に咲き出します。顔を近づけると、梅の香のような本当にいい香りがします。黄色の小さなロウバイの花はその名の通り、まるで透き通ったロウ細工のように見えます。下はロウバイの近縁種ソシンロウバイ(素心蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)です。やはり芳香を放ちながら盛んに咲いていました。この花はロウバイと異なり、花全体が黄色で中央部の色の変化のないのが特徴です。


紅梅、白梅の色んな梅の木が植えられている梅園に立ち寄ってみました。新年から少しづつ咲き出すのですが、何故か年によって初めて咲く梅の花が異なります。今年は長寿(上)や鶯の谷(下)の白梅がポツポツと咲いていました。梅園ではこの後次々に紅梅、白梅の花が咲き出してきて、3月中頃まで楽しむことができます。

小石川養生所の頃から使われていたという古井戸(今は使われていない)のすぐ近くにニホンズイセンが植えられていて、毎年この時期に咲き出します。今年も例年通りのようで、数輪の花が咲いていました。真ん中の黄色の部分がアクセントになっています。

園内には数多くの巨木・高木の落葉樹が生えています。この時期はすっかり落葉して冬木立になっていて、迫力ある樹形は見応えがあります。この写真はスギの先祖のメタセコイア(スギ科メタセコイア属)。凛として天に伸びるような見事な冬木立です。


白い木肌が目立つスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属、別名プラタナス)の冬木立です。つい自然の造形美に見とれてしまいます。樹上に目を凝らすと、枝に鈴のような実が沢山付いているのが分かります。

路傍にタンポポ(蒲公英;キク科タンポポ属)の花を一輪見つけました。やがて草むらがタンポポであふれるようになりますが、この時期に見かけると嬉しくなります。

寒中でも日中は暖かいからでしょうか。ネコたちが仲良く揃って日なたぼっこをしていました。穏やかな園内を象徴しているようでした。
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