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2016年3月19日 (土)

人工知能囲碁ソフト(アルファ碁)が世界のトップ棋士を圧倒


 囲碁のAIソフトのアルファ碁が世界のトップ棋士である韓国のイ・セドル9段を4勝1敗で撃破したという驚きのニュースが広まっています。まさに晴天の霹靂といった感じで、囲碁ソフトがここまで強くなり人間の頭脳を超えつつある現実に大きな衝撃を受けました。


 将棋の世界では将棋ソフトの進化が著しく、ここ数年トップ棋士と互角以上の勝負を展開していますが、将棋よりも考慮すべき要素の数が圧倒的に多い囲碁の世界ではまだまだ人間が優勢と言われ、ようやく4年前に囲碁ソフトのZenが4子のハンディ戦でもって武宮正樹9段を破ったレベルでした。4子のハンディとは、プロ棋士とアマ県代表クラスとの実力差に相当しますので、人間に追いつくのはだいぶ先の話と誰もが信じていた矢先です。

 それなのに、人工知能恐るべしです。たちまちアルファ碁が人間の頭脳を超えるようになってしまいました。ウィキペディアによると、アルファ碁の学習はGoogle Cloud Platformのコンピュータ資源(CPU1202個、GPU176基)を使用しています。また、アルゴリズムはディープニューラルネットワークを実装した「value network」と「policy network」によって動くモンテカルロ木探索法を用いています。学習の方法は、まず膨大な棋譜の記録を学習した後、自分自身との何度もの対戦を行うことでさらに能力を高めているとのことです。

 わが国トップ棋士の井山裕太6冠は、アルファ碁が3連勝後の時点での朝日新聞の取材に対して、「第1局から第3局まで、インターネットの生中継で観戦しました。こんな結果になるのは想像できなかった。ただアルファ碁の実力を知るデータが少なすぎるので、ひょっとしたらという気持ちがあったのも事実です。ほんとに急に出てきた。こんなに早く、これほどの実力で打てるようになるなんてショックです。囲碁の長い歴史の中で、もしかしたら一番というくらいの棋士に勝ち越した。これはものすごいこと。人間を超えたと思われても仕方のない結果。僕自身はイ・セドル九段が5連敗したら、そう判断します。残り2局に注目したい。」と率直な感想を述べています。

 なお、人工知能研究の世界では今回のアルファ碁の快挙について、囲碁は以前は当時のテクノロジーでは力の及ばない機械学習における難問であると見なされていたため、今回の成果は人工知能研究における画期的な進展として注目されています。今後の人工知能の多方面への活用が大いに期待されます。


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