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2016年4月

2016年4月24日 (日)

4月下旬、八ヶ岳高原から真田丸までぐるっとドライブ


 4月下旬の週末、久しぶりのドライブで信州の各所を回ってきました。初日は八ヶ岳高原。有名な音楽堂でを佐藤しのぶソプラノ・リサイタルを楽しんできました。翌日は、諏訪大社、松本城を回り、そして大河ドラマ「真田丸」の舞台の上田城を見てきました。


 リゾート地として知られる八ヶ岳高原には、数多くのカラマツ林や白樺林が生育しています。正面に見える八ヶ岳に向かって、この木立の間をまっすぐ車で進んでいきます。


 すると、標高約1500mの高地のところに宿泊の八ヶ岳高原ロッジが忽然と現れます。


 ロッジのすぐ近くの有名な八ヶ岳高原音楽堂で佐藤しのぶソプラノ・リサイタルが開かれました。美しい歌声が響き渡り、至福のひとときを過ごすことができました。


 八ヶ岳高原には四季の自然を楽しむ散策コースが用意されています。散策コースの途中にある小さな美鈴池は、八ヶ岳の展望スポットになっています。


 翌日の最初の訪問地は諏訪大社。諏訪湖周辺4か所にある神社で、全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社です。訪問したのは4社の中の上社本宮で、多くの参拝客で賑わっていました。通称御山と呼ばれる後背林がご神体だそうです。


 すぐ近くの中央高速道上の諏訪湖SAからの眺望。広大な諏訪湖が一望できます。


 次は漆黒の天守を有する見事な雄姿を誇る松本城に向かいました。松本城は姫路城、彦根城、犬山城とともに四つの国宝城郭のひとつです。文禄年間に建てられ、五重六階の天守としては日本最古です。戦国時代そのままの天守が保存されています。


 秀吉の信頼が厚かった石川数正が松本城と城下町の整備を進めました。本丸へ通じる黒門には豊臣秀吉の桐紋が付いていました。


 最後は、大河ドラマ「真田丸」の舞台となっている上田城です。NHK大河ドラマ館も造られていて、大勢の観光客が集まっていました。上田城は徳川の大軍を2度にわたって退け、日本全国に名を馳せた真田昌幸が築城した平城で、天守が存在したかどうかは不明。現在は城跡公園として整備され、上田市の観光拠点になっています。


 城趾公園内には真田神社がありますが、そのすぐ近くに巨大な真田赤備え兜が建立されています。兜の中央部には真田家の家紋の六文銭が見えます。

 この2日間は天気にも恵まれ、新緑の中で心地よい信州ぐるっとドライブとなりました。

…> 季節のスケッチ(28年4月 信州)


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2016年4月10日 (日)

サクラ満開の後は新緑の世界やツツジの花々


 ソメイヨシノの満開の週末からちょうど1週間過ぎ、園内の様子は徐々に変わってきました。もちろん、ソメイヨシノ以外のいろんなサクラの花が咲き続けていますが、その一方で新緑の世界がが広がり、色鮮やかなツツジの花々が咲き出してきました。まさに美しい季節の到来です。


 小石川植物園の日本庭園の風景。ソメイヨシノ(左上)の花が散ってしまいました。


 異なったアングルからの日本庭園の風景。中央に見えるヤマザクラ(山桜)はまだ盛んに咲いています。また、左下は常緑樹のクスノキ(楠)ですが、ちょうどこの時期に葉が入れ替わり、新葉は赤味を帯びています。


 日本庭園の近くの池の周り。散りゆくサクラの花と鮮やかさを増す新緑のコラボの風景です。どんどん季節が移っていきます。


 イロハモミジの並木道です。新緑がまばゆい感じになってきました。秋の紅葉のトンネルもいいのですが、新緑も心地いいものです。


 仁科蔵王の名が付く珍しいモスグリーン色のサクラの花が咲いていました。サクラの花は白色、うす紅色、赤紫色のものが殆どですので、正直モスグリーン色の花には驚きました。この仁科蔵王は、2007年に理研の加速器「リングサイクロトロン」から発生する重イオンビームを照射して突然変異を誘発させてつくり出した新種のサクラです。“仁科”は理研加速器の父である仁科芳雄に、“蔵王”は山形で育種したものであることに由来するとのこと。


 ふつうのサクラの近縁種のセイヨウバクチノキ(西洋博打の木;バラ科 サクラ属バクチノキ亜属)。ヨーロッパ東南部から西アジア原産の常緑木。名前といい、白い房状に直立する形状の花序といいなかなか面白いサクラの仲間です。


 ツツジの花も見頃になってきました。園内の散策路のすぐ傍に真っ赤なヤマツツジが咲いていました。

ツツジ園もカラフルで賑やかになってきました。これはムラサキオンツツジ(紫雄躑躅;ツツジ亜属ミツバツツジ節)。背景のクスノキの新緑との対比も見応えがあります。


 オンツツジに対してメンツツジ(雌躑躅;ツツジ亜属)とも呼ばれるフジツツジ(藤躑躅;ツツジ亜属)も咲きだしていました。オンツツジと比べて小柄で優しい感じがします。


 草むらの小宇宙も春の野の花でにぎやかです。オオアマナの白い花やタンポポの黄色の花が競い合って咲き広がってきました。


スプリング・エフェメラルの仲間のムラサキケマン(紫華鬘;ケシ科キケマン属)も見つけました。華鬘というのは仏殿の欄間などの装飾具のことです。ムラサキケマンは初夏まで成長した後、地上部が枯れ、地下に団子状の塊茎を残します。そして、その年の秋になると数枚の葉を出して年を越し、春になると花茎を立てて花をつけるといったライフサイクルを有しています。

…>季節のスケッチ(28年4月)



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2016年4月 3日 (日)

サクラ満開の小石川植物園、小雨模様でも花見の宴


 東京地方のサクラ満開宣言から5日経過した週末の小石川植物園。このところ気温が比較的低めに推移しているおかげで、この日もまだ満開が続いていました。



 ただ、あいにくの小雨模様で昼過ぎには止んできたものの、青空の下の観桜は残念ながら断念。それでもソメイヨシノ(染井吉野)の桜の木の下は敷物を広げて陣取った花見の宴で賑わっていました。サクラの主役はなんといってもソメイヨシノ(染井吉野)。園内の桜並木に多くのソメイヨシノが集中していますが、それ以外の場所でも所々で見かけます。ソメイヨシノのサクラの木は、江戸時代の染井村(現在の豊島区駒込付近)の植木屋さんが作り出したもので、これが全国に広まったと言われています。当初はヤマザクラの名所であった奈良県の吉野山にちなんで吉野の名で売り出されたもの。




 サクラ博士と言われた竹中要博士により、ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンとの雑種で伊豆半島に自然発生したものであることが明らかになっています。ソメイヨシノには、竹中博士がソメイヨシノの起源を研究する過程で生まれた品種や各地で収集したいろんな品種があり、植物園の園内にも多くのソメイヨシノが集まっています。上から三島桜、帝吉野、天城吉野の名がついていますが、よく見ると花とともに新葉が付いています。この点が、花が散った後に葉が付く「純正」のソメイヨシノとは異なります。

 園内では、ソメイヨシノ以外にも野生種のものとか珍しい桜とか、いろんな種類の桜の花が見つかります。

 野生種のサクラの一種のオオシマザクラ(大島桜)。関東以南に分布するが、特に伊豆諸島に多く、和名の由来となっています。このオオシマザクラは、親株としてソメイヨシノ、フユザクラなどの多くの園芸品種を生み出している。また、この時期の和菓子として食される桜餅は、このサクラの若葉を塩漬けにして用いられる。


 オオヤマザクラも野生種の桜。北海道、本州、四国などに自生する。ヤマザクラ(山桜)に比べ花や葉が大きいことからこの名が由来。北海道に多く生育していることからエゾヤマザクラ(蝦夷山桜)ともいわれます。


 チハヤザクラ(千早桜)。ヤマザクラ(山桜)の変種で、熊本市島崎町千原台にあった原木から増殖した木が現在でも熊本で多く栽培され愛されています。熊本では古くからツクシヤマザクラ(筑紫山桜)が栽培されてきたので、本種も筑紫山桜(ツクシヤマザクラ)ではないかと推定されています。


 チョウジザクラ(丁字桜;別名メジロザクラ)という珍しいサクラの花です。ソメイヨシノのような華やかさはなく質素なたたずまいです。この花を横から見ると丁字や丁子のように見えることが和名の由来とされています。チョウジザクラもサクラの野生種の一つ。


 園内の桜並木のすぐ近くにシダレザクラの木があります。うす紅色の花が見事に枝垂れていました。シダレザクラとは、枝がやわらかく枝垂れる桜の総称で、エドヒガンの系統が多く、品種もさまざまです。このシダレザクラは紅色が濃いのでベニシダレという品種かと思われます。




 いろんな名が付いたサトザクラも満開になっていました(上から、雨宿り、牡丹、長州緋桜)。サトザクラは主に観賞用にオオシマザクラを基にしてヤマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、マメザクラなどを掛け合わされた園芸品種の総称で種類が多い。観賞用ということもあって、サトザクラには八重系のものが多いように思います。



 この時期は満開の桜にすっかり気を取られていますが、園内ではイロハモミジをはじめとして新緑の世界が徐々に広がってきています。4月後半にもなると主役交代です。


 野の花の世界も相変わらず活発に動いています。園内の林地ではスプリング・エフェメラルの仲間のイチリンソウ(一輪草)の花が咲き出しました。イチリンソウは本州、四国、九州に分布し、落葉広葉樹林の林床や林縁に生育します。そして、ひとつの茎に1輪の花が咲くことから和名が由来。ニリンソウと比べ、花が大きめなので簡単に見分けがつきます。


 池の周りでは、小さく可憐なニリンソウの花が仲良く並んで咲いていました。ニリンソウは、メタセコイア林の林床地に群生して、先月後半から咲き出しています。


 オオアマナ(大甘菜;ユリ科オオアマナ属)の星型の白い花が元気に咲いているのを見つけました。オオアマナは草むらの随所に群生し、これから園内のあちこちの林床を一面の白に染めるようになります。明治の末頃、ヨーロッパから入ってきた帰化植物です。


  青紫色のタツナミソウ(立浪草;シソ科タツナミソウ属)を草むらで見かけました。タツナミソウは日当たりの良い林縁や草地に生育します。青紫の花が同じ方向に並んだ花穂の姿が打ち寄せる波頭に似ていることからこの名が由来。


 全国の山野に生える多年草のセントウソウ(仙洞草;セリ科セントウソウ属)が小さく細かな白い花が、散策路の路傍に盛んに咲いていました。非常に小さな花なのでつい見過ごしてしまいます。セントウソウはニンジンのような葉が特徴的です。

 この週末は良い天気ではなかったのですが、いろんな種類のサクラの花とか木々の新緑、野の花の世界など十分に楽しむことができました。

…>季節のスケッチ(28年4月)



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