紅葉に染まるナンキンハゼ、アメリカスズカケノキなどの大樹
11月下旬の3連休の1日、小石川植物園を散策してきました。今年は暖かい日が多かったので東京の平野部の紅葉は遅めとのですが、はやりそのような感じでした。それでも、園内ではイロハモミジをはじめスズカケノキ、ナンキンハゼなどのいろんな木々の紅葉を楽しむことができました。
ソメイヨシノの木々が立ち並ぶ園内の桜並木です。かなり紅葉が進んでいました。
静かな池の水面に周りの桜の木の紅葉が映っています。四季折々に風景が変化します。
ちなみに同じ場所の今年の春(4月)の風景です。サクラの花やイロハモミジの緑葉が美しくコラボしていました。
植物園の奥の方に、スズカケノキやユリノキなどの巨木が林立する一角があります。散策路は褐色の落葉で覆われていました。
この区域にそびえ立つ落葉高木のアメリカスズカケノキ(スズカケノキ科スズカケノキ属)の大樹を見上げてみました。かなり落葉が進んでいましたが、まだ褐色に染まった大きな葉が残っていて、この空間をぎっしりと覆っていました。
日本庭園の近くではナンキンハゼ(トウダイクサ科ナンキンハゼ属)の大樹が紅葉していました。キラキラと秋の日差しの中で無数の木の葉が輝いていました。
遠方に池袋のサンシャインビルが望めます。
紅葉の定番のイロハモミジです。現時点では真っ赤に燃えるな輝きと紅葉前の緑葉とが共存していました。これからドンドンと紅葉が進んでいきます。
落葉が目立つハゼノキ(ウルシ科ウルシ属)ですが、紅葉も少し残っていました。ハゼノキは美しく紅葉し、俳句でも秋の季語になっています。枝から黒く垂れ下がっているのはハゼの実で、これから蝋(ロウ)を取ります。
シナマンサク(支那満作;マンサク科マンサク属)の黄葉です。日差しを受けた葉の裏側から撮った写真。黄葉がより輝きます。
ソメイヨシノの紅葉が美しく青空に映えています。
イチョウの大樹が見事に黄葉していました。このイチョウの木は精子発見で有名になった記念樹です。
イチョウの木の幹が無数の黄葉ですっかり覆われています。これから12月にかけて、都心はイチョウの黄葉で輝き出します。
これは水湿地に生育する落葉針葉樹のラクウショウ(落羽松;スギ科ヌマスギ属、別名はヌマスギ)の大樹です。うっそうと褐色の紅葉をまとっていました。近づいてよくみると、無数の松ぼっくりが付いています。
この時期は紅葉・黄葉が主役になりますが、季節ならではの花々も見かけました。これは、数メートルもの草丈のコダチダリア(キク科ダリア属)で、見上げないと花が見えません。皇帝ダリアの別名が付くほど威風堂々と青空の中で花が咲き並んでいました。
サザンカ((山茶花;ツバキ科ツバキ属)の花は年明けの頃までここしばらく咲き続けます。この赤いサザンカの花には歌枕の名が付いています。
サザンカと同じツバキ科のグランサムツバキ。元々香港に自生するツバキで、日本に渡来したもの。ツバキ園の中ではなく、メタセコイア林のすぐ近くで大輪の白い花を咲かせていました。
林立するメタセコイア林は紅葉が遅れています。かすかに色づいていますが、まだ青々と茂っています。来月の紅葉が楽しみです。
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