日本人研究者3人(赤崎、本間、中村)がノーベル物理学賞を受賞
今年のノーベル物理学賞受賞者に青色発光ダイオード(LED)を開発した赤崎勇・名城大教授、天野浩・名古屋大学教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授の3人が選ばれました。
(左から赤崎勇、天野浩、中村修二の各氏)
今回の受賞理由は青色発光ダイオード(LED)の開発ということですが、約20年前に開発されて以来、応用製品が広く行きわたるようになってきて、現在私たちの身の回りで、信号機、LED電球、ブルーレイDiscなどあまりにも日常的に青色発光ダイオードが使われています。
こんな状況の中でノーベル賞受賞のニュースを目にした時に、ケチをつける気持ちは毛頭無いのですが、何か今さらといった驚いた感じがありました。しかしながら、最近のノーベル賞は研究成果の実用化面が重視されるようになり、どれだけ人類の福祉向上に寄与したがか勘案されると聞き、それならばぴったりの受賞かと思い直しました。
いずれにしても大変明るいニュースです。私たち技術開発の世界に身を置くものにとっては、特に朗報です。将来ののノーベル賞を目指す多くの若い研究者・技術者たちの大きな励みになります。受賞の3名の先生方、本当におめでとうございます。
ところで、日本人のノーベル賞受賞者 はこれで22名となりました(内訳は、物理学賞10名、化学賞7名、医学生理学賞2名、文学賞2名、平和賞1名)。経済発展が著しいお隣の中国は文学賞1名のみ、韓国はいまだ受賞者なしという状況です。わが国はダントツに誇らしい技術力を有しており、この力を有効かつ戦略的に活用して今後のわが国の国際競争力強化、国際貢献の展開に繋げていくようにすることが肝要かと思います。
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