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2014年4月 4日 (金)

4月初旬、小石川植物園はサクラの花が新緑に染まる


 ちょうど4月1日に満開になったソメイヨシノですが、その後の雨風などで空に舞う花びらの数が次第に多くなってきます。そこで、後悔しないようにと平日に休暇を取って小石川植物園のサクラを見に行くことにしました。4月初旬のこの日はあいにく午前中が雨模様で半ば諦めかけていたのですが、昼過ぎに晴れ間が見えてきたので、急いで出かけてきました。

 園内は、やや風が強かったのですが、まあまあの日和りで、まだかなり残っているソメイヨシノの花が新緑に染まったような野趣あふれる春の風景を充分に堪能してきました。


 園入口から入って正面に上った所に、ヤマザクラ(山桜)の大樹があります。盛んに強風にあおられていました。


 園入口付近ではサクラの木々の裏側にメタセコイア林があります。メタセコイアそのものはまだ冬木立のままですが、真っ黄色のチョウセンレンギョウや木々に吹き出してきた新緑が目につきました。


 花がだいぶ残っているソメイヨシノの桜並木ですが、中に入って見ると、地面がサクラの花びらで覆われていました。


 園内に多くのソメイヨシノの木がありますが、このソメイヨシノの樹形の美しさは見事です。




 ソメイヨシノは、掛け合わせによって色んな品種が作られています。上段の2枚は帝吉野、中段は天城吉野と染井匂、下段は昭和桜と水玉桜になります。



 ソメイヨシノ以外のサクラの花も盛んに咲いていました。上段の2枚はヤマザクラ、下段はサトザクラの雨宿とサトザクラの太白になります。


 チョウジザクラ(丁字桜;別名メジロザクア)という珍しいサクラの花も見つけました。花を横から見ると丁字や丁子(クローブ)のように見えることが名の由来とされています。目立たない地味な花で、危うく通り過ぎてしまうところでした。
 そもそもサクラの野生種はエドヒガン群(ソメイヨシノ など)、ヤマザクラ群、 マメザクラ群、サトザクラ群、カンヒザクラ群、 チョウジザクラ群に分かれています。チョウジザクラ群に出会ったのは今日が初めてでした。大感激!



 長く冬木立の状態だったイロハモミジの並木径では、新緑が吹き出してきました。しばらく経つと、たちまち新緑のトンネルになってしまいます。新緑の枝先をよく見ると小さな花が付いています。


 ハナズオウ(花蘇芳;マメ科ハナズオウ属)の紫の花が勢いよく咲いていまました。青空に似合います。ハナズオウの花は幹や枝から直接吹き出しているかのようにビッシリと密生しています。このアト、枝の先から若葉が出てきます。


 ウンナンオウバイ(雲南黄梅;モクセイ科ソケイ属)の鮮やかな黄色の花が連綿と連なって咲き始めました。ウンナンオウバイは茎が根元から多数分枝し上部で枝垂れます。


 ハナダイコン(花大根;アブラナ科ハナダイコン属)の紫色の花が園内の草むらのあちこちに盛んに咲いています。ハナダイコンは中国原産で、江戸時代に渡来。生命力が強いため野生化したと言われています。


 スプリング・エフェメラルの仲間のどに生える多年草のニリンソウ(二輪草;キンポウゲ科イチリンソウ属)が群がって咲き始めました。小さく何気なく咲いている白い花がひとつの茎に通常2輪咲くことからこの名がついています。山麓の林の縁や林の中、土手などに生える多年草です。


 全国の木陰地に生育する野の花ムラサキケマン(紫華鬘;ケシ科キケマン属)の花も見かけました。全草に毒性があります。華鬘というのは仏殿の欄間などの装飾具のことです。ムラサキケマンもスプリング・エフェメラルの仲間です。


 冬木立に覆われていた園内の池の畔の風景も、シダレヤナギが新緑に覆われてきて春の趣が豊かになってきました。

 この日は、木々の花と新緑が調和した植物園の春の風景を堪能した一日で、思い切って休みを取った甲斐がありました。



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