皇居東御苑も、晩秋の気配が深まる
先の3連休の最終日(11/3)に晩秋の気配漂う皇居東御苑を訪ねてきました。苑内は紅葉・黄葉、色づいた木々の実など晩秋の風景が随所に見られました。また、フユザクラ、キチジョウソウ、ツワブキ等の季節の花々も見かけました。→ 苑内案内図

二の丸庭園の一角にたたずむ諏訪の茶屋。入口付近にナンテンの赤い実が見られ、この時季の風情が漂っていました。

今回も平川門から入苑しました。堀端の桜の木も紅葉が始まっています。

天守閣がそびえていた天守台も晩秋の風情です。相変わらず天守台に上る人が多い。

見事なガマズミ(莢蒾;スイカズラ科ガマズミ属)の赤い実です。初夏に白い花を咲かせます。ガマズミは焼酎に漬けた果実酒用や観賞用の庭木として用いられます。

真っ赤なクコ(枸杞;ナス科クコ属)の実を見つけました。クコは、ビタミンB1、B2、Cのほかにルチン、ベタインを豊富に含んでいて、薬効があり、クコ茶やクコ酒などに用いられます。

苑内にはいろんなクマツヅラ科ムラサキシキブ属の木々が実を付けていました。これは落葉中低木のムラサキシキブで、美しい紫色に色づいた実がたわわに付いていました。

ムラサキシキブを小振りにしたようなヤブムラサキ。低木で、木の実も小粒です。

シロミノコムラサキ。コムラサキの白い実の変種になります。

バラ科リンゴ属の落葉低木のヒメリンゴ(姫林檎)に小さな赤い実が沢山付いていました。リンゴを小さくしたような果実は食用としては不向きなので、主に観賞用樹木や盆栽として利用されています。

ハゼノキの紅葉も始まっていました。緑の木々の中でよく目立ちます。


清楚なフユザクラ(冬桜)の花が咲いていました。フユザクラは、マメザクラと他のサクラとの交配種。開花は10月くらいからポツポツと咲き出し、12月には満開になります。

チャ(茶;ツバキ科)の白花が咲いていました。この場所は、かつて江戸城で刃傷沙汰があった松の廊下跡になるそうです。

家に植えておいて花が咲くと縁起がよいといわれるキチジョウソウ(吉祥草;スズラン亜科)が、野草の島に沢山咲いているのを見かけました。


苑内の随所にツワブキの黄色の花を見かけました。一面に群生する様子は、まるで春の菜の花のようでした。
私にとって皇居東御苑は、どの時季に訪れてもたっぷりと楽しむことができる格好の自然公園です。
詳しくは …> 季節のスケッチ(26年11月 皇居東御苑)
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