1月中旬、梅の花がちらほらと
正月休みが明け賀詞交換会などいろんな行事をこなしていましたが、風邪を引いたようなので医者に診てもらったところ、A型インフルエンザに罹っていることが判明しました。今までインフルエンザに罹ったことがなかったので、予防接種も受けておらず、認識が甘かったと反省しきり。
というわけで、ここ1週間「自宅謹慎」が続きましたが、ようやく体調が回復しましたので、今日は散歩を兼ね久しぶりに小石川植物園をブラブラしてきました。
今日の小石川植物園は人出はまばらでしたが、青空が広がり気温もまあまあで、一面の冬木立にかこまれつつも園内に立ちこめる「新春の香り」を楽しんできました。
まだ冬木立のメタセコイア林ですが、林床部にうっすらと緑が広がりつつあり、少し春めいた感じがしました。
メタセコイア林の少し先に小さな池があります。手前のシダレヤナギ、奥の方のラクウショウやポプラなど、まだ冬木立ですが、これから少しづつ緑がかってきます。
さらに奥に進むと日本庭園の梅林です。一見すると梅の枝に花は皆無ですが、近づいてよく観察してみると…………。
梅林の一角でいい香りがしていて、枝先を見ると艶やかな感じの紅梅(品種名:寒衣)の花が付き始めていました。寒紅梅の紅梅も見つけました。
清楚な感じの白梅(品種名は不詳)もポツポツと咲き出していました。梅林全体としては、まだ一分咲きにも達していませんが、日に日に賑やかになっていき、3月中旬くらいまで私たちを楽しませてくれます。
植物園入り口近くにシナマンサク(支那満作;マンサク科マンサク属)の木が生えています。ふわふわした黄色の花がちょうど咲き始めでした。マンサクという名は、春にまず咲くことに由来します。来月になると満開になります。
新年に咲く迎春花のロウバイ(蝋梅;ロウバイ科ロウバイ属)の木も、やはり植物園に入ってすぐの所に生えています。 ロウバイの黄色の小さな花は、その名のとおり、まるで透き通ったロウ細工のように見えます。(この日(1/18)はすでに散っていましたので、新年早々(1/4)に撮った写真です。)
植物園の随所にいろんなツバキ(椿)が植えられています。花が少ない季節の冬の間から咲き始め、春遅くまで咲き続けるツバキの花は、特に近世に茶花として好まれ多くの園芸品種が作られています。
園内のツバキ園に立ち寄ってみたら少し薄暗い感じですが、よく目を凝らして見ると、いろんなツバキの花が咲き出していました。
白く清楚な感じがするスイセン(水仙;ヒガンバナ科スイセン属)も新春の花です。この真っ白なスイセンは薬草園に生えています。
このスイセンの花はニホンズイセンです。真ん中の黄色の部分がアクセントになっています。園内の古井戸の近くのカンザクラの根元の同じ場所に毎年咲き出します。
最後に巨木の正体が明らかになった話です。この巨木はメタセコイア林の近くの小さな池の畔にそびえ立っていますが、樹木の名札もなくずっと正体が分かりませんでした。最近、植物園のメールで問い合わせたところ、以下の回答をいただきました。
『お問い合わせの樹木は、フトモモ科ユーカリ属(Eucalyptus)の一種です。この仲間は種類が非常に多いため、残念ながら当園では、種不明となっております。』
一応はユーカリの仲間ということで、長年のモヤモヤが吹き飛んですっきりしました。有り難うございました。
| 固定リンク
「季節・風景・植物」カテゴリの記事
- 秋が本格化、小石川植物園でも紅葉進む(2024.11.22)
- 10月中旬の小石川植物園、秋の風情が徐々に広がる(2024.10.22)
- 秋の彼岸の頃、小石川植物園にもようやく秋の気配(2024.09.23)
- 紅花資料館@河北町で紅花染め体験(2024.08.11)
- 深緑に覆われた真夏の風景、サルスベリが咲き出す(2024.07.21)
「小石川植物園」カテゴリの記事
- 秋が本格化、小石川植物園でも紅葉進む(2024.11.22)
- 10月中旬の小石川植物園、秋の風情が徐々に広がる(2024.10.22)
- 秋の彼岸の頃、小石川植物園にもようやく秋の気配(2024.09.23)
- 深緑に覆われた真夏の風景、サルスベリが咲き出す(2024.07.21)
- 入梅の季節、ハナショウブやアジサイの花が咲き出す(2024.06.06)
コメント
不明の樹木の名前が「フトモモ科」ユーカリ属の一種と判明されたとのこと。私も、この樹木がなぜか気になったので、20号の水彩用紙にスケッチしていました。これまでは、化粧柳の木と思っていましたが、改めてユーカリ属の一種として認識させていただきました。ありがとうございます。
投稿: 町田 進 | 2015年1月22日 (木) 11時09分