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2014年2月 7日 (金)

BEANSプロジェクト終了1年、BEANS研究者が未来を拓く


BEANSプロジェクトが終了して早くも1年
 早いもので、筆者が係わったBEANSプロジェクト(2008年~2012年)が終了して、約1年経ちました。BEANSプロジェクトは、ナノテク、バイオテクノロジーなどの異分野技術と従来のMEMS技術とを融合させることにより、革新的次世代デバイス(BEANSデバイス)の創出に必要となる基盤的プロセス技術群を開発し、そのプラットフォームを確立することを目的として5年間遂行され、多大の成果を生んで 2013年3月末に終了しました。
      → BEANSプロジェクトの発足 (2008.9.3)
      → プロジェクト終了にあたり (2013.2.12)

 今後はプロジェクト研究成果の実用化が進み、「環境・エネルギー」、「医療・福祉」、「安全・安心」分野等における新しいライフスタイルを創出する革新デバイス・応用システムが次々と出現していくことが期待されます。



 BEANSプロジェクトの成果を普及するため、BEANS技術研究センターが設置され、BEANSパテントショップBEANS知識データベースの運営がなされていて、国プロ終了後の成果普及の新たな取り組みとして注目されています。



高いプロジェクト評価を受ける
 昨年末にNEDOから公開されたプロジェクト事後評価報告書においても、高い評価を受けました。以下、総合評価部分を原文のまま紹介します。
 バイオ技術とIT 技術等の異分野技術を活用した新しい機械の創造という目標は、挑戦的で今後日本の先端機械技術の国際的地位を決める上で重要であり、NEDO プロジェクトとして実施した意義は大きい。

 本プロジェクトは、これまでの縦割り構造社会を打破した異分野融合プロジェクトとして日本のこれからの新しい産業を創造する製造技術という観点から非常にチャレンジングであるにもかかわらず、技術レベルの高い研究成果が得られており、様々なMEMS 応用分野での産業技術としての発展が期待できる。また、本プロジェクトを通してMEMS/NEMS 技術の最先端研究を担う若手研究者が多数育成されたことは大いに評価できる。

 但し、産業化への要素技術としては良いが、開発技術が既存の技術や製品と比べて優位性があるかは疑問が残る。今後、広く他の高機能デバイスに活用するためには、開発したプロセス技術を他の競合技術と比較しその利点・欠点をより明確にすることが必要である。実用化には開発プロセス技術のポテンシャルを俯瞰的に示すプラットフォーム技術マップが有効となると考えられ、そのためには当該プロジェクトで開発したデータベースをさらに整備・改善し、継続的に維持する努力が必要である。


先端科学の革命児はBEANS研究者
 ところで、さる2月2日放映のNHKのサイエンスZEROの番組に、東大生産技術研究所の竹内昌治准教授が「先端科学の革命児」として出演していました。

 大胆な発想で先端科学に革命を巻き起こすユニークな研究者たちを特集するということで、竹内准教授が生きた細胞で人形や編み物を作ったり、細胞をひも状に加工して病気の治療に役立てようという驚きの最新研究についてのリポートでした。

 さらに、番組では医療応用だけでなく、食肉を細胞から作るようにすると家畜を使わずに畜産ができるようになる等、夢のような将来展望が語られ、大いに盛り上がっていました。


[NHK WEBより]

 実は、この番組で先端科学の革命児と紹介された竹内准教授はBEANS研究者です(でした)。彼の研究内容は次のブログ記事 (2009.2.3)に紹介されています。


 上述の事後評価報告書に「本プロジェクトを通してMEMS/NEMS 技術の最先端研究を担う若手研究者が多数育成されたことは大いに評価できる」との記述ありましたが、その通りです。竹内准教授を始め、多くのBEANS若手研究者たちがプロジェクトから巣立ちました。彼らが各研究分野で活躍され、科学技術の発展、わが国経済の再生、さらには人類の福祉向上に大きく貢献していくことを希っています。

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