立春過ぎて都心に大雪、小石川植物園の梅林も被害
立春過ぎて大雪が相次ぎ、小石川植物園の梅林もだいぶ被害を受けてしまいました。
2月の寒気、相次ぐ大雪
まず、立春以降の天気の動きを振り返ってみます。
2月に入った頃は気温も高くこのまま陽春を迎えそうな気候でしたが、その後上空に強力な寒気が張り出してきたことから、洋上で発生する南岸低気圧の北進に伴って、相次いで大雪になってしまいました。大雪と言っても、雪国育ちの者からみればたいした降雪ではないのですが、首都圏などは備えがないため、大きな被害が発生しやすいわけです。
1回目の大雪。洋上で発達した南岸低気圧の接近による8日早朝の雪景色(わが家のベランダからの眺望)。この時点の積雪は3cmでしたが、この後大雪警報が出され、8日中雪が降り続けて結局20cmに達しました。交通機関も休止が相次ぎ、首都圏は大混乱となりました。
[毎日新聞より]
[朝日新聞より]
この写真は16日早朝の小石川植物園ものですが、気温が上がらず、全然積雪が消えていません。この日、先週に引き続き家の前の雪かきをしましたが、湿った雪が重く作業が大変でした。
2月下旬の小石川植物園、枝折れの被害
3回目の大雪は空振り。23日の週末は雪の恐れがなくなったので、久しぶりに小石川植物園を訪れてきました。大雪前に咲き出していた梅の花がどうなっているのか気がかりで、入園してすぐ梅園に足を運んでみました。
梅林では紅梅、白梅が2月初旬の頃と同じように咲いていましたので、ひと安心。しかし、よく見てみると、梅の木の枝が折れて垂れ下がっています。
2回目の降雪が湿気を多く含み重かったので、園内では梅林を中心に多くの木の枝が折れる被害が出ていました。見事な梅の木ばかりですので残念です。
しかし枝折れの被害があったものの、この日も寒さにめげずいろんな梅の花が咲いていました。 梅林では、この後3月末頃までいろんな品種の梅の花が次々と咲き出してきます。芳香を楽しみながらの梅花鑑賞がまだまだ続きます。
この季節の野の花も、寒い日が続くため開花が遅れ気味です。これは春の妖精(スプリングエフェメラル)の仲間のフクジュソウ(福寿草;キンポウゲ科フクジュソウ属)です。半開状態のものを一輪だけ見つけました。昨年より咲き出しがかなり遅れています。
同じ春の妖精の仲間のユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科イチリンソウ属)も、恐る恐る地上に顔を覗かせてみたといった感じでした。単なる雑草と思うのでしょうか、誰も気づかず通り過ぎていきます。
2週間に亘り開催されたソチ冬季五輪(日本勢の獲得メダル数は8個)がこの23日に終了しましたが、振り返ってみると偶然ながら五輪の開催中ずっと寒気が居座り続き、大雪被害をもたらしたことになります。冬季五輪の終了と共に寒気が去り、今週の中頃から陽気が訪れるとのことです。平常生活に戻ることができ、何かホッとした感じになります。
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