« 中禅寺湖、戦場ヶ原などの奥日光の大自然を満喫 | トップページ | 梅雨明けの猛暑の中、古代蓮の里、足利フラワーパークへ »

2015年7月12日 (日)

7月中旬の小石川植物園、夏の花々が目立ってきました


 梅雨の長雨が続いていますが、この週末(7/12)は晴れ上がりましたので、久しぶりに小石川植物園の出かけてきました。

 園内には6月の風物詩のアジサイやネムノキの花がまだ残っている一方で、ムクゲ、カワラナデシコ、ヤブカンゾウ、オニユリ、シカクヒマワリ、シュムシュノコギリソウ等の夏の花々が目立つようになってきました。


 園内の桜並木の小径は、緑一色に染まっています。午前中の早い時間だったこともあるのですが、この時期は人出がぐっと少なくなります。


 園内にはアジサイ、ネムノキなどの「6月の名残」の風景がまだ残っていました。これは西洋アジサイの大輪の花です。青紫色の花は涼しさを感じさせます。
 これ以外にも日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花)や北米原産のカシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の花を見かけました。


 この幻想的に美しいネムノキ(合歓木;マメ科ネムノキ属)の花も「6月の名残」です。松尾芭蕉の奥の細道の中に、「象潟や 雨に西施が ねぶの花」の句があります。 西施は中国4美人の1人とされ、象潟の地で梅雨に濡れた合歓の花は西施が眠るように美しいと詠んだものです。


 6月の名残を残しつつも、夏の花々が目立ってきました。これはインドや中国原産で夏の代表的な花木のムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)の花です。夏の間中しっとりと目を楽しませてくれます。


 繊細なカワラナデシコ(河原撫子;ナデシコ科ナデシコ属)の花も見つけました。単にナデシコとも呼ばれ、秋の七草の一つ。7月頃から秋にかけて花を咲かせます。可憐に咲く様子は、まさに大和撫子の風情です。


 夏に咲くユリ科の花々を多く見かけました。これはノカンゾウ(野萓草;ユリ科ワスレグサ属)の花です。緑の草むらの中で鮮やかなオレンジ色の花が端正に咲いています。


 ノカンゾウの同属のヤブカンゾウ(藪萱草;ユリ科ワスレグサ属)です。八重咲きで濃いオレンジ色が特徴の花で、園内の各所に野生化して咲いています。


 美しく黄金色に輝くオウゴンオニユリ(黄金鬼百合;ユリ科ユリ属)です。オニユリの変種で、対馬のみに自生します。


 キク科の花々も見かけました。これは、江戸時代に口紅に用いられ、高値で取引されたベニバナ(紅花;キク科ベニバナ属)です。かつて郷里の山形地方で盛んに栽培されていました。


 阿蘇など九州の一部に自生するヒゴタイ(キク科ヒゴタイ属)です。完全な球形の花をつける珍しい植物です。これから全体が色づき、神秘的な瑠璃色の球体の花を咲かせます。


 これは北方領土に因む花、キク科ノコギリソウ属のシュムシュノコギリソウ(占守鋸草)です。花が真っ白に凝集して咲いています。かつてわが国の領土だった千島の北東端にある占守島の名前が付いていて、北海道に自生します。


 アザミゲシ(薊芥子;ケシ科アザミゲシ属)の透き通っていて妖美な感じの花です。茎や葉にアザミのような鋭いトゲがあります。シロアザミゲシもアザミゲシ属の仲間です。


 ツユクサ(露草;ツユクサ科ツユクサ属)が勢いよく咲いていました。全国の田畑のあぜ道や道ばたなどで見かけます。儚い感じがして、朝露を連想させることからこの名が付いたと言われる。

 これから夏場の植物園は暑くて大変です。開園直後や午後の遅い時間の散策がオススメです。また、昨年はデング熱騒動で大変でしたが、今年はまだ発症例が出ていないようです。いずれにしろ様子を見ながら、気をつけて散策したいと思います。

…> 季節のスケッチ(27年7月)


|

« 中禅寺湖、戦場ヶ原などの奥日光の大自然を満喫 | トップページ | 梅雨明けの猛暑の中、古代蓮の里、足利フラワーパークへ »

季節・風景・植物」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 中禅寺湖、戦場ヶ原などの奥日光の大自然を満喫 | トップページ | 梅雨明けの猛暑の中、古代蓮の里、足利フラワーパークへ »