« 2015年9月 | トップページ | 2015年11月 »

2015年10月

2015年10月18日 (日)

10月中旬の小石川植物園、サザンカの花が咲き出す


 久しぶりに小石川植物園を回ってきました。先月には真っ赤なヒガンバナを園内の至るところで見かけましたが、1か月も経つと風景は一変します。この日は赤白のサザンカの花が咲き出していて、晩秋を実感しました。このほか、木々の紅葉・黄葉は少しづつ進行していましたし、いろんな秋の木の実も見かけました。

 以下、植物園の秋のいろんな風景です。


 ツバキ園を覗いてみたら、晩秋の風物詩のサザンカ(山茶花)の花がもう咲き出していました。昔からの愛唱歌「たきび」でも 『さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたきあたろうか あたろうよ しもやけ おててが もう かゆい』とサザンカのことが唱われて親しまれています。秋冬の花の少ない時期に赤や白のサザンカの花は貴重です。


 植物園の奥まった所に立派な日本庭園が配されています。池の後方のドウダンツツジやハゼノキはに紅葉し始めています。


 サクラ並木の樹下の様子です。良い天気なのでベンチで休んでいる人もいます。黄葉がチラホラと始まっています。


 代表的な秋の風物詩のススキの穂がたなびいています。後方の大樹は6月頃にたわわに花を咲かせるハナキササゲです。


 秋の七草の一つに数えられる萩(マメ科ハギ属)が花が盛んに咲いていました。夏から秋にかけて赤紫色のチョウのかたちの花をつけます。萩の中でもこれはミヤギノハギ(宮城野萩)です。宮城県に多く自生することから和名が由来。



 先月から咲き始めたシュウメイギク(秋明菊;キンポウゲ科イチリンソウ属)の花が盛んに咲いています。シュウメイギクの名前からはキク科のように思えますが、実はキンポウゲ科の植物です。風にたなびく白花は可憐な野の花という趣があります。一方、赤紫色の八重咲きの花は立派な勲章のような形状をしています。


 これは正真正銘のキク科のシオン(紫苑;キク科シオン属)の花です。薄い紫色の花が群生し、ゆらゆらと優雅に風にたなびいています。古い時代に薬草として渡来したが、今は観賞用として盛んに栽培されています。


 赤いヒガンバナの後に、黄色の花を付けたショウキズイセン(鍾馗水仙;ヒガンバナ科ヒガンバナ属)の花が咲いていました。形状はヒガンバナとそっくりで、約1ヶ月遅れで咲き出します。ショウキランともいい、四国から沖縄などの山野に分布します。


 この時期、いろんな種類の木の実を見かけます。これは、園内の柴田記念館の近くのピラカンサ(品種名ローズデール)の高木です。毎年同じように青空の下に真っ赤な実をたわわに付けます。


 黄色の実を付けているのはニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉つる性木本のツルウメモドキです。徐々に赤い実も付いてきます。美しいので生け花や装飾用に使われてます。


 これはシセントキワガキ(カキノキ科)で、ピンポン球くらいの小さく真ん丸の実がたわわに群れて成っていました。盆栽などにも用いられています。


 リンゴに似たカリン(バラ科)の無数の果実が成っています。やがて、木の下にいると頭上からボタボタと落ちてくるようになります。カリンの果実は生食には適さず、のど飴に使われます。


 カリンの手前に春にきれいな紅白の花を咲かせるハナミズキ(花水木;ミズキ科ミズキ属)です。この時期は、木の葉が赤く色づいていました。


 山地に生える落葉高木ヒロハカツラ(広葉桂;カツラ科)。小さめの葉が部分的に黄葉になっていました。ヒロハカツラは、カツラよりも葉が丸みを帯び大きいのが特徴的です。



 メタセコイア林に近接した所に生えるヒッコリー(クルミ科クルミ属)の木も黄葉が始まっていました。ヒッコリーは北米に広く分布する広葉樹で、アメリカでは伝統的に燻製に使われています。クルミの仲間だけあって、立派な「クルミの実」が成っていました。

 これから、東京の平野部でも本格的に紅葉・黄葉が広がっていきます。

…>季節のスケッチ(27年10月)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月10日 (土)

10月は明るい話題(ノーベル賞受賞、TPP大筋合意)に国内が沸き立つ


 10月に入り、ノーベル賞、TPP大筋合意など連日の明るいニュースに国内が沸き立っています。
  • 大村智氏、梶田隆章氏の日本人研究者2名がノーベル賞(医学生理学賞、物理学賞)受賞が決まる        
  • 数年間の交渉を経て、環太平洋12カ国による巨大経済圏を目指すTPPが大筋合意
 これまでの猛暑の8月以降の国内外の出来事を振り返ると、以下に示すように穏やかなならざるニュースが相次ぎ、国内中に暗くてギスギスとした雰囲気が漂っていたような気がします。

(8月の出来事;中国、EU等に世界の耳目が集中)
  • 中国のバブル崩壊が世界経済を揺さぶる。
  • EUに内戦が続くシリアなどからの大量の難民が流入
  • 天津海新区の大爆発を始め各地で工場爆発事故が相次ぐ
  • 北京で抗日戦争勝利記念を謳った軍事パレード
(9月の出来事;国内が騒然)
  • 関東・東北豪雨で茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊
  • 与野党対決の中で安全保障関連法案が参議院で成立
 それが、10月の明るい話題で私たちの周りの空気が一新したように感じます。経済面でも、上海株暴落により日経平均株価が一時17000円を割り込みましたが、現在は18000円台まで回復しています。

 このような明るい話題続出という強運の下、第3次安倍内閣が発足し(1)希望を生み出す強い経済、(2)夢を紡ぐ子育て支援、(3)安心につながる社会保障からなる新たな3本の矢を掲げ、少子高齢化の問題に真正面から挑戦するとしています。わが国社会・経済の本格的な再生を希っています。

 さて、10月の天気は本格的な秋晴れが見られるようになりましたので、これから少し時間を見つけてあちこち回ってみたいと思っています。
                  
            〔ススキの穂が広がる小石川植物園 22.10〕
                  
 季節のスケッチの10月セレクション に小石川植物園のこれまでの10月の植物の様子を紹介されています。ご覧ください。


| | コメント (0)

2015年10月 1日 (木)

スマートセンシング&ネットワーク研究会がキックオフ


 近年各種の社会課題解決の有力なツールとして注目されているスマートセンシング技術の開発、社会・産業へのセンサネットワークの展開については、多様なユーザが求めるニーズを明確にし、得られた研究成果を社会問題解決のために応用・展開する社会実装の視点が不可欠です。



 このため、マイクロマシンセンターでは、スマートセンシング及びネットワーク関連の諸課題解決、技術標準化推進及び社会実装の促進のため、関係する大学・研究機関・関係企業・技術研究組合等が一堂に会し、交流を深め検討を進める場を提供することを目的とする「スマートセンシング&ネットワーク研究会(SSN研究会)」をMEMS協議会の下に設置し、キックオフ会合を開きました。

 本研究会は、SSNを社会実装して新たな市場創出を実現することを目指し、様々なアプリケーションに対応できる共通プラットフォームの構築や先端技術開発の検討等を行うこととしており、今後具体的なテーマごとにワーキンググループを順次立ち上げ、活動を進めていきます。

(参考)
 → SSN研究会_HPサイト
 → ブログ記事


| | コメント (0)

« 2015年9月 | トップページ | 2015年11月 »