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2016年7月

2016年7月16日 (土)

7月中旬の小石川植物園、木々の緑が一層深まる


 7月中旬の海の日を含んだ三連休の初日の土曜日に小石川植物園を回ってきました。幸いにも曇天でしたので、日中でも熱中症の心配なく散策することができました。一層深まる木々の緑の中で、ムクゲ、ノカンゾウ等のいろんな夏の花々が風景のアクセントになっていました。



 7月中旬の園内の風景。木々の濃い緑が益々深まってきました。この日は曇空で気温がそれほど上がらず、日中でも熱中症を心配せずに歩き回ることができました。


 深い緑の風景世界の中で、季節の花々がアクセントになっていました。この時季はワスレグサの仲間が多く咲き出します。これはノカンゾウ(野萓草;ユリ科ワスレグサ属)の花。緑の草むらの中で鮮やかなオレンジ色がよく映えます。


 同属の多年草ゼンテイカ(禅庭花;ユリ科ワスレグサ属、別名はニッコウキスゲ)。ゼンテイカは全国に普通に分布しますが、特に日光の霧降高原、尾瀬ヶ原、車山などの群落が有名です。


 美しいオニユリ(鬼百合;ユリ科ユリ属)の花です。黒い斑点の大きな花は迫力があり、鬼の名が付いたのでしょう。オニユリは、大型の鱗茎をもつ多年草でいろんな薬効があります。


 キクイモモドキ(キク科キクイモモドキ属)は北米原産の多年草。小さ目の黄色の花が群れて風にたなびいていて、よく目立ちます。小さ目の黄色の花が群れて咲いていました。ヒメヒマワリの別名がありますが、〇〇モドキのような名よりも別名の方がはるかに良いと思います。


 繊細なカワラナデシコ(河原撫子;ナデシコ科ナデシコ属)の花です。7月頃から秋にかけて花を咲かせ、単にナデシコとも呼ばれます。秋の七草のひとつにも数えられ、この時季を代表的する野の花です。


 ヨーロッパ原産のジギタリス(ゴマノハグサ科ジギタリス属)。ベル形の花を穂状につけ、すらっと優雅に花茎を伸ばす美しい姿で、洋風ガーデンに人気があります。全草に毒性がありますが、薬草としても知られ、強心利尿の効能があります。


 この季節はアオイ科の花々が目につきます。これはアオイ科の草本モミジアオイ(紅葉葵;アオイ科フヨウ属)の真紅色の堂々とした大きな花を咲かせます。葉がモミジに似ていることから和名が由来。


 ムクゲ(木槿;アオイ科フヨウ属)。代表的な夏の花木で、いろんな色の花が咲きます。落ち着いた雰囲気の中で、風雅な趣のムクゲの花が園内の随所で夏中咲き続けます。



 関東以西に分布する落葉低木ハマボウ(アオイ科フヨウ属)の黄色の花です。花芯の濃いエンジ色が特徴的です。


 花だけではなく、旺盛な緑葉も見応えがあります。バショウ(芭蕉;バショウ科バショウ属)の巨大な葉が青々と繁茂していました。沖縄では、かつて女人がバショウの葉を切り出して、今や伝統工芸品の芭蕉布を上納品として織っていました。


 湿地に生える多年草ミズカンナ(水カンナ;クズウコン科ミズカンナ属)が園内の池の中に生い茂っていました。葉はカンナに似ていことから和名が由来。大きな葉の上部に質素な花が付いています。

 これ以外にも、深緑の世界の中でいろんな7月の花が暑さにめげず、元気に咲いていました。
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2016年7月 8日 (金)

高山植物の女王コマクサとの出会いを求めて


 7月上旬、那須高原への旅行の途中、日光市上三依水生植物園に立ち寄ってきました。高山植物の女王と言われるコマクサがこの植物園に咲いているというので、コマクサとの出会いを求めてのワクワクと心躍る旅になりました。

  (今回出会った高山植物の女王と言われるコマクサ)

 この日光市上三依水生植物園へは車で行きましたが、東北自動車道西那須野塩原ICを降りて国道400号線を北西方向に進みます。そして塩原温泉郷を過ぎて、さらに山の方に向かい国道121号線との交差点のすぐ近くに広がっています。また、電車では会津鬼怒川線上三依塩原温泉口駅から徒歩7分です。



 今まで知りませんでしたが、上三依水生植物園は日光の山地に存する秘めたる花の名所です。すなわち、早春のミズバショウの開花に始まり、サクラソウ、クリンソウ、ニッコウキスゲ、スイレン、ベニコウホネ、シュウメイギク等が咲き、また、幻の花と言われるヒマラヤの青いケシや高山植物の女王コマクサ等々、約300種、3万本の植物が季節を彩り咲き競っています。


 園の入口には「今見ごろの草花」が掲示されていて、よく見るとお目当ての高山植物コマクサも咲いているようです。はやる心を抑えてその場所に直行しました。



 すると、可憐に咲く赤紫色のコマクサ(駒草;ケシ科コマクサ属)の花を目の前に見つけました。高山植物の女王といわれるように、まさに気品ある花姿でついしばらく見とれていました。実は母校の山形東高の校章が近くの蔵王連峰に咲くコマクサをデザインしたものですが、実物のコマクサを見る機会は今までまったくありませんでした。今回ようやく長年の夢が叶い、感無量です。

 白花のコマクサも咲いていました。この植物園には、コマクサ以外にもいろんな山野草が咲いていました。


 コマクサと同属のハナケマンソウ(花華鬘草;ケシ科コマクサ属)です。コマクサに似た錨形の花が総状に付いています。北米西部原産の多年草でアメリカコマクサの別名があります。ハナケマンソウは全体的に小型で、細かく羽状の葉がボリューム豊かに広がるので、庭植えなどによく用いられます。


 ニッコウキスゲ(日光黄萓;キスゲ亜科ワスレグサ属)も咲いていました。日本の本州などでは高原に普通に見られるが、日光に多く咲くことから、地名が入った名が付けられたとのこと。ゼンテイカ(禅庭花)とも呼ばれる。

 ワスレグサ属の園芸品種を総称してヘメロカリスというが、ここでは多くのヘメロカリスの花々が咲いています。


 ユリ科の花を多く見かけました。これは北海道、本州、四国の冷涼な高地に生えるクルマユリ(車百合;ユリ科ユリ属)です。花の形がオニユリコオニユリに似ていますが、葉の付き方が車輪に似ていることから和名が由来しています。

 上記以外にもいろんな種類の山野草が咲いていました。詳しくは、季節のスケッチ(28年7月上三依植物園)をご覧ください。これから上三依水生植物園には、ヒマラヤの青いケシやミズバショウなどが咲く時期に何度でも訪れたいと思います。


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