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2015年7月

2015年7月19日 (日)

梅雨明けの猛暑の中、古代蓮の里、足利フラワーパークへ


 各地に豪雨災害をもたらした台風11号の通過とともに、関東地方は7/19に梅雨が明けました。ちょうど海の日を含む3連休に時期を合わせたかのようでした。梅雨明けの猛暑の中、古代蓮の里(埼玉県行田市)と足利フラワーパークに日帰りでドライブしてきました。



 古代蓮の里への訪問は、昨年7月初旬以来2回目になります。昨年はちょうど見頃の時期だったため、10万株もの美しい古代蓮の花が一面に咲き広がり別世界のような心地を味わいましたが、今年は昨年より約2週間遅れでしたので見頃が過ぎ、花もポツポツといった感じでした。


 まだ少し残っていた古代蓮の見事な大輪の花です。行田市の天然記念物に指定されている古代蓮(行田蓮)は原始的な形態を持つ1400年~3000年前の蓮で、現代の蓮より花びらの枚数が少なく、大きいのが特徴です。


 美しい大輪の花も次第に花弁が散り、花の中心部の花托が浮き出てきます。花托の形状が蜂の巣に似ていることから、「はち巣」となり 「はす」と呼ばれるようになったという説があります。


 花弁が散ったあとの花托は、花弁が散ると生長しながら果托に変化します。同時に、受粉しためしべも成熟して褐色化し、硬い果皮を持つハスの実になります。古代蓮の里売店では、果托を乾燥させ販売をしています。

 美しい花を咲かせた蓮の地下茎は、秋になると生長がとまり、翌年の発芽にそなえて栄養をたくわえます。この地下茎がレンコンです。


 里内の池には古代蓮以外の水生植物も分布しています。これは、スイレン(睡蓮;スイレン科スイレン属)の花です。蓮の花にも似ていますが、スイレンの花は小柄で水面に浮かんでいます。


[古代蓮の里案内図]


 古代蓮の里を後にして、次は足利フラワーパークに向かいました。車で40分北上すると目的地に到着です。このルートは、短いものの埼玉→群馬→栃木の3県を通るようになっています。


 足利フラワーパークは大藤4本 ( 野田九尺藤 3本、八重黒龍藤 1本 ) と 80m に及ぶ白藤のトンネルが有名です。栃木県天然記念物にも指定されており、見頃を迎える 4月中旬から 5月中旬の 1ヵ月間は大勢の人出、観光客で賑わいます。今の時期は当然ながら藤の花も終え、猛暑も重なって人出は少なめでした。


 パーク内では猛暑の中、夏休みに入った子どものためのいろんなイベントが企画されていました。



 パーク内を散策していると、「フラワーパーク」の名の通り、至る所に季節の花々が見事に配置されているのが分かります。



 この時期見頃の花は、バラの花(上)や熱帯スイレン(下)になります。これから9月にかけて熱帯スイレンが、水辺に浮かぶ花の妖精のように池面いっぱいに咲き広がります。

 この近辺には、みかも山公園とか渡良瀬遊水池とか行ってみたかった所が他にもあったのですが、猛暑で降参。楽しみは後に取っておくことにして、このまま帰宅と相成りました。

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2015年7月12日 (日)

7月中旬の小石川植物園、夏の花々が目立ってきました


 梅雨の長雨が続いていますが、この週末(7/12)は晴れ上がりましたので、久しぶりに小石川植物園の出かけてきました。

 園内には6月の風物詩のアジサイやネムノキの花がまだ残っている一方で、ムクゲ、カワラナデシコ、ヤブカンゾウ、オニユリ、シカクヒマワリ、シュムシュノコギリソウ等の夏の花々が目立つようになってきました。


 園内の桜並木の小径は、緑一色に染まっています。午前中の早い時間だったこともあるのですが、この時期は人出がぐっと少なくなります。


 園内にはアジサイ、ネムノキなどの「6月の名残」の風景がまだ残っていました。これは西洋アジサイの大輪の花です。青紫色の花は涼しさを感じさせます。
 これ以外にも日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花)や北米原産のカシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の花を見かけました。


 この幻想的に美しいネムノキ(合歓木;マメ科ネムノキ属)の花も「6月の名残」です。松尾芭蕉の奥の細道の中に、「象潟や 雨に西施が ねぶの花」の句があります。 西施は中国4美人の1人とされ、象潟の地で梅雨に濡れた合歓の花は西施が眠るように美しいと詠んだものです。


 6月の名残を残しつつも、夏の花々が目立ってきました。これはインドや中国原産で夏の代表的な花木のムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)の花です。夏の間中しっとりと目を楽しませてくれます。


 繊細なカワラナデシコ(河原撫子;ナデシコ科ナデシコ属)の花も見つけました。単にナデシコとも呼ばれ、秋の七草の一つ。7月頃から秋にかけて花を咲かせます。可憐に咲く様子は、まさに大和撫子の風情です。


 夏に咲くユリ科の花々を多く見かけました。これはノカンゾウ(野萓草;ユリ科ワスレグサ属)の花です。緑の草むらの中で鮮やかなオレンジ色の花が端正に咲いています。


 ノカンゾウの同属のヤブカンゾウ(藪萱草;ユリ科ワスレグサ属)です。八重咲きで濃いオレンジ色が特徴の花で、園内の各所に野生化して咲いています。


 美しく黄金色に輝くオウゴンオニユリ(黄金鬼百合;ユリ科ユリ属)です。オニユリの変種で、対馬のみに自生します。


 キク科の花々も見かけました。これは、江戸時代に口紅に用いられ、高値で取引されたベニバナ(紅花;キク科ベニバナ属)です。かつて郷里の山形地方で盛んに栽培されていました。


 阿蘇など九州の一部に自生するヒゴタイ(キク科ヒゴタイ属)です。完全な球形の花をつける珍しい植物です。これから全体が色づき、神秘的な瑠璃色の球体の花を咲かせます。


 これは北方領土に因む花、キク科ノコギリソウ属のシュムシュノコギリソウ(占守鋸草)です。花が真っ白に凝集して咲いています。かつてわが国の領土だった千島の北東端にある占守島の名前が付いていて、北海道に自生します。


 アザミゲシ(薊芥子;ケシ科アザミゲシ属)の透き通っていて妖美な感じの花です。茎や葉にアザミのような鋭いトゲがあります。シロアザミゲシもアザミゲシ属の仲間です。


 ツユクサ(露草;ツユクサ科ツユクサ属)が勢いよく咲いていました。全国の田畑のあぜ道や道ばたなどで見かけます。儚い感じがして、朝露を連想させることからこの名が付いたと言われる。

 これから夏場の植物園は暑くて大変です。開園直後や午後の遅い時間の散策がオススメです。また、昨年はデング熱騒動で大変でしたが、今年はまだ発症例が出ていないようです。いずれにしろ様子を見ながら、気をつけて散策したいと思います。

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2015年7月 5日 (日)

中禅寺湖、戦場ヶ原などの奥日光の大自然を満喫


 このたび、中禅寺湖、華厳の滝、戦場ヶ原などが男体山の裾野に広がる奥日光の地を訪れ、大自然を満喫してきました。梅雨前線が関東地方に近づいていたのですが、幸いにもこの日は何とか天気がもってくれました。


 日光市街を出て日本ロマンチック街道と名付けられた観光道路を進みます。紅葉時に車が長蛇の列になるいろは坂を上りきると中禅寺湖や華厳の滝が見えてきます。


 奥日光の入り口に位置する中禅寺湖です。周囲約25km、最大水深163mで、およそ2万年前に男体山の噴火による溶岩で渓谷がせき止められ、湖の原形ができたといわれています。後景の男体山が雲の中で幻想的なシルエットのようでした。



 多くの滝が点在する日光周辺で、最も有名なのが華厳ノ滝です。中禅寺湖の湖水が高さ97メートルの岸壁を一気に落下する壮大な眺めを堪能できます。この日は滝の轟音が響き亘る中、濃い霧の中から滝が流れ出てくるような神秘的な光景でした。


 いろは坂を上りきる直前の所に明智平のドライブインがあります。駐車場も広く、休憩しながら展望を楽しむことが出来ます。遠方に華厳の滝が小さく見えます。明智平の地名は、東照宮造営を指揮した天海僧正といわれています。


 中禅寺湖から日本ロマンチック街道を少し進んでいくと左手に戦場ヶ原の大湿原が広がっています。今回は赤沼茶屋の所から入り、遊歩道を1時間近く歩き回ってきました。→戦場ヶ原コースマップ
 戦場ヶ原の名前は、かつて中禅寺湖をめぐって男体山の神と赤城山の神が争った「戦場」だったという神話に由来します。かつて湖であった地が湿原化したもので、400ヘクタールもの広大な面積を有します。


 湿原をぐるりと囲むように自然探究路(木道)が整備され、2時間ほどで歩けるハイキングコースになっており、大自然の中で森林浴を満喫することが出来ます。戦場ヶ原には350種にも及ぶ植物が自生し、野鳥の種類が多いことでも有名です。


 美しい雄姿の男体山を背景とした広大な湿原を見渡せる展望ポイントが各所に設置されています。ロマンチック街道を走るバスが小さく見えます。



 この時期の湿原にはオレンジ色に咲くレンゲツツジや白い綿毛が飛び交うワタスゲなどが点在していました。ただ、最近の連日の降雨のため、ワタスゲの綿毛がすっかり萎んでいて残念でした。



 遊歩道沿いに湿原を縦走する湯川が流れています。カラマツの倒木を多く見かけましたが、これは地下水の水位が高いため深く根を張れないことによるとのことです。


 今回は時間の余裕があまりなかったため、赤沼から湿原南部の区域だけの散策になりましたが、それでもいろんな木々や山野草の花を見かけました。
 これは落葉低木のカンボク(肝木;スイカズラ科ガマズミ属)で、純白で5枚の装飾花を付けます。アジサイの花とよく似ていますが、アジサイの装飾花は4枚です。


 落葉低木ミヤマウグイスカズラ(深山鶯神楽;スイカズラ科スイカズラ属)に早くも赤い実が付いていました。本州から四国・九州の主に日本海側に分布し、高さは2メートルほどになります。


 ハクサンフウロ(白山風露;フウロソウ科フウロソウ属)。東北地方から中部地方に分布し、高山の雪渓周辺の草地に生えます。和名は石川県の白山に由来しますが、戦場ヶ原の古名である赤沼ヶ原に多く分布するので、アカヌマフウロとも呼ばれます。


アヤメ(文目;アヤメ科アヤメ属)の花を多く見かけました。本来アヤメは乾燥した草地に生える植物ですので、戦場ヶ原のアヤメには少々驚きました。


 オオヤマフスマ(大山衾;ナデシコ科オオヤマフスマ属)の小さい白い花を見つけました。平地から山地の日当たりのいい河原や土手などに多い多年草です。


 ウマノアシガタ(馬の足型;キンポウゲ科キンポウゲ属)の黄色い光沢のある小さな花を多く見かけました。平地から山地の日当たりのいい草原などに生えます。キンポウゲ科に多い有毒植物です。


 イブキトラノオ(伊吹虎の尾;タデ科イブキトラノオ属)。山地から高山の日のよく当たる湿地や湿り気のある草原に群生します。


 戦場ヶ原入口の赤沼茶屋の周辺の畑地に多くのニッコウキスゲ(日光黄菅;ユリ科ワスレグサ属)が植えられていました。ただ、湿原内には咲いていないようです。

 奥日光散策の翌日は、ニッコウキスゲが咲き誇る霧降高原や日光植物園(小石川植物園日光分園)に行こうとしたのですが、あいにく本降りの雨となり断念。是非次の機会に訪れたいと思います。

…> 季節のスケッチ(27年7月 奥日光)



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