日本三景の松島海岸の秋風景
仙台に用事があったので、その帰り松島海岸に立ち寄ってきました。東日本大震災からの復興はかなり進んでいましたが、瑞巌寺や五大堂はまだ修復中でした。松島の紅葉名所の円通院の庭園は、この時期ちょうど美しく紅葉していました。
松島は美しい景勝地で、江戸時代の儒学者、林春斎が「日本国事跡考」に記した日本三景(松島、天橋立、宮島)の一つです。
2011年の東日本大震災の大津波によって、島の文化財の一部が破損するなどの被害が発生したものの、周辺の自治体と比較して被害は軽微だったとのこと。松島湾内に点在する島々が緩衝材となり津波の勢いを弱めたと見られています。今は観光船は元に戻っていました。
宿泊した丘の上に建つ大観荘からの松島湾の朝の眺望です。天気が良ければ松島湾から昇る日の出が見られたのですが、この日は曇っていて残念でした。
ちなみに、前回(2006年3月)松島を訪れた時は美しい日の出を拝むことが出来ました。
松島といえば国宝瑞巌寺です。瑞巌寺は伊達政宗ゆかりの寺で、伊達家の菩提寺です。参拝しようと思ったのですが、あいにく震災の修復工事中ということで叶いませんでした。
瑞巌寺の伽藍となる五大堂が近くの湾に飛び出た小島に建っています。ここも、本堂、中門、御成門が修理中のため非公開となっていました。五大堂は松島湾に突き出た小島の上に立つ宝形造り本瓦葺きの素木の建物で、 坂上田村麻呂の創建した毘沙門堂がその起源とされています。現在の建物は、伊達政宗公がその後桃山様式の粋を尽くして再建したもので、瑞巌寺に先だって建立されました。桃山建築としては、東北地方最古の建物だそうです。
紅葉で有名な松島の円通院(円通寺ともいう)です。国宝瑞巌寺や五大堂のすぐ近くの寺院で、伊達政宗の孫の光宗の霊廟があります。松島に紅葉の名所があるとは思っていなかったのですが、庭園の木々はまさに美しい紅葉に彩られていて感動しました。
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