晩秋の山形の霞城公園散歩
時間の経つのは早いもので、はや11月になってしまい、もうすぐ立冬です。夏以降でもデング熱、エボラ出血熱、御嶽山の水蒸気噴火、イスラム国騒動など目が離せない重大ニュースが相次いだため、なおのこと時が速く進むと感じるのかも知れません。
10月末の先日、用事で山形に出かけてきました。朝食後、仕事前に少し時間がありましたので、山形駅近くの霞城公園を散策してきました。まだ、人通りは少なかったのですが、空気がひんやりとして気持ちの良い晩秋の散歩でした。

霞城公園の一角に見事な洋館が建っていました。明治初期に県立病院済生館として建てられ、人々から「三層楼」と呼ばれ親しまれてきました。重要文化財に指定されているこの建物は、現在山形市郷土館として公開されています。

この霞城公園は、市街地のほぼ中央に位置し、山形城跡の都市公園です。現在の城郭は第11代山形城主の最上義光(1546~1614)が築いたものが原型とされています。本丸・二ノ丸・三ノ丸の三重の堀と土塁で囲まれた、全国有数の規模を持つ輪郭式の平城で、出羽の関ヶ原合戦「長谷堂合戦」で城郭が霞で隠れて見えなかったことから「霞ケ城」とも呼ばれていました。
昭和61年に国の史跡指定を受け、現在は桜と観光の名所になっています。また、公園内やその近くには、山形市郷土館、山形県立博物館、山形美術館、最上義光歴史館などの多くの文化施設が配置されています。

山形城の正面になる二の丸東大手門から見た石垣とお堀です。この石垣は、市内を流れる馬見ヶ崎川の玉石を用い、割肌を表面に見せる野石積みで優美で堅牢な石垣です。堀の先に高い建物が見えますが、山形駅西口になります。

11代山形城主最上義光の像。出羽の関ヶ原合戦といわれる「長谷堂合戦」で、直江兼続が率いる2万3千騎の上杉軍を撃退した時の雄姿。



公園内は着実の紅葉・黄葉が進んでいて、ケヤキ、イロハモミジ、サクラなどの木々が朝陽に美しく輝いていました。

東大手門近くの山形美術館。入口付近が見事な造園です。日本美術以外にも、印象派等の近代フランス美術が数多く展示されています。

霞城公園から小さく見えた山形駅西口の広場です。この高層ビルは霞城セントラルと呼ばれ、レストラン、ホテル、オフィスなどの複合施設になっています。また、最上階の展望台から蔵王連峰、出羽三山などの眺望が楽しめます。
この他にも、いろんな写真があります。
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