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2015年9月

2015年9月27日 (日)

信州の秋の風情(白馬五竜高山植物園、戸隠神社など)


 山形から帰って数日後の週末、今度は仲間とともに信州を巡り、白馬五竜高山植物園や戸隠神社などを回ってきました。曇りや霧雨模様のあいにくの天気でしたが、山々では紅葉も進み、秋の風情たっぷりの信州でした。

 まずは白馬五竜高山植物園を訪れました。ここは標高1515mの白馬五竜アルプス平に広がるユニークな植物園で、6月から10月にかけて約300種、200万株の様々な高山植物を楽しむことが出来るようになっています。植物園のあるアルプス平には麓のエスカルプラザからゴンドラに乗ってアクセスします。アルプス平では紅葉が部分的に広がっていました。


 植物園は山の斜面に沿って配置されていて、遊歩道が張り巡らされています。


 園内にはいろんな植物が分布していました。これはナナカマド(七竈;バラ科ナナカマド属)。紅葉が進んでいて、赤い実もたわわについていました。

 また、以下のような各種の秋の高山植物を見つけました。









 翌日は戸隠神社の奥社を奥社を訪れました。


 戸隠神社は戸隠山の麓に、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる、創建以来二千年余りに及ぶ歴史を刻む神社です。平安時代末は修験道の道場として都にまで知られた霊場で、比叡山や高野山と共に「三千坊三山」といわれました。そして江戸時代には徳川家康の手厚い保護を受け、一千石の朱印状を賜り、東叡山寛永寺の末寺となり、奥社参道に現在もその威厳を伝える杉並木も植えられ、広く信仰を集めました。今回は、戸隠神社の奥社まで行ってきました。奥社の入口から社殿まで延々と参道が続き、約30分も歩き、途中の杉並木の威容には圧倒されます。大自然と神社が共生している感じがしました。


 東京への復路の途中、来年のNHK大河ドラマの舞台となる上田城に立ち寄ってきました。かつて徳川の大軍を2度にわたって退け、日本全国に名を馳せた真田昌幸の居城です。城趾公園内には真田神社があって、巨大な真田赤備え兜が建立されていました。

…> 季節のスケッチ(27年9月 信州)


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2015年9月24日 (木)

9月下旬の郷里山形の風景(最上川、大ケヤキなど)

 今年の9月下旬は敬老の日、秋分の日などで5連休となるシルバーウィークになりましたが、郷里の山形をドライブして回ってきました。特に、今回は山形県を縦走し母なる川といわれる最上川の風景を堪能してきました。さらに、いつも雄姿を見せてくれる東根の大ケヤキや実り豊かな田園風景など、紅葉の時期には少し早かったものの、秋の風景を十分に楽しんできました。


 山形の人々に母なる川として親しまれている最上川は、福島との県境から発し置賜地方、山形盆地、最上地方、庄内平野を縦走して日本海に注ぎます。「五月雨やあつめてはやし最上川」(奥の細道)や「最上川逆白波のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも」(茂吉)の歌で有名です。


 まず、田園風景に囲まれ最上川の絶景を眼下にすることができる真下慶治記念美術館を訪ねました。地元出身の洋画家・真下慶治が四季折々の最上川の表情を雄大に描いた油彩画200点を収蔵した美術館は彼のアトリエ(左下の赤い屋根)のすぐ近くの丘の上に建立され、ラウンジからは前面に広がる最上川の大蛇行部(大淀)を眺めることができます。



 美術館の庭先にはコスモス(秋桜;キク科コスモス属)、キバナコスモス(黄花秋桜;キク科コスモス属)、ソバ(蕎麦;タデ科ソバ属)の花々が色とりどりに咲き誇っていました。


 大淀の少し下流の大石田町付近の最上川の風景です。コスモスの花も咲いていました。町の中央部を南北に最上川が流れる大石田の町は陸路と水路の接点という地の利から、かつては最上川最大の舟着場として栄えました。


 昼食に近くのそば屋に入りましたが、その周りは秋の佇まいでした。刈り取られた稲穂を積み上げた稲杭が立ち並んだ風景はこの地方特有のものです。


 また、秋の花オミナエシ(女郎花;オミナエシ科オミナエシ属)も見かけました。後方のシルエットは葉山になります。


 東根小学校の校庭(かつての小田島城址)にそびえ立つ大ケヤキを今回も訪ねました。この大ケヤキは樹齢千年を超すとみられ、高さ約28mで日本最大。今でも昔と変わらず東根小学校の校庭に悠然とかつ凛々しくそびえていて、私たちを勇気づけてくれます。


 東根の大好きな風景の一つです。東根は黄金色の稲穂が広がる豊かな田園地帯ですが、リンゴ、ブドウ、ラ・フランス等の果樹王国でもあります。

 越冬の準備もあって、雪が降り出す前にあと1~2回は出かけてこようと思っています。

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2015年9月 5日 (土)

9月初旬の小石川植物園はヒガンバナ、ススキ、木の実等々、秋の気配が漂う

 8月の旧盆を過ぎてからのぐずついた天気は9月に入っても続いています。8月上旬の40度℃近い炎暑が続いた時期から1か月しか経っていないのですが、すっかり時候が変わり秋の気配が漂ってきました。

 さて、9月初旬の小石川植物園です。夏から秋への季節の移ろいを実感してきました。秋の季節を代表する紅白のヒガンバナやススキの花穂がぽつぽつと出てきました。また、まだ緑葉が残る木々の枝を見やると、秋の木の実がちらほらと見え隠れしていました。


 日本庭園の一角に建つ旧東京医学校の赤い建物(現在は東京大学総合研究博物館)の落ち着いた佇まい。左方には代表的な夏の花サルスベリの真紅色の花が、右方にはドウダンツツジの茂みを覆って群生する白いセンニンソウの花が目に飛び込んできます。

[季節の花々]


 スイフヨウ(酔芙蓉;アオイ科フヨウ属)の花は夏が終わるこの時期に咲き出します。スイフヨウの花は一日花で、白色から薄赤色に徐々に変わってしぼみます。



 この季節の風物詩のヒガンバナ(彼岸花;ヒガンバナ科ヒガンバナ属)は、まさに9月の彼岸の時期に一斉に咲き出します。この日は9月初旬でしたのでどうかなと思っていましたが、赤花(別名:曼珠沙華)や白花(別名:白花曼珠沙華)が数輪ずつ咲き出していました。


 秋の七草の一つオバナ(尾花;イネ科ススキ属)はススキのことです。イネ科の多年草でススキの穂が風にたなびき、秋の陽射しを受けキラキラと輝くようになります。古くから親しまれ、お月見には欠かせない草。昔は茎や葉を刈って屋根を葺いていました。


 道ばたに咲いているアザミの花にチョウが止まり、盛んに蜜を吸っていました。このアザミは草原に普通に見られるノハラアザミ(野原薊;キク科アザミ属)でしょうか。


 やはりチョウが集まっていたのは、全国の野原や道端にも普通に見られる野草キツネノマゴ(キツネノマゴ科キツネノマゴ属)の小さい花です。こんなに小さい花なのにと驚いてしまいます。


 つる性の野の花が盛んに生育しています。これはキンポウゲ科センニンソウ属のセンニンソウ(仙人草)です。仙人のヒゲのような多数のふわふわとした白色の花が、ドウダンツツジなどの他の植物に絡んで全体を覆っています。


 これもつる性植物のヘクソカズラ (屁糞葛;アカネ科ヘクソカズラ属)。小さな花で、花自体はかわいらしいのですが、名前がどうもいただけません。葉や茎を採って揉むと悪臭があるとのこと。この状態では全然臭いません。

[木の実(果実)]


 木々の紅葉・黄葉はこれからで、まだ大部分が緑葉です。しかしながら緑の木の枝を見やると、色づいた木の実(果実)をちらほらと見かけるようになりました。ヤマボウシは6月頃に白い花を咲かせます。


 初夏に美しい花を付け楽しませてくれるハナミズキ(花水木;ミズキ科ミズキ属)ですが、木い実が点々と付いていて赤みがかってきました。



 植物園に入って直ぐの所にヒメタイサンボク(姫泰山木;モクレン科モクレン属)の木が生えています。同じ北米原産のタイザンボク(泰山木)と比べて、葉の厚さが薄く大きさも小さめで上品な印象を受けます。このヒメタイサンボクの樹中に赤い木の実が付いていました。実は今までこの木の存在も知りませんでしたので、赤い木の実を見たのももちろん初めてです。


 イチョウ(イチョウ科イチョウ属)の木の実も見つかりました。色づきはまだまだですが、やがて黄葉とともに黄色の実が熟して、美味しい銀杏を味わうことが出来るようになります。


 ヤブツバキ (ツバキ科 ツバキ属)の木に大きめの果実が付いていました。ヤブツバキは東北以西の暖地に生育する常緑の小高木で、伊豆七島や四 国・九州の太平洋海岸地域などに花の名所が多い。この果実の中の種子から広く愛用されている椿油を採取します。


 イイギリ(飯桐;イイギリ科)の高木をふと見上げると、まだ黄色い房状の実がぶら下がり始めていました。やがて真っ赤に熟してたわわに垂れ下がり、ヒヨドリなどが啄むことになります。


 日本、台湾、中国などに分布するマルバチシャノキ(丸葉萵苣の木;ムラサキ科チシャノキ属)。樹の随所に黄色の実の大きな塊が付いていました。この実をつぶすとバナナような香りがします。果肉は生食できるそうです。

[紅葉・黄葉など]


 木々の紅葉・黄葉も少しだけですが、見かけました。これは北アメリカ原産の落葉高木ヌマミズキ(沼水木;ヌマミズキ科ヌマミズキ属)。やがて真赤に紅葉していきます。


 シダレカツラ(枝垂れ桂)の黄葉も見かけました。シダレカツラはカツラの変種で、多数の細い枝が枝垂れています。数百年前に岩手県の早池峰山山麓で発見され、その後各地に広まったとのことです。


 日本、朝鮮半島、ウスリー、満州に分布し、日本では全国の山野の低地や湿地、沼に自生する落葉高木のハンノキ(榛の木;カバノキ科ハンノキ属)はきのこ栽培に適する樹木とされています。木の幹の部分に立派なキノコが付いていました。毒キノコではなさそうですが、名前は分かりません。

……> 季節のスケッチ(27年9月)



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