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2015年2月11日 (水)

暖かな陽光の下、春の妖精ユキワリイチゲが咲き出しました


 2月に入り立春が過ぎると、寒暖の差が大きいいわゆる三寒四温の気候となり、本格的な春を迎える時季になります。時折強い寒波が南下して、北海道から西日本まで広範囲に大雪をもたらしていますが、11日の建国記念日には穏やかに高気圧が広がり、心地よい春暖の一日でした。

 春先に散策しているときの楽しみは、草むらや林地から顔をのぞかせている野の花を見つけることです。この日も小石川植物園では、暖かな陽光に誘われたかのように春の妖精といわれるユキワリイチゲをはじめいくつかの春の野の花が咲き出してきました。また、園内の梅林も全体として五分咲きの感じで賑やかになってきました。


 園内のユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科イチリンソウ属)の群生地をのぞいてみると、幾重にも重なった落ち葉の中から、清楚で可憐な白い花が数輪だけ顔を出していました。落葉樹の林床に差す春の陽光を受け、この時期だけ花を咲かせ、残りの時期は球根の形で地中で過ごす植物のことを春の妖精(スプリング・エフェメラル)と呼びますが、ユキワリイチゲは春の妖精の仲間です。園内では、これからいろんな春の妖精が咲き出してきます。


 春の妖精以外の野の花も見つかります。これはオオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)です。星くずのように可憐な青い小さな花が点々と咲いています。


 ヒメオドリコソウ(姫踊り子草;シソ科オドリコソウ属)も見かけました。花の形が踊り子に似ていることから、この名が付いたとのこと。


 新年に咲き始めたシナマンサク(支那満作;マンサク科マンサク属)の花が満開になっていました。無数の黄色の花びらが青空をふわふわと遊泳しているようです。


 シナマンサクと同属のアテツマンサク(阿哲満作;マンサク科マンサク属)も満開になっていました。冬木の多い林間部の一角で、無数の黄色の花びらが舞っていて、ここだけが賑わっている感じでした。アテツの名は最初に発見された岡山県阿哲地方にちなんで付けられています。


 さて、園内の梅林ですがだいぶ賑やかになってきました。全体として五分咲きといった感じでした。




 この日も五節の舞(ごせちのまい)、扇流し(おうぎながし)、雪月花(せつげつか)をはじめ、いろんな梅の花が元気に咲いていました。


 この時期、柑橘類の果実も見かけます。これはナツミカン(夏蜜柑;ミカン科ミカン属)の丸い大きな果実です。みずみずしいナツミカンが、 樹木全体に付いていました。


 これはハナユ(花柚子;ミカン科ミカン属)の小振りな果実です。柚子よりも低木で早くから実を付けます。

…> 季節のスケッチ(27年2月)


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