12月上旬、東京の街が紅葉・黄葉に輝く(小石川植物園)
12月に入り初めての週末。天気が良かったので近くの小石川植物園を散策してきました。2週間ぶりの入園でしたが、前回よりはかなり紅葉・黄葉が進展していました。ここしばらく暖かな天候が続いていたので、紅葉・黄葉の仕上がり具合を心配していたのですが、イロハモミジ、メグスリノキなど期待通りの鮮やかさでした。

閑静な日本庭園の池の周りには、ドウダンツツジの紅葉やイチョウの黄葉が目立ちます。この日は抜けるような青空で絶好の写真日和でした。


イロハモミジの並木径の風景。木によって状況が異なりますが、全体としてかなり紅葉が進んでいました。青空に映える紅葉は鮮やかです。

並木径以外でも、園内のあちこちにイロハモミジを見かけます。このイロハモミジは鮮やかな黄金色に輝いていました。

林の中の大樹です。圧倒的な紅葉で迫力があります。

四季折々に変化する日本庭園近くの小さな池の水面。池に浮かぶ枯葉とともにイロハモミジの紅葉やイチョウの黄葉が美しく映っています。


この池の近くの林地にメグスリノキ(カエデ科カエデ属)の高木の鮮やかな紅葉が始まっていました。奥まっているため気が付く人も少ないようです。メグスリノキは日本に自生し、その名のごとく葉を煎じて服用したり、洗眼すると目の病気に良いとのことです。

上記以外にもこの日はいろんな紅葉・黄葉を楽しむことが出来ました。これはフウ(楓;マンサク科フウ属)の木の黄葉です。中国・台湾原産の落葉高木で、木の葉の形が同じ漢字名をもつカエデに似ています。

高木のヘラノキ(箆の木;シナノキ科シナノキ属)を見上げると黄葉が空中に点在していました。ヘラノキはボダイジュやシナノキの近縁種で、ヘラ型の苞が付くことに名が由来。

落葉高木ムクロジ(無患子;ムクロジ科ムクロジ属)の黄葉です。落葉後に残る木の実には沢山のサポニンが含まれ、石鹸のように泡立ちます。

カジカエデ(梶楓;カエデ科カエデ属)。青空の下に褐色がかった黄葉が美しく輝いていました。カジカエデの葉は掌のように大きく、オニカエデ、オニモミジともいわれます。

中国原産のニッサボク(ヌマミズキ科)。ニッサボクの紅葉は橙色から真赤に変わっていきます。街路樹や庭園樹に用いられています。

イヌブナ(ブナ科ブナ属)の黄葉が陽光に輝いていました。イヌブナは日本の寒くない山野に自生します。材質がブナより劣ることから、和名が由来。

ヤマボウシ(山法師;ミズキ科ミズキ属)の真っ赤な紅葉です。ヤマボウシは初夏に白い花を咲かせます。

スギの先祖 といわれるメタセコイア(アケボノスギ;スギ科メタセコイア属)が林立しています。前回(2週間前)はまだ青々と茂っていたのですが、一気に褐色の紅葉が進んできました。やがて来る冬木立も見応えがあります。
これ以外にもいろんな写真をアップしています。
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